【ブルガリア薔薇祭り】首都ソフィアからの行き方や泊まる場所はどうする?ヒントを教えます!

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こんにちは!はねうさぎ(@haneusagi_com)です。

念願の「ブルガリアのバラ(薔薇)祭り」に行ってきました!(2019年の記事です)

昔はそんなに「ローズ」「バラ」「薔薇」には興味が無かったのですが、友人からプラハのお土産でローズソルトをいただき、その香りが素晴らしかったので調べてみたところ、「ブルガリア産のローズオイルを使用している」と判明し、それから「いつかブルガリアのバラ祭りに行ってみたい!」と思うようになりました。

「ブルガリアのバラの谷」と言われるある地域で、一年に一度その薔薇のお祭りが行われると何かで知り、ずっと夢見てきました。

ただ、それは、日本のサラリーマンが長期休暇を取りにくい、6月(5月はGWがあり、7月はボーナス査定月ということで・・・)の第1週目とうことで、毎年行けずじまいでした。

そして、「ドイツへ引っ越してきた今がチャンス!!」と思い、「ローズ~~?!んー・・・」という、はねうさ夫を説得し、行ってまいりました!

今回は、発案から実行、そしてブルガリアから帰国したので、私の経験をもとに、バラの谷への行き方や宿泊について情報をシェアしたいと思います。

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「ブルガリアのバラの谷」はカザンラクという街

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バラ祭りが行われるのは、ブルガリアのおよそ中央部にあるカザンラク(Kazanlak)という街。

カザンラクはブルガリアでは15番目に大きな工業都市で、2017年時点の人口は44,760人。

Wikipediaの日本語版では、2006年の人口は78,938人と表記されていますが、おそらく、EU加盟後に若者がドイツやイギリス等へ流出したことや、首都のソフィアへ出てしまう事が人口減少の理由ではないかと考えられます。

宿泊したホテルのオーナーによると、街は、国際的にも知られているバラ祭りを筆頭に、ローズオイルやローズウォーターの生産地点の中心地で、ユネスコ世界遺産に認定されているトラキア人の墓や温泉などもあり、1年中観光客やビジネスマンが訪れるらしいです。

ブルガリアというと、ヨーグルト?と思う方もいると思いますが、ブルガリアは世界のバラ生産量の80%以上を占めており、バラ祭りは1903年から行われている伝統ある行事です。

薔薇には、観賞用とオイルを抽出するプロダクション用(香料用)のバラがあり、香料用にはダマスクローズがとても有名です。

「バラの谷」では、このダマスクローズが沢山生産されており、ブルガリアのローズオイルは、シャネル、ケンゾー、ディオールなどのハイブランドの香水に使用されています。

ブルガリアのバラ祭りに行きたい!カザンラクのバラ祭りの日程

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カザンラクのバラ祭りは、毎年6月の第1週目の週末に開催されます。

〇こちらが公式サイト
https://www.rosefestivalkazanlak.com/

金曜日の夜に、ローズクイーンのセレモニーが行われ、正式な開会宣言が行われます。

最後は、日曜日の正午12:00からパレードが開催され、お祭りは閉会します。

金曜日から日曜日までの間は、インフォメーションセンターやバラ博物館などで、イベントやバラ製品の即売会、バラのブローチを作るワークショップや、ブラスバンドに花火や音楽といったライブイベント、早朝にバラ農園へ出向いてバラを摘む作業を体験できる等、様々なイベントが行われます。

インフォメーションセンターのみならず、バスの運転手なども、バラ祭りのプログラムを持っているので、スケジュールをチェックして、興味があるものに参加してみると良いでしょう。

また、街はたくさんの外国人がやってきますので、多少差はあるものの、おおむね英語が通じます。

年配の方は、ロシア語やフランス語、若者は英語が話せる人が多いです。

【事前下調べをお勧め】カザンラク・バラ祭りの宿泊場所の注意点

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「カザンラクは観光客がたくさん来るから、たくさんホテルがあるんじゃないの?」と思われるかと思いますが、人口約4万人の街が、世界中からの観光客の宿泊に対応できるわけがありません。

私達は、3か月ほど前に、フランクフルト~ソフィア間の往復チケットを予約しましたが、「ホテルは後で決めればいいや」な~んて、(特に、はねうさ夫が)のんきに考えており、なんだかイヤ~な予感がした私が調べたときには、どのホテル予約サイトでもすでに満室!

ホテルの方々からお話を聞いたところによると、早い人で1年前からの予約、通常でもその年の1月には予約が入るとのこと。

まじかーーー!

