ボスニアヘルツェゴビナ第2の都市バニャルカ観光とスルプスカ共和国の魅力

こんにちは!はねうさぎ(@haneusagi_com)です。

ついに念願のボスニア・ヘルツェゴビナを訪れることができました!

かつて読んだ日本人のブログで「ヨーロッパの中で最も好きな国はボスニア・ヘルツェゴビナ」と紹介されていたその理由を、自分の目で確かめたくてうずうずしていました。

今回はドイツからRyanairを利用して、バニャルカへと直行。飛行時間はわずか1時間半で、費用は片道約20ユーロという手軽さ。

ボスニア・ヘルツェゴビナとクロアチアの5都市を9日間で巡る旅の情報を、いくつかの記事に分けてお届けします。

まずは旅の第一歩、スルプスカ共和国の州都であるバニャルカから。

バニャルカの見どころ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、そしてスルプスカ共和国の魅力について、詳しくご紹介していきます。

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目次

ボスニア・ヘルツェゴビナについての概要

旧ユーゴスラビア構成国の図(参照:Wikipedia)

ボスニア・ヘルツェゴビナと聞くと、真っ先に思い浮かべる言葉は「戦争」ではないでしょうか。

ボスニア・ヘルツェゴビナはバルカン半島に位置する国で、紛争後の1995年デイトン合意により成立しました。

紛争が終結してから2025年で30年が経つ、まだ新しい国家です。

隣国には、西と北にクロアチア、東にセルビア、東南にモンテネグロがあり、これらの隣国は、かつてひとつの国「ユーゴスラビア」でした。

この国は、ボスニア・ヘルツェゴビナ連邦とスルプスカ共和国の二つの主要な行政区分から成り、さらにブルチコ地区という特別な地区があります。

ブルチコ行政区は、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争後のデイトン平和合意に基づく仲裁の過程で設立が決められ、現在は欧州連合(EU)によって平和維持活動が行われています。

めちゃくちゃ複雑な事情のある国家(((;゚Д゚))

首都はサラエボで、公用語にはボスニア語、セルビア語、クロアチア語。

ちなみに、現地の方全員が「ボスニア語、セルビア語、クロアチア語はすべて全く同じ言葉」と言っていました…

通貨は兌換マルク(だかんマルク、Konvertibilna Marka:BAM)です。

2023年の国内総生産(GDP)は約25億ドルと推定されており、経済はサービス業、製造業、農業に依存しています。国内では木材や鉱物資源も豊富ですが、政治的な分裂や経済の不安定さが課題となっています​ (参照:BHAS)​​ (World Bank Open Data)​。

宗教的には多様で、イスラム教、セルビア正教、キリスト教カトリックが主流で、いわゆる国内でボシュニャク人、セルビア人、クロアチア人と言っているのは信仰宗教が違うだけで人種も言語も同じなのです。

なぜこんなに複雑なんだ・・・(((;゚Д゚))

地理的には多様な気候を持ち、北部は温帯湿潤気候、南部は地中海性気候と別れており、地域によって気候に変化があります。冬は冷え込み、夏は暖かい日が多いです。

国の歴史はかなり複雑で、かつてはオスマン帝国やオーストリア=ハンガリー帝国、ユーゴスラビアの一部であった経緯から、多民族国家の特性を持つことになりました。

オーストリア=ハンガリー帝国時代の趣を感じる首都サラエボ旧市街の一画 ©haneusagi.com

それが引き金となり、ボスニア紛争(1992-1995年)はこの国の近代史で特に重要な出来事であり、その影響は今日に至るまで残っています。

ちなみに、第一次世界大戦がはじまるきっかけとなったのも首都のサラエボ。

ボスニア・ヘルツェゴビナを旅行する前には、必ずこの歴史を頭に入れてから行くことをお勧めします。

その方が現地の方との会話がスムーズになり、ボスニアという国への理解も深まります。

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