好き嫌い賛否両論?!玄関ドアからバスルームまで住んでみて驚いたドイツの家の特徴7選

ドイツ生活
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こんにちは!はねうさぎ(@haneusagi_com)です。

ドイツ生活も5年目に突入した私ですが、いまだに慣れずに「ナニコレ?!」と思う事も多く、逆に「ドイツのコレ良いよね!」という事もある「お家事情」。

ドイツ以外ではアメリカに住んでいたこともある私ですが、当時は若かったからなのか、日本とそんなに大きく違いを実感したことも無いからなのか、固執に気にしたことは無いのですが、ドイツに住み始めて「ドイツの家ってなんでこうなの?!ドイツの家ってほとんどこんな感じだよね?」という事もわかってきたので、今回は、私がいまだに謎に思う、またはコレ良いよね!というドイツの家と日本の家の驚くべき?違いをお伝えしたいと思います。

ちなみにドイツは地域性、色々なお宅があるので、絶対100%ドイツがこう!という事ではなく、ここで書いていることは「おおむね多くのドイツの家」と考えていただければと思います。

これからドイツに留学、移住、引っ越す方は参考にしてみてくださいね。

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Haustüren:ドイツの玄関ドアは分厚くて鍵が自動ロックされる

参照:rw-fenstertechnik.de

まずは、エントランスから。

ドイツの家のほとんどが、平垣やフェンス、木などで「ここからここはウチの敷地!」とわかりやすく区別されていることが多いのですが、大抵はフェンスを開けて敷地内に入り、家の玄関ドアへやってきます。

ドイツの家の玄関ドアは重厚な作り物が多く、四角い取っ手だけが付いているようなデザインの物もあったり、鍵を回すと同時にドアを開けるスタイルの物もあったりと、デザインは多様。

日本だと、引き戸だったりドアノブだったりレバーだったりしますし、私が昔住んでいたアメリカのマサチューセッツ州でも、大抵はドアノブをくるっと回すような玄関ドアが多かったですが(寒いので2重玄関ドアの家もあり)、ドイツのようにずっしりと重く気密性のあるような重厚な玄関ドアの家はあまりなかった記憶があります。

最近はモダンな自動ロックの家もあるかと思いますが、ボストンは多くの建物が古いこともあり、鍵で玄関を開けるタイプの物が多く、『日本と感覚が凄く違うね!』と感じたことはありませんでした。

ところが、ドイツの玄関ドアは、デザインの多様性とは別に、鍵に関して「少しクセモノ」なのです。

Twitterでもよく見かける私と同じニオイのする『素でサザエさんやっちゃった』系の在独日本人の方々を見かけますが・・・(笑)

ドイツの玄関ドアは、一度締めると自動でロックがかかり、鍵無しでは外から中へ入ることができません。

防犯対策としては良いかな?と思う反面、一番ヤバいのは自分がカギを持たずに外へ出てしまった時です。

私はもう何度もコレをやっている常習犯(汗)

日本で生活していた時は鍵を持って外へ出てドアの鍵を外からかける、というのが通常だったので、鍵を忘れて外へ出ても「あ、鍵忘れた」と言って中へ戻ることができますが、ドイツではこれができず、中に鍵を置いてきたまま締め出されると言う罰ゲームのような状況にさらされます。

今は携帯電話がありますが、スマホを持たずに外へ出てしまった日にはもう大変!><

一度、はねうさ夫がオーストリアへ出張中にこれをやってしまい、義理両親からわざわざ来てもらったという恥ずかしい経験があります。

ちなみに、鍵専門の業者にお願いすると200~500ユーロ取られますので要注意!

重厚で音漏れも少ないドイツの分厚い玄関ドアはメリットもあるとは思いますが、個人的には、このドイツの自動ロック玄関ドアは好きではありません><

Heizung/klimaanlage:ドイツの家にはエアコンが無い!温度調節・空調が難しい

カラッとして日が長いドイツの夏は好きですが、ここ数年は35度以上の気温になることも多いのがドイツの夏の現状です。

湿気が少なく比較的涼しいためか、ほとんどのドイツの一般家庭にはエアコンがありません((((;゚Д゚))))

※デパートやショップなどにはアリ。レストランは場所による。

日中はシャッターを締めきって部屋の中を暗く涼しくし、扇風機で暑さをしのぐ人が多いのですが、窓に設置するタイプのエアコンを取り付ける人や、新築の一軒家にはエアコンが設置されたりと、エアコンを買う人も増えているのも現実です。

また、ドイツの暗くて寒くて長い冬は想像がつくかもしれませんが、家の壁は玄関ドア同様に重厚な造りなので家の中が非常に寒い事は少ないのですが、ほとんどのドイツの家には白い鉄パイプが蛇の目になっているデザイン(箱型もアリ)の「Heizung(ハイツング)」と呼ばれるヒーティングシステムが導入されています。(下写真)