さすが国際的なイベント。

皆バラがお好きなんですね~・・・そうですよね~・・・。

ちなみに、このバラ祭りは、日本のメディアでも取り上げられたこともあるので、日本人には知っている方も多く、日本人観光客も沢山くるそうなのですが、現地にお住いの日本人の方によると、「ここ10年は中国からの観光客がとても増えており、日本人はもうほとんど来なくなった」と言うことでした。

実際、クライマックスの日曜日に行われるパレードでは、椅子が準備されている有料席があるのですが、ほとんどが中国人観光客で埋め尽くされていました。

私達は、「カザンラクに宿が無いかもしれない」という気持ちがあったので、水曜日の朝、ソフィアから電車に乗ってカザンラクへ向かいました。(お祭りは金曜日から)

ホテルに直接交渉して、お祭りの間宿泊できるか探るためです。

【宿泊する場所を事前に調べよう】ブルガリアのバラ祭りはどこに泊まるべき?

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カザンラクには、ホステルのようなバックパッカー向けの安宿はありません。

結果として、私たちは、水曜~金曜までは、ホテル側の配慮と強運?!で、カザンラクに2泊することができたのですが、金曜日~日曜日のお祭り開催期間は、どのホテルからも満室とのことで断られました。

よって、カザンラクから約35km離れた、スターラ・ザゴラ(スターラ・ザゴラ州の州都)の街にバスで移動し、そこのホテルに泊まることにしました。

運よく私たちがカザンラクで運よく泊まれたホテルは「HOTEL ROZA KAZANLAK(ローザホテル)」。

こちらのオーナーは、英語も堪能でとってもフレンドリー。

でも「デキル女!」って感じの方でした。

ホテルは、お祭りのVIPステージのすぐ隣で、広場の角に位置しており、ホテルのテラスからパレードを見ることもできるという、超好立地!(上記写真はホテルのバルコニーから撮ったもの)

そんなことも知らずに、直感で「ここに聞いてみようよ!」と、はねうさ夫に提案した私って、やっぱり「なんか持ってる?!」(笑)

好立地と朝食込みの価格であること以外にも、このホテルが素晴らしい理由が2つあります。

ひとつは、テラスの半分以上に咲き誇るローズガーデン!

テラスで食事をいただきながら、またはコーヒーを飲みながら美しいバラの花を、ただただぼーーと見ていることができるのは、幸せとしか言いようがありません。

もう一つは、宿泊客ならば、誰でもホールが開いている時間帯であれば、コーヒーやお水、フルーツやスナックが自由にいただけるところです。

街歩きをしてカフェで一休み・・・としなくても、ホテルに戻ってお茶を飲みながら、お部屋やテラスでまったりすることも可能なんです。

スターラ・ザゴラでは、バスターミナルから近いホテルに泊まりたかったので、Merian Palace Hotelという、少し80年代な雰囲気のホテルに泊まりました。

こちらも前日に直接ホテルへ出向いて、空き部屋があるかを確認。

おそらく、カザンラク以外の近隣の街であれば、直近でもお部屋を確保することができると思います。

とても広くて静かなお部屋を用意してくれ、バスタブもついていて、プール使用料も無料!

スタッフもフレンドリー!朝食はイマイチでしたが、こちらのホテルに泊まる時には水着を持っていきましょう!

ホテル予約サイトでも検索できますが、こちらがMerian Palace Hotelの公式サイトのようです。

ベストは、事前にインターネットで予約することですが、「カザンラクにもう宿が無いよ~!」という場合には、他の街でも大丈夫ですし、実際に日帰りでソフィアから電車で来ていた地元民もたくさんいたので、もし、日曜日のパレードだけ見たいという方には、日帰りでも問題ないと思います。

スターラ・ザゴラのMerian Palace Hotelからバスターミナルまでは、徒歩5~6分で、カザンラクまでは、片道35~40分ほどのバスの旅です。

バスドライバーの多くは、少しだけ英語ができますが、あまりできない方もいるので、必ず窓口でバスチケットを買いましょう。

バスは、バスの運転手から直接チケットを買うパターンと、窓口で買うパターンがあります。

バスチケットは、はじめに窓口で確認して購入した方が安全です。

席数以外のチケットは販売されません。

パレードが開催される日曜日の午前中のチケットは、すぐに売り切れるので、早めに買っておいた方が良いです。

こういうところは、結構几帳面なブルガリア人・・・。

ちなみに、開会宣言がされる金曜日は、夜20:30開催、その後、ライブ音楽や花火が打ち上げられるそうなので、バラ祭りを100%満喫するには、カザンラクに金曜日に宿泊するのが望ましいです。

