【ニュースで学ぶ英語】緊張高まるロシア・ウクライナ情勢にまつわる英語ボキャブラリー5選

[英語] Listening & Speaking
©haneusagi.com

こんにちは!はねうさぎです(@haneusagi_com)です。

今回は「ロシア・ウクライナ情勢」の時事トピックを取り上げます。

先日、義理父から「日本ではウクライナ情勢の事はどんな風に報道されているの?また、日本人は今のウクライナ情勢に対してどんな風に考えているのか?」と質問を受けました。(これはドイツ語で・・・)

ドイツまたは欧州に住んでいる方はお分かりの通り、このトピックに関しては連日の報道もありますし、地理的に近い事もあって、パートナーや家族がウクライナ出身だったりロシア出身だったりする人が日本に比べると多くいます。

また、民間レベルとは別でも、ドイツはロシアから原油や天然ガスを供給してもらっていることなどもあり、ドイツ人にとっても今のロシア・ウクライナ情勢はホットトピックであると言えるでしょう。

今回は、ウクライナ・ロシア情勢に関するニュースで良く使われる単語やボキャブラリーを5つご紹介します。

まずウクライナとロシアの高まる緊張の背景を知るにはソビエト時代の歴史から知ろう

まず、英語ニュースや単語をご紹介する前に、当然ではありますが、ウクライナの場所がわからない方は地図上で確認しましょう!

そして、なぜこの事態が起こっているのか?緊張が高まっている背景には何があるのか?という事を色々な方法でリサーチすることをお勧めします。

オンライン上にはいろいろな情報が転がっていますからね!

また、日本はアメリカとの同盟国という事もあり、おそらくほとんどの報道内容はアメリカのメディアで流れた情報をただ日本語にして報道しているモノが多く、日本人の視点はわりと「西より」だと言えるでしょう。

とは言え、ロシアも日本にとっては隣国です。

ここでは、あえてウクライナの味方とかロシアの味方とか、アメリカがやろうとしていることが正しい/間違っている、などは言いませんが、ニュースを読む時に「ウクライナの国としての観点」、「ロシアの国としての観点」、また「そこに住んでいる国民としての観点」、そして「第三国としての観点」・・・など、自分自身を色々な立場に仮定して情勢を考えてみることをお勧めします。

そうすることで、報道されている英語ニュースの理解度も変わってきますし「そうなのか~?そういう考え方もあるかー?いや!それは無いだろう?!」と自分の見解を示すこともできますね。

とってもわかりやすいのが、私の大好きな「ピロシキーズ」がこの件について思うところを語ってくれていますので、以下、ご参考までにご紹介します。

この内容、非常にわかりやすい。

ビデオの中でクリミア半島の時の情勢に関しても説明があるのですが、以前フランクフルトのとあるビアガーデンで隣に座ったご夫婦の奥様がクリミア出身のウクライナ人で、クリミアで報道されていた事が、ドイツやCNN等の西側のメディアでは真逆の事が報道されていて「フェイクニュースだと思った!」と言っていたことを思い出しました(笑)

日本と違って国が地続きの場合、民族や国や宗教などなどが入り混じっての戦いの歴史だから、立場によって正義の考え方は変わりますよね。

ピロシキーズが言うように、「上層部」の思惑で仮に戦争になったとしたら犠牲になるのはいつの時代も市民であり、罪を憎んで人を憎まずとはならないのですよね・・・なかなか。

また、ソ連崩壊から現在のロシア・ウクライナ情勢までの歴史や解説は以下の動画2つがわかりやすいです。

中田さんのYoutube大学も貼っておきます。

当然ですが、ウクライナは日本の国土の約1.6倍、東西に横長で他の国と地続きです。

宗教上、言語上、民族上などなど、ウクライナ国内でも東西南北の地域によって文化や考え方、隣国との結びつきも違います。

例えば、西側人間の「EUに加盟したい、民主主義で欧米と自分たちの考え方は近い!」という人たちと、「国境もロシアに近く、民族も言語もほぼロシアでウクライナになったはいいけど学校でもロシア語を使う事を禁じられたりロシアは悪だと言われ続けているのは我慢できない!」というウクライナの東側の人たちでは意見が食い違うのは当然だと考えます。

