バニャルカからサラエボへ長距離バス移動:5時間のボスニア・ヘルツェゴビナ横断の旅!チケット情報・注意点も

バニャルカからサラエボのバス移動

こんにちは!はね うさぎ@haneusagi_com)です。

ボスニア・ヘルツェゴビナ第二の都市バニャルカから首都のサラエボまではバスで移動することができます。

別記事でも書いていますが、バニャルカからサラエボへはバスか車での移動が一般的です。

この記事では、約195キロメートルの距離を約5時間で結ぶ、もっとも経済的な移動方法のバスとチケットの購入の仕方、バスターミナルでの注意点などについて詳しく説明します。

バスが市街地の景観から壮大な自然景観へと変わりゆく景色は、まるで時間旅行のようでした。

ボスニア・ヘルツェゴビナの豊かな自然を窓越しに堪能できるのも良かったです。

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目次

バニャルカのバスターミナルの場所

©haneusagi.com

バニャルカのバスターミナルは市の中心部に位置しており、正式な名称は「Autobuska Stanica Banja Luka」といいます。

バスターミナルは、市の主要な交通のハブであり、多くの国内外の都市へのバス便が出ています。

なんとバスターミナルへ行ってみて驚いたのは、ミュンヘンやウィーンなどの西ヨーロッパへの長距離バスのスケジュールやチケットの存在です。

そうかあ・・・バスで移動することもできるのね

ドイツ生活には慣れてきたつもりでしたが、島国の日本で生まれ育った自分には、国境を超える何千キロをバスで移動できると言う思考がなかったので驚きました。

こちらはミュンヘン・シュトゥットガルト・フランクフルト行きの長距離バス ©haneusagi.com

バスターミナルの場所は、バニャルカ市のブラヴォ大通りに位置しており、アクセスも良好。

市の中心からも比較的近く、タクシーや市バスを利用して簡単にアクセスすることができますが、市内の中心部から荷物をもって徒歩で移動するには少し距離があるので、タクシーを利用することをお勧めします。

バニャルカからサラエボ行きのバスチケットの買い方

バニャルカからサラエボまでお世話になった長距離バス。中継地も表記されている。 ©haneusagi.com

結論から言うと、オンラインチケットを買いました。

事前にバニャルカ市内のツーリストインフォメーションに立ち寄った時に、バニャルカからサラエボまでの移動手段に関する相談をしていました。

ツーリストインフォで働く女性に驚いたストーリーは以下別記事を読んでね!

そこで、電車はないけどバスがある事を聞き、バスターミナルの場所とバススケジュールについて話を聞きました。

その時に言われたのがバスは1日に3本あり、1つは深夜0時、次に7時、その後に午後14時、という事でした。

本来はバスターミナルへ行ってスケジュールを確認し、そこでチケットを買うのが確実で良いかもしれませんが、バスターミナルが市内からふらっと歩いて行って立ち寄れる場所ではなかったので、最終的にオンラインでバスチケットを購入しました。

いわゆる「公式サイト」のようなものは無いようで(私は見つける事ができませんでした)、「getbybus」のホームページから、バニャルカ7:45発のサラエボ12:40着のチケットを一人22.56ユーロ(約3800円)で購入しました。

「getbybus」によると、『Banja Luka – Sarajevo間で、最大8便のバスが出発しています。

Banja Lukaから最も早いバスの出発は00:04で、同日05:04にSarajevoに到着します。

一方、最も遅いバスの出発は16:00で、同日20:55に到着します。

大人片道の最安値は20ユーロから22ユーロで、子供と学生向けの割引チケットは一部の出発で利用可能です。

子供料金は10~11ユーロ、学生料金は14ユーロ』と、表示されていました。

ちなみにこのバスは、バニャルカからボスニア発祥の地とも言われているヤイツェという街を経由しますので、バニャルカからヤイツェまでバスで移動することもできます。

車窓から要塞や滝で観光客から人気の街ヤイツェを横目に通り過ぎる ©haneusagi.com

ヤイツェは、14世紀に初めて築かれた町で古い歴史があり、その時代に独立していた中世ボスニア王国の首都で、観光客から人気がある街です。サラエボからのツアーも出ています。

サラエボ行きのバスチケットを買う際の注意点!サラエボのバスターミナルは2つある

連邦国側、中央駅に隣接しているサラエボのバスターミナル ©haneusagi.com

実は、サラエボには2つの長距離バスターミナルがあります。

旧市街地や市内中心地に近いのが、中央駅近くにある「Sarajevo Bus station(Autobuska stanica Sarajevo)」で、サラエボ国際空港にほど近いサラエボ東バスステーション「Bus Station East Sarajevo(Autobuska stanica Istočno Sarajevo)」です。

簡単に言ってしまうと、ボスニア連邦側「Sarajevo Bus station(Autobuska stanica Sarajevo)」は、中央駅近くで、東バスステーション「Bus Station East Sarajevo(Autobuska stanica Istočno Sarajevo)」は、スルプスカ共和国側に位置しており、バニャルカがスルプスカ共和国の都市という事もあり、便によっては東バスターミナル発着のバスもあるのです。

また、セルビアなどへのバスも東バスターミナルから発着しているようです。(なんといってもセルビア系住民のエンティティなので)

やはりサラエボが包囲された内戦時の歴史的な事情があるのかも。複雑です((;゚Д゚)

おそらくほとんどの方は、サラエボを観光する際に共和国側に滞在すると思いますが、上の地図を見てもわかる通り、徒歩だと1時間半もかかりますのでチケットを購入する際には、ホテルの場所や行先をキチンと事前に確認してから購入しましょう!

