ドイツ人が苦手な英語発音6つ!ドイツ人と仲良く英語で話そう

こんにちは!はねうさぎです。

ドイツに住んでいる日本人の方で、「英語圏に以前住んでいたけど今はドイツに住んでいる」と言う方は多いのではないでしょうか。

「前はイギリス(カナダ・オーストラリアなど)でワーホリしてました」とか、「赴任でアメリカからドイツへ来ました」とか・・・私も漏れずにこちらの「英語圏から(いったん日本へ落ち着き、その後)ドイツへ来た人」の一人であります。

また、我が家のように、ドイツ人、またはドイツ語を流暢に話すパートナーと、ドイツ語ではなく英語で会話しているという方も多いと思います。

今回は、ドイツ人の英語を日本語に通訳する機会が多い私から見た、ドイツ人が苦手(というかほぼ発音できない)英語発音をお伝えします。

これを知ることで、「あ、こういう事か」「これを言いたいんだな?」と、スムーズに理解でき、家族、友人、仕事などで、円滑なコミュニケーションを取れるようになりますよ!(たぶん)

では行ってみましょー!

1. ドイツ人が苦手な英語発音「TH」

英語の「TH」音は、口を少し横に半開きにした状態で舌を上下の歯の間に挟みこむイメージで息を一気に外に出して音を作り出す、英語独特の音で、日本語にもこの「TH」音はありません。

ドイツ語にもこの「TH」という音はなく、文章や単語で「TH」がついていても、単体の「T」で発音することが多いです。

バイエルン州にとても有名な「バイロイト(Bayreuth)」という街があります。

以前、オペラで有名なこの町について記事に書いたことがありますが、ドイツに来たばかりのころ、なぜこのBayreuthを「バイロイト」と発音するのか全く分からなかった私は、「ベイルース(最後TH音)」と読んでいて、はねうさ夫に何度も注意されたことがあります。汗

いや?なんで最後THで終わってるのに「ト」の発音になるの?!!!・・・と(笑)

ちなみに「Theater(劇場)」と言う単語のスペルは、英語もドイツ語も一緒なのですが、発音が全く違いますよね。ドイツ語は「テアター」みたいな発音になります。

Thirty three(数字の33)、Go through などは、ほとんどのドイツ人はかなり苦労して発音していますね・・・。

とはいう、日本人の私も、気が緩むと、しっかりと舌を出すのを忘れてしまうので、人の事は笑えません。

おそらく、ドイツ人がこの「through」という発音ができないことが原因かと思われるのですが、ドイツ国内のマクドナルド等の自動車に乗って商品を買い、受け取れるサービスの「ドライブスルー(Drive-through)」は、「Drive-in(ドライブイン)」という独製英語?!に変換されていますw

2. ドイツ人が苦手な英語発音「VとW」

ドイツ語のアルファベットの発音の特徴として、「V」はファオ、「W」はヴェーと発音することがあげられます。

※カタカナはあくまでも参考までです

BMWは、ドイツ語だと「ベーエムヴェー」

フォルクスワーゲンVWは「ファウヴェー」

と、日本語の場合は英語をカタカナに充てている場合が多いので、一瞬「?!!!」となりますが、ドイツ人にとっては、この「V」と「W」の英語発音はややこしいようです。

また、ややこしいだけでなく、正確には英語の「W」という発音がドイツ語には無いため、ドイツ人の「W」の発音は本当に聞き取りにくいです。

例えば、Why、Which、When、Where、Welcome・・・など。

文頭にWがあった日にゃ~~~・・・、はねうさ夫の発音も乱れるので、5回くらい聞き返して、逆切れされたことがあります(苦笑)

また、ドイツ人が発音できない「V音」の単語例として、

Vegetable、Beverage、Vehicle、Very、Vine、Village など・・・。

Vegetable(野菜)、Beverage(飲料)などは日常的に使う言葉なのですが、はねうさ夫が「Vegetable」と言うと、「なんか問題あるの?すごく発音がつらそうなんだけどw」とイジメてます。

