素敵な雰囲気を味わえる夜のワイン醸造所オープンハウスin ヴュルツブルク!

ドイツの習慣・風習・イベント
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こんにちは!はねうさぎです。

毎年この時期に開催される(らしい。私は今年初めて)Open House at Würzburg’s Wineries at Night 2017 (Nacht der offenen Weinkeller:ヴュルツブルク夜のワイナリーオープンハウス)に行ってきました。

今年の開催日は、2017年11月18日(土曜日)の17:00~深夜0:00まで。

ヴュルツブルク市内にある4つのワイン醸造所を無料で回れるというオイシイ企画なのですが、私は2つの醸造所しか回れなかったので、とりあえずその2つについてご紹介したいと思います。

Nacht der offenen Weinkeller って何?

フランケンワイン(ドイツのフランケン地域を代表するワインで、ボックスボイテルと呼ばれる平ぺったく丸い形のワインボトルが特徴)の中心都市と言えばヴュルツブルク(Würzburg)。
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そのヴュルツブルク市内の4つのワイン醸造所が1年に一度、1夜だけのオープンハウスを開催するというモノ。

通常は、これらのワイン醸造所のワインセラー(ドイツ語ではWeinkeller:ワインケラーと言います)に入るには限定された日程(週末だけのツアー)で入場料を支払ってツアーに参加する必要があるのですが、この日だけは4つ全てのワインケラーが入場無料!

もちろんケラー(セラー)内でワインを飲みたい場合には、ワインを購入しないといけませんが、(ツアーの場合はワインのテイスティング料金が含まれている場合が多いようです)ドイツに引っ越してきて早4か月、まだどのワインケラーにも行けていなかったので、今回は!とばかりに行ってきました。

イベントは、17:00からだったのですが、街に到着したのが20:00時前だったので、4つのケラーを回ることは断念し、有名どころのユリウスシュピタールとホーフケラーを回ることにしました。

無料ということでケラーの入り口前には長蛇の列が・・・入場までに30~40待ちでした!

夜の寒い中長蛇の列で待つのは忍耐力が必要ですが、ケラーの中に入った時にはその何とも言えない素敵な雰囲気に待ち時間は忘れるほどです。今度はツアーに参加してしっかり醸造所のことを知りたいと思いました。

4つのワインケラーは以下。

〇Weingut Bürgerspital(ヴュルガーシュピタール)

Theaterstraße 19
97070 Würzburg
Phone +49 (0) 931 / 3 50 34 41
Fax +49 (0) 931 / 3 50 34 44
www.buergerspital-weingut.de

〇Weingut Juliusspital(ユリウスシュピタール)

Klinikstraße 1
97070 Würzburg
Phone +49 (0)9 31 / 3 93 14 01
Fax +49 (0) 9 31 / 3 93 14 14
www.juliusspital.de

〇Staatlicher Hofkeller(州立醸造所スタートリッヒャー ホーフケラー)

Residenzplatz 2
97070 Würzburg
Phone +49 (0) 9 31 / 3 05 09 31
Fax +49 (0) 9 31 / 3 05 09 67
www.hofkeller.de

〇Weingut am Stein(アムシュタイン)

Mittlerer Steinbergweg 5
97080 Würzburg
Phone +49 (0) 9 31 / 2 58 08
Fax +49 (0) 9 31 / 2 58 80
www.weingut-am-stein.de

ユリウスシュピタール醸造所について

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一度はその名を聞いたことがある方もいるかもしれませんが、日本でも有名なフランケンワインを代表する有名な醸造所。

その歴史は古く、1576年に、領邦司教ユリウス・エヒター・フォン・メスペルブルンによって設立されました。

ドイツ国内でも最も有名な醸造所の一つとして知られています。

ユリウスシュピタールの白ワインは、さっぱりとした口当たりでフルーティーなので和食にも合う親しみやすい飲み口が特徴で、日本人にも人気。日本からの観光客は必ず購入すると言っても良いワインの一つ。

こちらは醸造所だけでなく、今日もなお病院、老人介護施設、介護士養成職業学校などを経営している福祉団体。所有畑は172ヘクタールに上り、2008年から一部の畑でビオ栽培(オーガニック栽培)を実践しており、徐々にビオの割合を増やしていっているとのこと。

収穫期には、朝一番にビオのぶどうを収穫して圧搾などの作業を行い、その後、通常栽培のぶどうを運び込んでいるそうです。

産者団体「VDP(ドイツ・プレディカーツワイン生産者協会)会員。

醸造所と同じ敷地内にレストラン「Juliusspital」が併設されており、ワインとともに郷土料理を味わうことができます。

夜というのに、このイベント入場のため、40分くらいは並んだかなあと思います。

意外だったのは、こういった伝統的なワインケラーには割と年配の観光客を多く見かけるのですが、夜ということもあってか、オシャレした若者が沢山!

いよいよケラーの中へ入ることができ、その広さ、回廊の長さ(250Mはあるらしいです!)に驚き、地下にこんなスペースがあったのか!?と、またまたとても驚きました。

ケラーの中では音楽がかかっているDJエリアがあったり、ワインを購入して座って飲めるエリアがあったりとアトラクション感満載!

