インスブルック最古のカフェ訪問記!カフェ・ムンディングで味わう伝統の味

Innsbruck's oldest cafe

こんにちは!はねうさぎ(@haneusagi_com)です。

インスブルック旧市街を散策していた時、歴史を感じさせる魅力的なカフェ「カフェ・ムンディング」に出会いました。

1803年創業の老舗、チロル地方最古のカフェとして知られるこのお店は、長い歴史の中で多くの人々に愛されてきました。

伝統のレシピで作られたスイーツや温かみのある雰囲気の店内が、訪れる人々に特別なひとときを提供します。

インスブルックへ行くたびに行きたかったのに願い叶わずでしたが、ついに行ってきました!

今回は、このカフェ・ムンディング(Munding Café Konditorei)の魅力や食べたスイーツを詳しくご紹介します!

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目次

カフェ・ムンディングとは?(Munding Café Konditorei)

インスブルック最古の洋菓子カフェのカフェ・ムンディング(Munding Café Konditorei)のショーケース
お店の入り口 ©haneusagi.com

カフェ・ムンディング(Munding Café Konditorei)は、オーストリアのインスブルックにある、1803年創業のチロル地方最古のカフェ・コンディトライ(洋菓子屋)です。

お店は、代々家族経営で、インスブルックの旧市街中心部、黄金の小屋根(Goldenes Dachl)から西へ約100メートルのキーバッハガッセ(Kiebachgasse)にあります。

このお店のある周辺の雰囲気が好きで、インスブルックへ行った際にはこの周辺を何周も歩いて散策してしまいます。

超老舗カフェです!

お持ち帰り用の店頭販売もしていますが、伝統的なレシピで作られたケーキやトルテ、マカロン、パンなど、多彩なスイーツがショーケースに並んでいて、店内でも楽しめます。

ドリンクメニューには、コーヒーや紅茶はもちろんの事、ビールやワイン、リキュールなどのお酒もいただける、大人な雰囲気です。

また、ヴァローナ VALRHONA社のチョコレートのみを使用したプラリネやトリュフ、チョコレートドリンクも提供しており、品質の高さが評価されています。

また、このお店でしか買えないインスブルックの「黄金の小屋根チョコレート」もおみやげとして人気です。

カフェ内の雰囲気とデザイン

オーストリアの家族経営の老舗カフェ・ムンディングはクラシックな店内
家族経営の老舗はクラシックな店内 ©haneusagi.com

カフェ・ムンディングは、地元の人々や観光客に愛されるスポットで、店内の伝統的な代々お店やってきました的な雰囲気とともに、夏は屋外のテラス席でもリラックスした時間を過ごすことができます。

特にインテリアに凝ってるとか優雅な作りとか、そういう雰囲気ではありません。

ショーケースのある店舗の入り口から入ったのですが、思いのほか店内が広い事には驚きました。

人によって休憩時間は違うと思いますが、大抵15:0時前後であることを考慮すると、私は少し早めの時間の14:00ごろお店に行きました。

それでも、土曜日だったこともあってか店内はいっぱいで、次から次へとお客さんが席を探しにやってきていました。

トイレは2階にあります。

カフェ・ムンディングの名物スイーツは?実際に注文したメニューと感想

カフェ・ムンディングのショーケースにならぶ数々のケーキとスイーツ
かわいいケーキばかり!どれにしようか迷ってしまう ©haneusagi.com

ディスプレイで見えるのは、チョコレートやマカロンですが、もちろんケーキもあります。

調べたところ、「インスブルックトルテ」というケーキが名物らしいのですが、見た感じがキャラメル?だったので、私は「ハウストルテ」を選びました。

「ハウストルテ」は濃厚なチョコレートケーキで、上にラズベリーが乗っており、ケーキの中にもラズベリージャムが入っている、甘酸っぱいケーキでした。

「トルテ(Torte)」というのはドイツ語で切り分けて食べる日本で言うスポンジのデコレーションケーキを意味します。飾りつけない焼いただけのケーキは「クーヘン(Kuchen)」と言われることが多いです。

また、カフェ内で、ヴァローナ社のチョコレートを使用した絶品トリュフなど、チョコレートのメニューを注文することができます。

どれにしようかとても悩みながら店員さんに「おすすめは?」と質問したのですが、「どれも素晴らしいから全部がおススメだよ!」と言われてしまう始末。

胃が10個くらいあったらあれもこれも食べたいなあ・・・と思う所ではありましたが、もともと甘いものやスイーツはほとんど食べない上に、1人で訪問したので、チョコレートケーキとカプチーノを注文しました(チーズケーキも捨てがたかった!)。