© hanohiki, stock.adobe.com

パイプの中は色々なようですが、温水、蒸気、オイルなどがパイプの中を通り、温めるヒーティングシステムで、この「Heizung」にはダイヤルが付いており、ダイヤルを回して温度を低から高に調節することができます。

殆どの場合、トイレやバスルームを含む各部屋にこの「Heizung」が設置されているのですが、個人的にはアメリカのようなセントラルヒーティング(セントラルエアコンディション)のシステムの方が好きです。

なぜなら、この「Heizung」は部屋にデフォルトで設置されているため、移動させたりその場所に何か置いたりできないというお部屋のレイアウトに困ってしまうシロモノなのです。

以前、ドイツ語学校で知り合ったアメリカ人の方が家を建てるというので、「暖房はドイツのアレ?」と聞いたら「バカ言うんじゃないよ、もちろんアメリカ式のベントから出るセントラルエアコンディションシステム(冷暖両用)さ!」と誇らしそうでした・・・やっぱりね?!w

見た目もスマートでなく、夏は邪魔なだけなので、個人的にはこのヒーターシステムを何とかモダン化して欲しいと願っています。

日本も地域差はあると思いますが、部屋ごとに冷房・暖房を使用する家が多いと思うので、はねうさ夫が冬に日本に来るとトイレで凍えていますw

Küche:ドイツで家を買う・借りるとキッチンが無い!

参照:kuechenplaner-magazin.de

ドイツでは「キッチンは家具扱い」という暗黙の了解ルールがあります(?!)。

火を使わない「カルトエッセン」と呼ばれるメニューばかりで殆ど使用しないピカピカのキッチンは「ヒトサマにお見せする素敵な家具の一部」と考えているドイツ人は一定数います。

そして、「家具付き」と書いていない賃貸アパートを借りると、キッチンが付いていません。

これは家も同様で、家を買う、アパートを買う・借りる場合、キッチンの設置は基本的にその部屋(家)に住む人の責任において取り付ける必要があるのです。

貸家や前の住人から家を買う等の場合には、前の住人から「キッチンを300ユーロで買わない?」等という打診がある場合もあり、はねうさ夫も、私の友人も、前住人からキッチンを譲り受けてそのまま使用しているケースも見られます。

やはり「ドイツ人は料理しない=キッチンはご近所自慢するための家具」の噂はまんざら嘘ではなかったのかったかもしれません・・・。

ドイツでWG(シェアハウス)以外の1人暮らし物件に住む検討をしている方は、家具付きか家具無しかをよく確認して借りましょう!

Kühlschranke /Gefrierschranke:ドイツの冷蔵庫は家具?!冷蔵庫に冷凍室が無いものも多い

©Miele

キッチン話題の流れで、ドイツの冷蔵庫事情についても書いておきます。

おそらくドイツだけでなく欧州全般の冷蔵庫がそうかもしれませんが、ドイツでは、冷蔵庫がキッチンにビルトインになっているタイプのものが多いです。

ドイツのキッチンの多くは、木目調や色のついた物などの家具っぽいデザインのキッチンが多く、その一環として「冷蔵庫がある」という概念のように感じます。

棚の中に冷蔵庫や食器洗浄機が組み込まれているイメージです。

よって、必然的に、冷蔵庫のスペックが低いものが多いです・・・よく冷えない、霜が付きやすい、冷凍庫が付いていない(!)もちろんビルトイン冷蔵庫には製氷機や自動製氷システムなんてついていません。

日本のような食材の鮮度を保つ超最新モデルの冷蔵庫やアメリカの超どデカイハイテク冷蔵庫のような冷蔵庫は殆どドイツの家庭では見たことがありませんし、売ってもいないのですよね・・・需要が無いのかな。

もちろん、ドイツ高級キッチン家電メーカーのMiele(ミーレ)bulthaup(ブルトハウプ)の冷蔵庫は違うのでしょうけど(使ったことないけど)、庶民にはなかなか手が届きませんね><

私がドイツへ引っ越した時には、はねうさ夫が住む部屋にはすでにビルトイン冷蔵庫があったので、冷凍庫は「冷凍専用」の冷蔵庫を追加で買ってキッチンに置いています(邪魔なのよ・・・トホホ)。

Kleiderschränke:ドイツの家の部屋には作り付けクローゼットが無い!

