こんにちは!はねうさぎです(@haneusagi_com)です。
モルドバのワイン文化を象徴するスポットとして、首都キシナウから車で約30分の場所にある「Castel MIMIワイナリー(カステル・ミミ・ワイナリー)」は、ワイン好きなら超おススメの観光地です。
ここはモルドバ初の本格ワイン城としても知られ、歴史ある建物とモダンなワインセラーが融合した美しい空間。
ワイン好きはもちろん、建築や歴史に興味のある方にもおすすめの場所です。
今回は、実際にワイナリーに宿泊した体験記を中心にモルドバワインとこのワイナリーの魅力をお伝えします。
MIMIワイナリーの魅力とは?- What is Castel Mimi?

カステル・ミミは、モルドバ中部のブルボアカ村に位置する歴史的なワイナリーで、1901年に建てられたモルドバ初の本格的シャトーです。
創設者のコンスタンティン・ミミはフランスで醸造学を学び、その影響が建築やワイン造りに色濃く反映されています。
現在は最先端の設備を備えた観光施設としても人気で、ワインセラー、レストラン、ホテル、アートギャラリーを併設。

モルドバ屈指の高品質ワインの生産地として、国内外の賞も多数受賞しています。
2023年には欧州政治共同体サミットの会場にも選ばれました(写真も飾ってあった)。
1. スタイリッシュでモダンなワイナリー

MIMIワイナリーは、政治家でありのちの外交官で醸造家となったコンスタンティン・ミミ氏によって設立されたモルドバ初の近代的ワインセラーです。
様々なモダンな施設も併設されており、歴史と革新のコントラストを楽しめます。
また、ワインを味わうだけでなく、このワイナリーに宿泊できるのも楽しみの一つ。
モルドバには世界的に有名なワイナリーがいくつかありますが、MIMIワイナリーに併設する施設も今後、注目が集まっていくと考えられます。
2. 美しい中庭と映えスポット

敷地内にはフォトジェニックな中庭や噴水、テラス付きのカフェレストランなど、散策にも最適な空間が広がっています。
特に夕暮れ時には、ライトアップされたワインキャッスルが幻想的な雰囲気に。

ヴィラタイプの宿泊施設には、屋外プールもあります。私たちが訪れた2025年5月時点では、プールは建設中でした!
3. 本格ワインのテイスティング体験

ワイナリーツアーでは、白・赤・ロゼなどの代表的なワインを味わえるテイスティングが可能。
ガイドの言語は選べて、ワインの製造工程やブドウの品種なども詳しく学べます。
ワイン初心者にも丁寧な説明で安心です。
MIMIワイナリーへの行き方・アクセス方法

MIMIワイナリーまでは、キシナウ中心部から車で約30〜40分。
タクシーやワイナリーのチャーター車の利用が一般的ですが、オンラインの送迎付きツアーを予約するのもおすすめです。
私たちは、Yandexの配車アプリを利用して、タクシーの運転手にこの日に行きたい場所をいくつか伝え、最後にカステルMIMIで降ろしてもらうように依頼していました。

敷地横には駐車場も完備しているので、レンタカーの利用もアリです。
また、キシナウ市内から(まで)バスも運行しており、MIMIの目の前にある道路にキシナウ行きのミニバス乗り場があります。

英語堪能な親切なお兄さんがバス停の場所を教えてくれました

私たちは、帰りはこのバスに乗ってキシナウに戻りました。
料金表はバスに乗った入り口の上にかみがはりつけてありました(苦笑)

ちなみに運転手さんは英語は話せなかった(Thank you!とかGood-Bye!のみ)ので、現地で使えるネット環境(SIMカード、eSIMなど)を整えておくと、翻訳アプリや地図アプリが使えて便利です。
宿泊もできる!MIMIワイナリーでの滞在体験

何が最高かと言うと、ワイナリーには宿泊施設も併設されており、実際に私たち夫婦も1泊してきました。
客室はスタイリッシュかつ快適で、テラスからはブドウ畑や庭園の眺めが広がります。

カフェでまったりして、ワインアイスクリームをいただきました♪

夜はレストランでワインとモルドバ料理のペアリングを楽しみ、お部屋ではねうさ夫と赤ワインを堪能。

朝は別のレストランでスパークリングワインも注文できる素敵な朝食をいただくなど、まるで夢のような滞在でした。
夏は屋外プールも楽しめます。
宿泊体験レポート!非日常を味わうワインリゾートステイ

私が実際にMIMIワイナリーに宿泊したのは、モルドバ滞在の中日です。
キシナウからタクシーで約40分、表通りからモダンな建物に入ると、ショップ兼レセプションになっています。
建物に入った瞬間から、ワクワクする素敵な空間が広がっていました。