政治的な観点からウクライナとロシアの情勢の背景を詳しく知りたい方は、少し長いですが以下の地政学のビデオがオススメです。インド人の方が英語ですべて説明してくれています。

1) Ukraine and Russia conflict/ tensions/ crisis ロシア・ウクライナ情勢

まず、日本語で「情勢」と言われている単語は、英語ではconflictとかtensionsとかcrisisと言った単語が使用されています。

  • conflict(名詞) 対立、衝突、争い、葛藤などの意味で使われます。
  • tension(名詞)イメージとしては引っ張り合ってピーンとした状態。緊張、張り詰めた状態を表します。和製英語の「ハイテンション」とは違いますので間違えないようにしましょう。
  • crisis(名詞) 危機、重大局面。

こちらのCCBニュース「Is Russia invading Ukraine and what does Putin want?」の文中を見てみましょう。

The eight-year conflict in Ukraine’s eastern Donbas region has never ended, and Russia could pour more troops into those breakaway regions, but it could go beyond. It has more than 150,000 troops deployed close to Ukraine’s borders.

(ウクライナ東部のドンバス地方での8年にわたる紛争は終結しておらず、ロシアはこの分離地域にさらに軍隊を派遣する可能性があるが、最悪はそれ以上のこともあり得る。ロシアは15万人以上の軍隊をウクライナの国境近くに配備している。)

こちらのCNNの記事「Tensionsare high on Ukraine’s border with Russia. Here’s what you need to know」の見出しでは、「Tensions」(名詞なので複数形もアリ)という単語が使用されています。

(知っておくべきウクライナとロシアの緊張情勢)

Aljazeeraでは、「Ukraine-Russia crisis(ウクライナ・ロシア危機)」という特設ニュースのタブを設置しています。

Russia-Ukraine war | Today's latest from Al Jazeera
Stay on top of Russia-Ukraine war latest developments on the ground with Al Jazeera’s fact-based news, exclusive video footage, photos and updated maps.

2)invade/invasion 侵攻する・侵攻

  • invasion(名詞) 侵攻、侵入、侵略 ※ある国家・武装勢力が別の国家・武装勢力に対して攻撃を仕掛けて、その領土・勢力圏を侵す行為を指す軍事学上の用語。
  • invade(動詞) invasionが名詞でこちらは動詞。侵害する、侵す、襲う。

先ほどのBBCニュースの見出しにも使われていた単語ですが、例えばこのCNBCの記事の見出しと内容を少し見てみましょう。

Invasion of Ukraine has begun,’ UK minister says, as Putin orders troops into breakaway regions

(「ウクライナへの侵攻が始まった」英閣僚、プーチンが離脱地域に軍を派遣と発言)

The move could undermine Western hopes of a diplomatic resolution to the ongoing crisis, with U.K. Health Minister Sajid Javid saying Tuesday that an invasion of Ukraine by Russia was underway.

(この動きは、現在進行中の危機に対する外交的解決という西側の希望を損なう可能性があり、英国のサジド・ジャビド保健相は火曜日、ロシアによるウクライナ侵攻が進行中であると述べた。)

“From the reports I think we can already tell that [Putin has] sent in tanks and troops,” U.K. Health Minister Sajid Javid told Sky News. “From that you can conclude that the invasion of Ukraine has begun.”

(「報道から、プーチンが戦車と軍隊を送り込んだことはすでにわかると思う」と、イギリスのサジド・ジャビド保健相はスカイニュースに語った。「このことから、ウクライナへの侵攻が始まったと結論づけることができる」と述べた。)

U.S. President Joe Biden has not yet used the word “invasion” to describe the current activity.