私たちの家の間取りにはクローゼットや物置がありません。

始めは「アパート暮らしだからそういうデザインなのかな?」と思っていたのですが、義理両親の家にもありませんし(ケラーや保存庫のような部屋はあります)、どのお家へ遊びに行ってもいわゆる買ってきた外付け家具としての「洋服タンス・クローゼット」が置いてあります。

以前、我が家のクローゼットがボロボロなので新しいモノを買おうと、色々な家具屋さんへ行ったのですが気に入ったデザインの物がないのでドイツの家の収納事情を少し調べたところ、やはりほとんどの家では衣類をしまうクローゼットや家具を追加購入し、部屋に置く方が多いことに気づきました。

ってか・・・部屋にクローゼットや押し入れのようなものがデフォルトでないっていう事は、ドイツの家って本当に箱だけというかシンプルなんだなぁとわかりました。

ただし、逆を言えば、わざわざ収納家具を買う必要がある、という事になるのです。

家具を置くことを前提で家やお部屋の間取りを見ないと、空間の使い方や収納する物などを色々と考える必要があり、「効率悪いな・・・」と感じます。

個人的には、お部屋にはあまりごちゃごちゃと物を置きたくない方だけど、どうしても必要なものと言うのはあるものだし、それを入れるクローゼットが作り付けで存在し無いのは納得がいきません。

なぜ冷蔵庫や食器洗浄機はビルトインで、クローゼットは作り付けではないのか・・・?謎が多い。

(絶対ないけど)ドイツで家を建てることがあるならば、絶対にウォークインクローゼットや押し入れ収納をつけたいと思います!(笑)

Badezimmer:ドイツのトイレはすっきりスタイリッシュ?お掃除もラク!

参照:GEBERIT

ここまでドイツの家に関する色々なトピックをディスってきましたが、ここからは名誉挽回ですw

ドイツのバスルームの素敵なところは、大抵のトイレはタンクが壁にビルトインされており、すっきりと見える事。

もしかしたら、先ほどの冷蔵庫や食器洗浄機をビルトイン・・・と言うのとコンセプトは似ているのかもしれませんが、すっきりと見える/見せることができるので、空間に統一感がうまれます。

近年、日本はトイレのフラッシュ「流す」はボタン式が多く、遠隔操作で流すレバーが作動していますが、基本的にはタンクの横にレバーが付いていて、それを動かして水を流すものが多いと思います。

ドイツのトイレの場合、ほとんどの場所で、トイレの後ろの壁に大小2枚のパネル(丸だったり四角だったりデザインは様々)があり、それを押すと水が流れます。(以下写真は丸型のフラッシュパネル)

または、床直立式のトイレの場合は、トイレのタンクの上にプッシュ式のボタンやパネルが付いていることもあります。

参照:GEBERIT

最近はタッチレスのパネルもあり、トイレの後ろの壁に設置されているパネルに手をかざすと水が流れるトイレもあります。(フランクフルト国際空港参照w)

また、大抵、ドイツのトイレ(便器)は壁付けな事が多く、床と接していないのでトイレの床掃除が比較的楽にできるというメリットがあります。

更に、多くのドイツの家のバスルームには、バスルームヒーターまたはタオルを乾燥させるハシゴ型のラジエーター「Badheizkörper」または「Handtuchwärmer(trockner)」等の呼び名の、濡れたタオルが乾きやすくバスルームが寒くならない工夫がしてあるのも嬉しいです(例:下写真手前のシルバーの棒状のヒーターがそうです)

ちなみに余談ですが、ひと昔前の一般的に古~いドイツのアパートにはお風呂が無く、キッチンの引き出しからシャワーやバスタブを引き出して体を洗うシステムの「リアル・ビルトイン・バスルーム」的?!なお部屋もあったんだそうです(怖)

Fenster:ドイツの2Way式『ドレーキップ窓』が凄すぎる!

参照: fensterversand.com/

高温多湿に加え地震災害などが多い日本の自然災害事情を考えると、日本の住宅の場合は、窓は横にスライドして開閉する、いわゆる『引き窓・引き戸』が一般的ですが、隙間風が入ってくることも多く、気密性はあまりよくありません。

寒さの厳しいドイツの住宅では、ほどんとが「ドレーキップ窓」と呼ばれる2Way式の窓が採用されています。

ドレーキップ窓とは、1つのハンドルレバーで「内開き」と「内倒し」2つの開閉機能を持つサッシ窓のことで、ハンドルを上にして手前に引くと、窓が内側に倒れて窓の上部だけが開いた状態になり、通風や換気をすることができ、ハンドルを横にして手前に引けば、大きく内側に開くという仕組みです。

参照:fensterblick.de

ドイツ語でDrehen(回す)とKippen(傾ける)を組み合わせた造語の「ドレーキップ窓(Dreh-kipp-fenster)」。

めちゃくちゃ便利!

多くのドイツ人は、家の空気を循環させる換気が大好き、かつ常に窓ガラスをピカピカにお掃除している(したい?)のか、窓掃除にも換気にも適したこのドイツの窓はまさにドイツ人の生活スタイルにピッタリなのです。

ぶっちゃけ、ドイツで生活していて個人的に一番感動&ドイツってスゴイ!と思えるもの第一位は、このドレーキップ窓ですw

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