カプチーノとチョコレートケーキに生クリーム添え
カプチーノとハウストルテ ©haneusagi.com

ケーキのボリュームは、ドイツで食べるケーキよりも少し小ぶりで、私の遠い記憶が正しければ日本のケーキとサイズは変わらない気がしました。

大きすぎないので、見た目が上品ですし、なんと言ってもチョコレートが濃厚なので、大きすぎず、小さすぎずのサイズがちょうど良かったです。

また、「ケーキに生クリームはつけますか?」と質問されたので「少しだけお願いします」と言うと、別の小さな器にホイップクリームが添えられて運ばれてきました。

カフェ・ムンディングのチョコレートにラズベリーが乗った「ハウストルテ」にホイップクリーム添え
チョコレートにラズベリーが乗った「ハウストルテ」のホイップクリーム添え ©haneusagi.com

このホイップクリームは無糖で甘くなく、さっぱりといただけるので、濃厚なチョコレートケーキとよく合います。

チョコレートの間にラズベリーソース?が入っているので、甘いだけでなく、ラズベリーの酸味と食感が悪地の中で混ざりあうので飽きません❤

ラズベリーがのった濃厚チョコレートケーキの中にもラズベリーソース入り
ケーキの中にはラズベリーソースが入り❤ ©haneusagi.com

カプチーノの泡もふわっふわでした。

カプチーノカップに描かれたインスブルックの街の絵
カプチーノカップに描かれたインスブルックの街の絵もかわいい ©haneusagi.com

ちなみに、カプチーノを注文する際に、フォームミルクか生クリームかを選べました(すごーい、凝ってますね!)

地元の人々と観光客に愛される理由

カフェ・ムンディングのビルのクリスマス向け装飾
カフェ・ムンディングのビルのクリスマス向け装飾 ©haneusagi.com

カフェ・ムンディングは、1803年創業という長い歴史を誇る、チロル地方最古のカフェです。

この歴史の中で守り続けられた家族伝統のレシピは、いまでも多くの人々に愛されています。

カフェで座りながら人間ウォッチングをしていると、大抵の皆さんは地元の方らしく、カップルやグループでケーキを食べていました。

ケーキだけでなく、手作りのトリュフ、プラリネや焼き菓子は、時代を超えて受け継がれてきた味わいが魅力だと思います。

カフェ・ムンディングのスイーツは、地元の人々にとって懐かしく、観光客にとってはインスブルックの文化を感じる特別な体験となっていると感じます。

お土産やプレゼントにも最適な焼き菓子もたくさん並ぶカフェ・ムンディングのショーケース
お土産やプレゼントにも最適な焼き菓子もたくさん ©haneusagi.com

また、このカフェでは、スタッフがフレンドリーかつ親切で、訪れる人々を温かく迎えてくれます。

私を担当してくれたウェイターさんも当然フレンドリー。

私の住むドイツの地域でカフェの店員さんとドイツ語でおしゃべりをするんなんて、なかなか起こらない出来事なのですが、インスブルックは人々を温かく迎えてくれます。

通常、観光の時は英語で会話するのですが、自分でも驚くくらい自然にドイツ語の会話が弾みました。

そのため、私のように初めてカフェを訪れる観光客でも、まるで地元の常連客のようにリラックスして過ごすことができました。

こういうカフェって本当に貴重です。

また、地元民のような感覚でリラックスできる理由のもう一つの理由に、クラシックなインテリアや温かみのある空間が居心地の良さをさらに引き立てていると感じました。

夏の期間や天気が良い日には、テラス席でリラックスしながら、ゆったりとした時間を過ごせるのも魅力です。

カフェ・ムンディングは、長い歴史と洗練された味、そして心のこもったおもてなしが一体となった場所として、地元の人々と観光客の両方に愛されています。

このバランスが、このカフェを訪れる価値をさらに高めていると思います。

カフェ訪問の際のポイント・注文する際の注意点

カフェ・ムンディングのカプチーノ
オーストリアのコーヒーは美味しく、お水が一緒に運ばれてくることが殆ど ©haneusagi.com

カフェ・ムンディングは、地元の人々や観光客に大変人気があるため、特に週末や観光シーズンの昼間は混雑することがあります。

実際、このカフェを見つけてから訪問するまでには少し時間がかかりました・・・いつもいっぱいだからです。

混雑を避けたい場合は、平日の午前中や私のようにおやつの時間の少し前、夕方遅めの時間帯に訪れるのがおすすめです。

また、日曜日はお休みです。日曜日に行って、入れなかった悔しい思い出があります…

予約の必要はありませんが、大人数で訪れる場合や特別なイベントがある場合は、事前に問い合わせておくと安心でしょう。

なお、カフェ・ムンディングは一年を通じて楽しめるスポットですが、訪問する時期によって異なる魅力があります。

  • 春・夏(4月~8月)
    テラス席で美しいインスブルックの街並みを眺めながら、スイーツや冷たいドリンクを楽しむのに最適な季節です。観光客が多い時期でもあり、賑やかな雰囲気を味わえます。
  • 秋(9月~11月)
    秋の落ち着いた空気の中で、店内の落ち着いたなインテリアで友人とお喋りするのにぴったりです。この時期は観光客がやや少なくなるため、静かに過ごせるかもしれません。
  • 冬(12月~2月)
    冬は特におすすめです。私が行った日は、クリスマスマーケットが近くで開催されており、カフェ・ムンディングもお店の横にクリスマス用のスタンドを出していました。店内では、コーヒー以外にもホットジンジャーなどの温かい飲み物、(特にチョコレートを使った)スイーツを楽しめますし、冬のインスブルックの雰囲気を満喫できます。