(アメリカのジョー・バイデン大統領は、現在の状況をまた「侵略」という言葉では表現していない。)

3) troops 軍・部隊

コチラのDW記事の見出し「Putin orders Russian troops into eastern Ukraine separatist regions

(プーチン大統領、ウクライナ東部のドンバス地域へのロシア部隊の派遣を命令)

Russian President Vladimir Putin has ordered his Defense Ministry to send Russian troops into eastern Ukraine’s two breakaway regions, according to a decree published early on Tuesday, after he said Moscow would recognize their independence.

(火曜未明に発表された政令によると、ロシアのプーチン大統領は、ロシアはウクライナ東部の2つの地域(ドンバス地域)の独立を認めると述べた後、国防省にウクライナ東部の地域にロシア軍を派遣するよう命じた。)

ちなみに、軍ってarmyとかmilitaly じゃないの?と思う人もいると思いますが、微妙に定義が違います。

超簡単にざっくり言うと、規模感で「troop< army< military」ということでしょうか。

名詞としての troop と army の違いは、troop が人の集まり、会社、数、多さであるのに対し、armyは大規模で高度に組織化された軍隊で、主に地上(空や海ではなく)作戦に関係していることです。

動詞としての troop は、数をもって移動すること、群衆や軍隊で来ること、集まることです。
一般に多くの人は、軍隊と軍を同じものとみなしていますが、軍隊(military)と軍(army)の大きな違いは、軍隊が陸海空軍を含む統合軍である(the military is the combined force involving land, air, and navy force)のに対し、軍は陸地に限定された人々の集団(陸軍)であることです。

4) rebel-held regions 反政府地域/ Breakaway Zone 離脱地域/ separatist regions 分離主義地域

ロイターのこの記事の見出し「Leaders of rebel-held regions in east Ukraine ask Putin to recognise them as independent」を見てみましょう。

(ウクライナ東部の反政府勢力支配地域の指導者がプーチン大統領に独立を承認するよう要請)

  • rebel-held regions 反政府勢力支配地域

先ほどの「Troops(軍)」をウクライナ東部のある地域「rebel-held regions」に派遣した、という内容の記事はBBCニュースでも報じられています。

Ukraine crisis: Russia orders troops into rebel-held regions

(ウクライナ危機:ロシア、反体制派支配地域への部隊派遣を命令)

そして、以下はブルームバーグの記事見出し。「Breakaway Zone」という別の単語が使われていますが、「rebel-held regions」と同じ地域であるウクライナ東部のドンバス地域を指しています。

West Plans Sanctions as Putin Orders Troops to Breakaway Zones

(プーチン大統領ウクライナ東部の分離地域に部隊派遣により西側諸国は制裁を計画)

  • Breakaway Zone 分離地域

また、以下の記事ではウクライナ東部の同じドンバス地域の事を「separatist regions」と言う単語で表現しています。

What you need to know about Ukraine’s separatist regions」by CBS News

(ウクライナの分離主義地域について知っておくべきこと)

Putin recognises Ukrainian separatist regions as independent nations」by France 24

(プーチン大統領、ウクライナの分離主義地域を独立国家として承認)

※英国英語は「recognise」ですが、北米では「recognize」を使います。両方間違いではありません。

  • separatist region(s) 分離主義地域・分離派支配地域

つまり、ウクライナ東部のドネツク州とルガンスク州を合わせたエリアのことを「rebel-held regions」と言ったり「Breakaway Zone」と言ったり「separatist regions」と言っているわけです。

一番初めの説明ビデオ2本を見てない方に説明しますと、このドネツク州とルガンスク州の住民のほとんどはロシア系(血はロシア人でロシア語を話す)で、親ロシア派と書かれますから「反ウクライナ政府の人たち」と書かれたりするわけです。

国境を越えて仕事に行ったり家族に会う等、ロシアとの結びつきが強い人たちが住んでいるのですね。

事実、このエリアに関してはEUも特別な自治権を認める会合を開いており、今回、ロシアが正式にこの地域の独立を認めた、という流れになりました。

この地域が国際的に「独立国」と認められれば独立への道となるわけですが、ウクライナ(およびそれをバックアップしたい米国・英国)は面白くない・・・という筋書きが見えます。