私達は、カザンラクに宿が無く、仕方なくスターラ・ザゴラのホテルに泊まりましたが、最終バスの時間が20:00のため、この開会式と花火を見ることはできませんでした。

ソフィアからカザンラクまでの行き方

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@haneusagi.com

首都のソフィアからカザンラクまでは、電車かバス、またはレンタカーという方法になります。

私達は電車で行きましたので、その方法をこちらにお伝えします。

まずは、ソフィアの中央駅に行き、チケットを買いましょう。

中央駅は地下鉄の駅に隣接していますので、地下鉄で中央駅まで行けば問題ありません。

地下鉄Line2の中央駅「チェントラルナ・ジェー・ペー・ガーラ(Central Railway Station)」で下車。私たちは、近くのホテルに泊まったので、中央駅までは歩いていきました。沢山のトラムもこの中央駅まで走っています。

また、ガーラとは駅のことで、バスステーションをアウトガーラと言います。この単語を知っているだけでも、結構役にたちます。

はねうさ夫は少しキリル文字が読めるのですが、私も旅行中に大分見当がついてくるようになりました。

ブルガリアで使用されているキリル文字は、ロシア語のキリル文字とまったく同一とのことなので、旧ソ連に属していた国などを旅行する時にもとても役立ちます。

さて、話がそれましたが、「RILA」というチケット販売の窓口に並んで、電車のチケットを買いましょう。

ぶっちゃけ、あまり期待はしていませんでしたが、窓口の女性は、最低限の英語は少し話せたので、なんとかカザンラクまでのチケットを購入することができました。

チケットには、ブルガリア語しか表示されていないので、電車番号をたよりに、何番線から出発するかを確認したらよいと思います。

私達は、絶対にこの電車を逃したくなかったので、ダブルチェックの意味も含めて、窓口のお姉さんに、出発のプラットフォームを確認しました。

それにしても、電車の線路が3~4本しかないのに、なぜか10~12番線も存在するという不思議なシステム。

駅の地下へ階段を下りていくと、駅から離れた番線へ移動することができます。

電車は、ドイツと同じで、ファーストクラスとセカンドクラスがあり、車両に「1」や「2」と表記されているので、購入したチケット(私たちはもちろんセカンドクラス)と同じクラスの車両に乗ります。

行きはガラガラだったで、空いているシートに座りました。

8人掛けのボックスシートが、扉で仕切られており、個室のようになっている車両でした。

目の前に座っていたブルガリア人の男性が、とてもフレンドリーで、「フランス語かロシア語ならできるんだけど」と言い、カタコトの英語で一生懸命私達に、降りる駅やお孫さんの話をしてくれ、とってもいい方でした。

基本的にブルガリア人は、のんびりしていて穏やか、フレンドリーです。

私たちがアジア人であろうと白人であろうと、良い意味で興味がないようで、特に変な目で見られるようなことはありませんでした。

ただ、帰りの電車では、混雑を予想して指定席を予約したにも関わらず、私達の席にすでに座っていたブルガリア人の老夫婦が、絶対に私達に席を譲らなかった(逆に私達の主張が間違っていて頭おかしい、みたいな雰囲気でした)のが、「あ~やっぱり共産主義を経験した人たちには、列に並ぶとか料金を払って特別に席を購入する等という概念そのものが無いんだな~」と、強く感じました。

言葉が通じなかったので、はっきりわかりませんが、同じボックスシートにいた若いブルガリア人の女性に通訳をお願いしましたが、途中から通訳されなくなり・・・「おそらく、私達のことをボロクソに言っていたに違いない」と感じました。

その電車の件があるまでは、「ブルガリアは森も山も大自然もあって、人も素晴らしくて、良い国だー!」と思っていたのですが、自分の中で「わざわざ、お祭りの途中で事前にチケットを購入しに駅まで行き(それも雨の中)、混雑を予測したから追加料金を払って指定席を取ったのに、席に座れなかった」ということが自分の中で消化できず、この理不尽な経験がとても嫌な記憶として残ってしまいました。

もっとすごいのが、車掌さんがチケットを確認しに来た時に、私たちの「問題」について再確認した時のことです。

やはり、私たちの座席指定したチケットと車両・座席は合っていて、車掌さんは老夫婦に、別の場所へ移動するように説明していた(ブルガリア語なので雰囲気で理解)のですが、車掌さんが説明しても、めちゃくちゃ攻撃的になり、絶対に席を明け渡すそぶりが無かった彼ら・・・なんなんだ。

結果的には、はねうさ夫が、老夫婦だということも配慮して、「もういいです」と言うことにしたのですが、はねうさ夫が最後まで座席に座ることはありませんでした。

こんな理不尽なことは、日本やドイツでは絶対にありえないよな~と思うと、「世界って広いよね」とあらためて実感します。

「ある国の常識は、あるの国の非常識」

旅に出ると突きつけられる現実です。

ですので、バラ祭りのパレードの日に、カザンラクからソフィアへ電車で移動する場合には、真っ先に席を取りに行きましょう!!!苦笑

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