来場者は、ワイン樽の横に立ってワインを飲みながら友達と会話を楽しんだり、写真を撮ったり踊ったり・・・、そこはワインケラーというよりかは、まるで巨大なクラブのようでした。

とっても雰囲気が良かったです。

私達もワインを購入して座れる空間でゆっくりとワインを味わいました。

沢山の樽に素敵な彫刻が施されていて、ユリウスシュピタールの伝統と、今でもそのゆるぎない人気を保つモダンさとの融合が素敵でした。

私はスパークリングワインを、はねうさ夫はリースリングを注文しました。

こちらでもやはりグラスはデポジット式で、グラスをバーカウンターへ持っていくとデポジットを返金してくれるシステムです。

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美しいワイン樽の彫刻(左)とケラー内の長い回廊(右)

ホーフケラー(Staatlicher Hofkeller)について

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ホーフケラーと呼んでいる醸造所は、世界遺産にも登録されているヴュルツブルクのレジデンツの地下にあります。

こちらも、通常は、週末の限られた時間のツアーでしか入場することができません。

また、ホーフケラーは、「ドイツで最も美しいワインケラーの一つ」とも言われており、行ってみたいなあ~と常々思っていました。なので、今回はユリウスシュピタールの後、ホーフケラーへ行ってみることにしました。

途中、ヴュルガーシュピタールも覗いてみたのですが、やはり長蛇の列だったので、時間を考えてホーフケラーに行くことにしました。

ヴュルガーシュピタールとシュテインに関しては、今回はあきらめました。

ホーフケラーは、現在はバイエルン州の州立醸造所。

18世紀初めに、ヴュルツブルグの司教が莫大な財力を費やし、豪華な宮殿を建設するよう命じて建設されたのがレジデンツ。

その際に最も重要視されたのは、「最高のワインセラーを備えていること」でした。

建築家の、バルタザール・ノイマンによってデザインされたこの宮殿は、この地方のバロック建築の中で最も重要な建物の1つです。

このレジデンツのフラスコ画は、ヴェネチア出身の画家ジョバンニ・バティスタ・ティエポロによるもので世界最大級のフレスコ画と言われています。

レジデンツのほとんどの部分が第二次大戦により破壊されてしまったのですが、このフレスコ画だけは破壊されず残ったのがスゴイ!

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このレジデンツの地下にあるのがホーフケラー。

キャンドルライトに照らされた回廊と丸天井がとても印象的でした。

天井はユリウスシュピタールのケラーよりもかなり高く、こんな地下空間があるなんて!とまたまた驚きました。ケラーには素敵なシャンデリアもあり、何とも言えない神秘的かつ芸術的な空間でした。

こちらでは、軽食も販売されていました(ユリウスでも販売されていたと思いますが、気づかず)。

小腹が空いていたのでハムチーズのパンを購入。

こちらのケラーもとても広く(ユリウスより広いかも)、古いケラーと新しいケラーがあり、その2つの空間をつなぐ回廊には、ホーフケラーの歴史が年代ごとにパネルで展示されていて興味深かったです。

しかしこちらもドイツ語の為、もっとドイツ語を頑張らねば・・・。

ケラー内ではDJはもちろん、アコーデオンなどの伝統音楽の演奏もあり、地元出身者はワインを飲みながら楽しく歌って踊っていました。

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新旧ワインケラー間の通路にはパネル展示が。写真右はノルウェー皇室のゲストが来た時の様子です。

まとめ

このイベントは、この地域出身のはねうさ夫にとっても初めて行くイベントだったようで、はじめは長蛇の列にイライラしていたのですが(彼は待つのが嫌いらしい)、ケラーの中に入った時はさすがの彼も、「思った以上に良い雰囲気かも・・・」と気に入った様子。

ホーフケラーの時は、セキュリティーチェックがあり、まあ、このご時世だししょうがないよね・・と思いましたが、思ったより待ち時間も少なく入場することができました。

入場の為に並ぶのは覚悟しておいたほうが良いです。

また、私たちは歩いて移動しましたが、ワインを飲むということで、4つのケラーの間には無料のシャトルバスが走っているので、シャトルを利用することも可能。

夜のワインケラーオープンハウスは、一つのワインイベントとしてとても楽しいものだと思いますが、これを機にワインケラーの歴史やブドウの品種などの情報についても、もう少し知識を増やしたいなあと実感したので、今度は、通常のワインケラーツアーに参加してみたいです。

ユリウスシュピタールのワインケラーのツアーでは、350年前につくられた薬局なども見学することができるようなので(こちらはツアーでしか見学できない模様)、ツアーはツアーで参加する意義があると思います。

〇ヴュルツブルクまでの行き方

フランクフルトからICEで約1時間。

この時期にドイツへ来る予定がある場合には、この夜のワインワークショップのイベント情報をチェックしても良いかも!

こちらがNacht der offenen Weinkellerイベントの詳細情報(2017年度)
https://www.wuerzburg.de/media/www.wuerzburg.de/org/med_18761/446334_18.11.2017_nacht_der_offenen_weinkeller_flyer.pdf

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