首都のキエフを含め、ウクライナの中央から西側にかけては「ロシア嫌い・プーチン嫌い」という人が多い(ウクライナ人でウクライナ語を話す)はずなので、この問題は本当になかなかシビレますね・・・。

5)sanctions 経済制裁

アメリカ、イギリス、ウクライナ・・・そして他の西側諸国はこのロシアの動きを何とかしたいわけですので、当然、その次のシナリオは「ロシアに対する経済制裁」となるのでは?と予測されます。

  • sanctions 経済制裁

以下のガーディアンの記事を見てみましょう。見出しは「軍・部隊」と「ウクライナ東部」が見て取れますね。

Russia strongly condemned at UN after Putin orders troops into eastern Ukraine

(プーチン大統領ウクライナ東部に軍を派遣、国連はロシアを強く非難)

ちなみに「condemned」とは非難する、強い不同意を表現する、有罪にすると言った意味が含まれます。以前の記事「【ニュースで学ぶ英語】2021年ミャンマー国軍クーデターニュースにまつわる英語ボキャブラリー5選」で取り上げていますので興味のある方は読んでみてくださいね。

Russia faced western sanctions and bitter condemnation at the United Nations after Vladimir Putin ordered troops over the Ukrainian border into Moscow-controlled territories in the east of the country, which he had recognised hours earlier.

(西側諸国(英・米)は、プーチン大統領がウクライナの国境を越えて、数時間前に承認した同国東部のモスクワ支配地域に部隊を送り込んだことに対し、国連安保理会合でロシアを激しく非難した。)

経済制裁・・・どうなるでしょうか(汗)

ロシアは他の国と違い、国内でほぼすべての必要なものを調達できる国であることは皆様お分かりだと思います。

個人的に考えるところは、例えば今私が住んでいるドイツも、ウクライナに加担したいところかもしれませんが、ロシアから原油や天然ガスを買っていて、これをストップされたらかなりの痛手ですので、ドイツがどこまで「sanctions(経済制裁)」をロシアに課すのかは見守りたいと思います。

「英語でニュースを見るときのコツ」バリエーションある英語記事やニュース動画をチェックしよう

今回の「【ニュースで学ぶ英語】緊張高まるロシア・ウクライナ情勢にまつわる英語ボキャブラリー5選」、いかがでしたでしょうか。

単語そのものは、割と日本語に馴染みのあるものから少し上級レベルの単語までをピックアップしてみました。

はっきり言って、ウクライナとロシア間になぜ緊張が高まっているのか?という理由や背景を知っているアメリカ人はほとんどいないでしょう。(ナメきった強気発言ですがw)

私は2019年にウクライナの首都キエフに旅行へ行ったのですが、とても美しくてまた行きたい場所のひとつですので、大きな事態に発展しなければ良いなあ・・・><とは願っていますし、個人的にはドンバス地域が国際的に認められた独立国になっていつか旅行できたらすごく面白いだろうな~なんて思ってみたり(←夢。どうせロシアに統合されて国じゃなくなるだろうけど)。

アメリカはロシアの国力を弱まらせて世界警察ぶりを発揮したい思惑があるのかもしれませんが、ロシアやウクライナ、ヨーロッパ諸国とのバランスを考えてニュースをみると、北米視点とはまた違った感覚になります。

ですから、メディアはそれぞれ各社のスタイルやジャーナリストの視点も加味されているので、多彩な英語ニュースをチェックして色々な視点から考えてみることをお勧めします。

各メディアともにYoutubeなどで動画ニュース、専門家のパネルディスカッションなどもやっているので、動画で見ればリスニング強化にもなりとても勉強になるのでお勧めです!

今回参照にしてメディアのリンクを張っておきますので、ぜひ英語学習に役立ててみてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました