「バルトのパリ」と呼ばれるラトビアの首都リガのアール・ヌーヴォー美術館へ行ってきた

こんにちは!はねうさぎ(@haneusagi_com)です。

自由曲線の美しさ、花や植物のモチーフを存分に堪能できるアール・ヌーヴォー様式が好きな方は多い事でしょう。

特に西ヨーロッパと言えばアール・ヌーヴォー様式を連想し、幼い頃絵本で見たようなゴテゴテにデフォルメされた装飾のアール・ヌーヴォー建築の魅力のとりこになってしまった方もいるかもしれません。

ラトビアの首都・リガには、アール・ヌーヴォー好きにはたまらないアール・ヌーヴォー建築を巡る街歩きの楽しみがあります。

今回は、アール・ヌーヴォー建築群のエリアの中にこじんまりとある、リガの「アール・ヌーヴォー美術館」をご紹介します。

目次

リガのアール・ヌーヴォー美術館とは?

©haneusagi.com

ラトビアのリガは、アール・ヌーヴォーの建築物、美術品、デザイン品が数多く残っているヨーロッパでも数少ない都市のひとつです。

リガは「アール・ヌーヴォーのメトロポリス」や「バルトのパリ」とも呼ばれるほど美しいアール・ヌーヴォー建築を見る事ができます(以下写真は一例)

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リガのアール・ヌーヴォー美術館もこの通りにあり、1907年までここで暮らし、この建物を設計したラトビアの著名な建築家コンスタンチーン・ペークシェンス(Konstantīns Pēkšēns)のかつてのアパートの中にあります。

アール・ヌーヴォー美術館の特徴

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アパートとして使われていた建物と言うこともあり、一瞬美術館であることを見逃してしまいそうなので注意が必要です。(入り口にはポスターサイズの看板が出てます)

建物の中に入ると、らせん階段の曲線美に心が奪われます♪

リガのアール・ヌーヴォー美術館は、アール・ヌーヴォーの歴史的遺産の全体像を紹介し、リガの20世紀初頭のアパートを再現した空間でアール・ヌーヴォーの美術的な空間を堪能しながら、当時の住人の生活様式を学ぶことができる、バルトで唯一の美術館です。

美術館の中にはいくつかの部屋があり、改装された壁や天井の絵画、ステンドグラスの窓、キッチンタイルの床、樫の木の壁パネル、家具、絵画などの美術品、衣類など、当時使用されていたオリジナルの品々も見ることができます。

常設展示のほか、テーマ別の展示や、大人から子供まで楽しめる体験型の教育イベントも開催しているようです。

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実は、この美術館の公開に先立ち、このアパートだった建物は徹底的に調査され、当初のインテリアデザインが明らかにされたと言います。

その後、2008年から2009年にかけて改修工事が行われ、1903年当時の内装が復元されました。

美術館は、まるでその当時のリガにタイムスリップしたかのような気分にさせてくれます。

居間は、住人たちが客をもてなし、オペラ公演やパリの最新ファッションについて語り合う場所で、暖炉のある書斎は、火を囲んでワインを飲む場所でもありました。

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また、ダイニングルームはアパートの中で最も豪華な部屋で、友人との食事や日常的な家族団らんの場に利用されていたそうです。

素敵でした❣

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興味深かったのは、このアール・ヌーヴォー美術館では、アパート内のキッチンやバスルームも展示されてたことです。

冷蔵庫、モダンなコンロ、水栓付きの鋳鉄製シンクなど、現在では私たちの生活に当たり前にあるものでも、当時としては最新で画期的なキッチン設備が揃っているのを見る事ができます。

コンロの上の磨かれた真鍮のフックには、さまざまな鍋、おたま、おろし金、フライパンなどがぶら下がっていて、これだけ見てもとてもオシャレで可愛い❤

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アール・ヌーヴォーと言えば、お花や植物をモチーフにした華やかな装飾が特徴的ですが、当時から人気の高いバラのモチーフでデコレーションされたベッドルームも必見です。

また、設備の整ったトイレ(結構ビックリ!)、当時のモダンなアパートメントには欠かせなかったライオンの足にホーローの浴槽が付いたバスルームがあり、当時このアパートの生活を想うとロマンに溢れます。

アール・ヌーヴォー美術館の魅力

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リガのアール・ヌーヴォー美術館の魅力は、当時この建物のアパートの部屋の展示、照明、ステンドグラス、家具などはもちろんなのですが、アール・ヌーヴォーな雰囲気満点のコスチュームを着て記念写真を撮ることができるところです。