MIMIの訪問は初めてだと伝えると、ホテルの担当者が案内するのでレセプションに併設してあるカフェバーの椅子に座って待つように言われました。
待っていると、担当者が到着。
まずはレセプションの建物を出て目の前に広がるお庭とその奥にそびえる美しい宮殿。

説明を受けながら写真撮影などをしつつ、横にあるホテルのエントランスへと案内してもらいました。
エントランスからは、カードキーで稼働するエレベーターで上の階へあがって行きます。

ホテルの客室以外の共通通路にはわざわざギリシャから運んできたと言う長寿のオリーブの木が数本配置されています。


モダンなデザインなのに少し癒されるような、何とも言葉にできない空間デザインに圧巻されました。
チェックインを済ませると、広々とした客室へ。

モダンなインテリアの中にも木のぬくもりや伝統的な柄のラグがあり、窓からは木々やお花が植えられているミニガーデンが見えました。
私たちは一番安価なお部屋を選んだので、いたってシンプル。でも個人的にこういったデザインが好きなのでやり過ぎ感が無くてすごく良かったです。

公式サイトでの予約時に「宮殿ビュー」や「ヴィラタイプのスイート」、「テラス付き」などのお部屋のタイプを選択できます。


ワインセラーのツアーやテイスティングツアーなどもあったのですが、到着した日の夕方はあいにくの夕立に見舞われたので、カフェでまったりしたり、お部屋でリラックスしたりしました。

お部屋には、ウェルカムドリンクにボトルワインが1本とチョコレート付き❤

夕食は、モルドバならではのお料理と一緒に、ワイナリー併設のレストランで、MIMIのワインセレクションから6種類のテイスティングメニューを試してみました。

高いクオリティなのに、リーズナブルな価格で、まさに至福のひとときでした。

朝は、焼きたてのパンや自家製ジャム、モルドバのご当地ハムやチーズ、フレッシュジュース、選べる卵料理といったボリュームたっぷりの上質なメニューで、出発前のひとときをゆったりと過ごせました。
もちろん「朝シャン」ならぬ、スパークリングワインも注文できます❤

「ただの観光地」ではなく、「泊まってこそわかる特別な場所」。そんな思い出深い体験でした。
お土産・ショップ情報

敷地内にはギフトショップもあり、テイスティングなどで気に入ったワインをその場で購入することが可能です。
ワイン意外にもバラの花のリキュールやブランデー、ブドウを使ったジャム、チョコレートなども人気です。
カステルMIMIの注意点:英語は通じる?接客は?観光客には優しい?

ここまで書いてきましたが、カステルMIMIは、素晴らしいロケーション、美しいお庭と宮殿、モダンなホテルと客室、ハイクオリティなのにリーズナブルなワイン…と、素晴らしい事が沢山ありますが、注意点も書いておきます。
まず、レセプションであまり英語が通じませんでした。

英語はかなりカタコトな人がまだまだ多いモルドバ
モルドバは基本的にルーマニア語(モルドバ語)が公用語ですが、他にはロシア語が広く通じます。
※基本情報は以下の記事も読んでみてくださいね!

Castel MIMIの公式サイトには英語ページもあり、観光客も訪れるような雰囲気だったので安心していましたが、レセプション(ショップ)の女性達は3~4人もいるにもかかわらず、ほとんど英語が話せない状態で、英語が話せるであろう人に何度も交代しても微妙でした。
一方で、ホテルのレセプションの男性は素晴らしくて、お庭の説明や、ホテルのオリーブの木やコンセプトなどもきちんと説明してくれてとても良かったです。
カフェ、レストランでも同様で、メニューからその土地・地域のものの説明、ワインの説明までできるスタッフと、全くできない新人なのかと思うようなスタッフまで様々でした。

私たちが明らかに外国人観光客なので、雰囲気的に頻繁にテーブルに回ってこなかったり呼んでもすぐに来てくれなかったりという事もありました。
このようなことは、モルドバに限らず旧ソ圏の国を始めとするいわゆる途上国で多く経験してきたので、驚くことではないのですが、支払金額やハイクラスな雰囲気を醸し出しているにも関わらず、オペレーションや人材育成が未開発であることは否めませんでした。

期待値が高かっただけに少し残念かつ、「頑張れ~」と応援したい気持ちも…
カステルMIMIは素晴らしいワイナリーですが、他に世界的に有名なワイナリーではキチンと運営がされているため、比較してしまうと少し目落ちする部分はあるかと思います。
ですので、英語が堪能なスタッフに当たったら、質問したいことを余すことなくぶつけた方が良いと思います。

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