また、テーブルを探すときに、人数を伝え、シートに案内してもらうのですが、注文する際にウェイターさんにお店のお勧めを質問しながら隣の人がケーキを食べるのをみて、メニューにケーキセットのようなものがあるのか見てみたのですが、見当たりません。

このカフェでは、ケーキを店内で食べたい場合は、まずショーケースの前で並んでケーキを注文します。

さらに、ショーケース内のケーキにすべて名前と価格が書いてあるわけでもありません(;’∀’)

ケーキの横に書いてある札をいくつか見たのですが、ケーキの名前が筆記体な上文字が小さめなので、読むのが難しい(ドイツ語だし)・・・ただ、どのケーキを見ても1切れの価格が5ユーロだったので、5ユーロだと思って注文しました。

もしかしたら値札がないものは5ユーロじゃなかったかも説もありますが(汗)

そこで「店内に席を取ってあります」と伝えると、番号が書かれた紙を渡されるので、その番号札をテーブルに置いておくと、ウェイターさんがケーキを持ってきてくれました。

お会計はテーブルでします。

なお、店内の壁の数カ所に英語で「Cash Only(現金払いのみ)」と張り紙がしてあったので、クレジットカードが使えないことを念頭に置いて行きましょう。

ケーキが運ばれてくるまでの間、ウェイターさんから「何を注文したの?」と質問されたので、「名前を見ないで注文したからわからないけど、ラズベリーが乗ったチョコレートケーキです」と言うと、「ハウストルテだね!素晴らしいチョイスだよ!」言われました(笑)

さすが!チョコレートに絶大な自信が感じられます。

実際、とてもおいしかったし、我ながら素晴らしいチョイスでした~❤

カフェ訪問時のポイントと注文時の注意点まとめ

  • 混雑を避ける時間帯
    • 平日の午前中や夕方遅めの時間がおすすめ。日曜日はお休みです!観光シーズンは混雑することが多い。
  • 予約について
    • 基本的に予約は不要。ただし、大人数(5人以上だと席を取るのが難しい)や特別なイベント時は事前確認を。
  • ケーキの注文方法
    • 着席した後にショーケースで選び、「席を取ってある」と伝えると番号札をもらえる。番号の紙をテーブルに置くと運んでもらえる。
  • 現金払いのみ
    • クレジットカードは使えないので現金を準備しておく。
  • ケーキの情報が分かりずらい
    • ケーキの名前や価格が書いていない場合があるので、わからなければお店の方に聞こう。

カフェ・ムンディング(Munding Café Konditorei)の公式サイトはこちらです。

インスブルックへ行ったらカフェ・ムンディングで特別な時間を

ショーケースの赤と緑のオエのカタチのクリスマスギフトボックスのデコレーション
歩きながらショーケースをみたら可愛いクリスマス用のギフトパッケージが。 ©haneusagi.com

カフェ・ムンディングは、180年以上の歴史を持つ伝統的なカフェであり、その温かみのある雰囲気とこだわりのスイーツが訪れる人々を魅了します。

一歩足を踏み入れれば、地元の人々に愛され続ける理由を肌で感じられるでしょう。

実は、以前までインスブルックには、ホーフブルク王宮博物館の中にオーストリアを代表する有名なチョコレートケーキのザッハトルテがいただける「カフェ・ザッハー」があったのですが、現在はなくなってしまったので、より一層カフェ・ムンディングの魅力を実感できると思います。

カフェ・ムンディングでも「ザッハトルテ」はメニューにありますw

インスブルックへ行く際には、カフェ・ムンディングをぜひチェックしてみてください。

ミュンヘンでおススメの「クロイツカム」のカフェについての記事も書いていますので、ぜひ読んでみてくださいね(以下)♪

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この記事を書いた人

旅行、おいしいもの・ワインが大好きのドイツ在住40代。旅行、デザイン&アート、国際結婚ネタ、語学学習(英語・ドイツ語)のヒントをお届けします。20代後半にアメリカでインターン経験。現在はフリーランス翻訳家。ひょんなことから2017年7月11日より南ドイツ在住。干支と小動物風な行動により、幼少時に父親から「うさ」と呼ばれて育つ。その最愛の父は2021年に他界。気ままに書いてます~
プロフィール詳細は「はねうさぎ」をクリックしてね!
★TabiTabiさんに寄稿した「旅行記」
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