男性用、女性用、子供用と様々なコスチュームが用意されていますので、自分でお好きなものを選んでアール・ヌーボー時代に想いを馳せながら、写真撮影することができますよ。

私もお花の飾りがついたピンクのお帽子をかぶって自撮りしてみたのですが・・・何か奇妙なオバちゃんの雰囲気になってしまいました(苦笑)

美術館内に入ると、学芸員の方々がコスチュームを着て仕事をされていますのでかなり雰囲気があります。

インテリアの写真を撮りたいと言うと「あら、人間は入らなくていいのね」と言うので「許可をいただければぜひ撮らせていただきたいですが、私のブログに公開してもよろしいでしょうか」と説明すると「I don’t care…(別に気にしないわ…)」とのことだったので写真を撮らせていただきました♪

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床の模様も可愛い ©haneusagi.com

このくらい本気でコスプレできたら楽しそうです(笑)

また、ショップもあるのでアール・ヌーヴォーをモチーフにしたお土産も購入できますが、個人的には美術館の道を挟んで向かいにある可愛いお店にも沢山可愛いアール・ヌーヴォー雑貨があるので、そちらを覗いてみる事をお勧めします。

美術館向かい側の雑貨屋さん ©haneusagi.com

アール・ヌーヴォー美術館へのアクセス

左側のとんがり屋根の建物がアール・ヌーヴォーセンター(美術館) ©haneusagi.com

リガの旧市街地からも徒歩で行ける距離ですのでお天気が良ければ徒歩をお勧めします。

例)自由の記念碑から徒歩17分

私は、ランチを「Shoyu」(詳細は別記事で)で食べたので、そこから歩いてアール・ヌーヴォー建築群の通りを歩きながらアール・ヌーヴォー美術館まで歩いて行きました。

Shoyuレストランからは徒歩で12分。

公共交通機関でも来館可能:

トラム19番、バス2番、20番、24番で「Medicīnas muzejs」下車。

トラム5番または7番で「Ausekļa iela」下車。

博物館はバリアフリーです。

また、無料のRiga Art Nouveau Walking Tour(アール・ヌーヴォーウォーキングツアー)などもありますので、インフォメーションセンターや観光案内所で時間を紹介してもらっても良いと思います。

無料のウォーキングツアーに参加する場合には、案内してくれるボランティアのガイドさんにチップを渡すのをお忘れなく!

アール・ヌーヴォー美術館への入場料

By Easy Travel Latvia

美術館への入場料は夏と冬で価格が異なります。

私が訪問したのは9月だったので9ユーロを支払いました。結構お高いかなあとは思いますが、せっかくリガに来たのであれば見てみたいと思って支払いました。

一番興味深かったのは館内展示だったので、バーチャル展示はスキップしても良いかもしれません。

夏季(5月1日から9月30日まで)

全館入場券:9.00 €
学生・生徒・年金受給者:5.00 €

内部展示入場券:6.00€
学生、生徒、年金受給者:4.00€

バーチャル展示会入場券:4.00€
学生、生徒、年金受給者:2.00€

冬季(10月1日から4月30日まで)

全館入場券:5.00€
学生・生徒・年金受給者:3.00€

内部展示入場券:3.50€
学生・生徒・年金受給者:2.50€

バーチャル展示会入場券:2.50€
学生・生徒・年金受給者:1.50€
内部およびバーチャル・エキスポのフォトパス:2.00€

入場無料条件:
– 7歳までの子供
– 孤児、親権を奪われた子供、およびその同伴者
– 政治的に抑圧されている人
– グループIの障害者とその同伴者
– グループIの障害者とその同伴者
– メディア関係者

所在地:Alberta street 12, Riga, LV 1010, Latvia

開館時間:火曜日~日曜日 10:00~18:00

※月曜休館日

公式HP:https://jugendstils.riga.lv/eng/

>>あわせて読む

https://www.haneusagi.com/travel-latvia-riga-walking-one-day-guide-am

https://www.haneusagi.com/travel-latvia-riga-restaurants-info

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この記事を書いた人

旅行、おいしいもの・ワインが大好きのドイツ在住40代。旅行、デザイン&アート、国際結婚ネタ、語学学習(英語・ドイツ語)のヒントをお届けします。20代後半にアメリカでインターン経験。現在はフリーランス翻訳家。ひょんなことから2017年7月11日より南ドイツ在住。干支と小動物風な行動により、幼少時に父親から「うさ」と呼ばれて育つ。その最愛の父は2021年に他界。気ままに書いてます~
プロフィール詳細は「はねうさぎ」をクリックしてね!
★TabiTabiさんに寄稿した「旅行記」
https://tabi-two.com/posts/9

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