地図上では、ボスニア・ヘルツェゴビナ連邦とスルプスカ共和国の境界線も点線となって見る事ができますね。

また、サラエボは、共和国側のバスターミナルの近くからバシュチャルシヤのセビリの近くの道までトラムの1番に乗れば移動もできるようですが、私たちはバスターミナルからタクシーでゲストハウスまで移動しました。

バニャルカのバスターミナルには時間に余裕をもって早めに到着しておこう

バニャルカのバスターミナル窓口 ©haneusagi.com

バニャルカのバスターミナルは簡素ではありますが、カフェレストラン、キオスク、比較的綺麗なトイレがそろっており、思った以上にモダンな設備でした。

私たちは念のために、ゲストハウスを6:00に出発するタクシーをゲストハウスのオーナーから手配していただき、6:15ごろにはバスターミナルに到着したので、1時間ほど時間がありました。

キオスクで、パンと飲み物、ガムなどを購入。

ターミナルの窓口では最低限の英語が通じるので、そこまで心配することはありません。

バスに乗る際には、ゲートを通過する必要があり、なぜかそこに人が立っていて、購入したオンラインチケットのQRコードをスキャンしようとしたら、「窓口へ行ってチケットを買え」と言われました。

意味が解らずよく話を聞いてみると、窓口でオンラインチケットをみせ、乗り場へ出るゲートを通過する用のチケットを発行してもらう必要があるとの事。

良くわからないけどボッタくりたいのね・・・。

意味が解らないまま窓口へ行き、オンラインチケットをみせると、一人当たり手数料1.5KMを支払い、レシートの様なチケットを発行してもらって、ゲートを通りました。

オンラインチケットがなぜかそのまま使えないシステム ©haneusagi.com

カードが使えるかわからないので、小銭を用意しておいた方が良いですね!

早朝という事で、道も混んでおらずタクシーもスムーズに到着しましたし、窓口も特に長い列はできていなかったので時間に余裕がありましたが、予期せぬことが起こる場合もあるので、バスの時間に間に合うように余裕をもってバスターミナルに到着しましょう。

何と言っても、この7:45発のバスを逃したら次の便は14:00すぎで、サラエボ到着が夜になってしまうのは絶対に避けたかったです。

バニャルカからサラエボまでの5時間のバス旅:意外な快適さと発見

場所によっては高速道路を走るのでシャッターチャンスが難しい! ©haneusagi.com

バニャルカからサラエボまでのバスの旅(と言う移動ですが)は、ボスニア・ヘルツェゴビナの壮大な自然を間近に感じられる絶好のチャンスです。

ボスニア・ヘルツェゴビナは、その手つかずの景観とユニークな文化で、まさにヨーロッパの秘境と呼べる場所。

内戦の影響で長らく観光地としての発展が遅れていたため、独自の文化と伝統が色濃く残っています。

近年は、どの国や街へ旅行しても、同じお店にチェーン化されたブランドやレストランがあり、それはそれで安心感も得られるかもしれませんが、大きな驚きやユニークさは無くなり、少し物足りなく感じてがっかりする事さえもあります。

バニャルカの方と話した時、「僕たちは他のヨーロッパの国と比べるとまだまだ成長しなきゃいけないんだ。だってマクドナルドさえないんだよ」と言われたので、「マクドナルドなんか必要ないよ。あなたの街にはすごくクリエイティブなカフェが沢山あるじゃない」と言ったら、笑いながら喜んでいました。

話はそれましたが、バスは満席なのかと思えばそうでもなく、そこそこキレイでエアコンも効いていて快適でした。

特に騒いだり大きな音楽を聴いていたり、お喋りしまくりでうるさいすることもなく(ドイツの長距離バスとは結構違う雰囲気)、マナーが良い乗客が多かったので、リラックスして旅を楽しめました。

私たちが乗ったサラエボ行きの長距離バス ©haneusagi.com

さらに、長距離移動中にはトイレ休憩もあり、一部のバスターミナルでは無料のWi-Fiスポットを利用できるなど、便利なサービスも整っていました。

窓外には、美しい渓谷や川、湖などの自然景観だけでなく、魅力的な小さな町や教会、モスクが点在し、目を引く光景が広がっています。

バニャルカからサラエボまでのバスの旅は、単なる移動以上の価値がある、発見と感動の連続で、5時間があっという間に過ぎました。

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この記事を書いた人

旅行、おいしいもの・ワインが大好きのドイツ在住40代。旅行、デザイン&アート、国際結婚ネタ、語学学習(英語・ドイツ語)のヒントをお届けします。20代後半にアメリカでインターン経験。現在はフリーランス翻訳家。ひょんなことから2017年7月11日より南ドイツ在住。干支と小動物風な行動により、幼少時に父親から「うさ」と呼ばれて育つ。その最愛の父は2021年に他界。気ままに書いてます~
プロフィール詳細は「はねうさぎ」をクリックしてね!
★TabiTabiさんに寄稿した「旅行記」
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