3. ドイツ人が苦手な英語発音「R」

ドイツ語学習者にとって、ドイツ語の「R」の発音を正しくできない!!というお悩みは多く聞きますし、私もいまだに、ビールとレモネードのビアカクテル、ラドラー(Radler)を正確には発音できません!汗

また、ドイツ語を勉強したばかりの頃は、ドイツ語の「R」と「L」の音の聞き取りができませんでした(今でも微妙)。

日本人が、英語の「LとR」の発音ができないと嘆いているのと一緒?!で、実はドイツ語の「R」と英語のそれとでは音が違います。

なので、英語圏である程度、または完璧に「RとL」が聞き取れてなおかつ発音できていた方でも、ドイツ語のLとRの発音は英語とは違うので、正確に発音することはなかなか難しかったりします。

要は、ドイツ語のRと英語のRは音が違うのです。

ドイツ人が上手く発音できない、Rを含む英単語として、

Recommended、Reservation、Rural、Squirrel、Price、Blueberry、Breweryなどがあります。

「Brewery(ビール醸造所)」は、RとWとYの組み合わせということで、かなりのドイツ人がキチンと発音できない単語の代表格かもしれません。

Rural(田舎)、Squirrel(リス)などは、日本人にも発音が難しい英単語のリストに入っていますね。

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4. ドイツ人が苦手な英語発音「サイレントB」

サイレントレターというのは、スペルにはあるのですが、英語で発音しない単語のことを言います。
ドイツ人は(というか、はねうさ夫はよく間違えます)、サイレント「B」があまり得意ではないようです。
サイレントレターは何種類かあるのですが、なぜかこの「B」が・・・特に苦手な様子。
例えば、Tomb(墓)、Lamb(ラム肉)、Debt(借金・負債)、Comb(くし)、Climb(登る)など。
おそらく、真面目に全部の発音をしようとするドイツ人には、文字で存在するのに発音しないなんて想像もできないんだろうなあ・・・と思います。
ドイツ語でも、ラム肉は「lam(ラム)」と発音するのですが、スペルが「Lamm」なので、いきなりBが来たら「??!?!!」となるのかな?
経済・金融話題大好きなはねうさ夫であっても、ずーーーと「Debt」をデブトと言ってましたからね。
ClimbもDebtも「Bは発音しないんだよ」と言っても「君はネイティブじゃないから信じない」とずーっと頑固一徹言い張っていて、いやいやいや~~~~、英語にはサイレントレターってのがあるのですよ。
最近は、誰かに確認したのかネットで調べたのかはわかりませんが、ちゃんとBはサイレントに発音するようになりましたw(ん?なんか文章が変ですね・・・Bを発音しなくなりましたw)
なので、ドイツ人によっては、この英語のサイレントレターは、混乱のもとになるようです。

5. ドイツ人が苦手な英語発音「weak forms(弱形)」

英語発音の特徴としてこの「Weak forms」があります。

Weak formsとは、「英語独特のリズムによって単語発音に強弱がうまれる事、そしてその弱くなる発音の事」と考えていただくと分かりやすいかもしれません。

重要な単語をはっきり強く発音し、それ以外は、センテンスののリズムに沿ってリエゾン化し、発音が弱くなったり、音が落ちたり、前後の単語と音が繋がったりして、その単語そのものをはっきりと発音しないことを意味しています。

日本語もそうなのですが、ドイツ語も、割と書いてある文章をそのまま発音している言語であると言えると思うので、ドイツ人や日本人が英語を話すと「ロボットのような堅苦しさが残る」という印象を与えるようです。

実際に私がアメリカ英語の発音練習キットを買ったときの「ダメな発音例」として、ドイツ人と日本人がロボットのようにセンテンスを発音し、リズムが無い、という事が書いてありました(苦笑)

単語単語をいちいち発音する・・・やはり真面目なな性格なんでしょうか?!

実はドイツへ来た時には私はこのWeak formはできていたのですが、はねうさ夫が何度も聞き取れずに聞き返してくるので、ドイツ流?!に全部はっきり話すようになってしまい、私の英語は今ではドイツ人のような英語になっていると予測します。。。。ううっまた練習するかな~

Weak formsに関しては文章だと良い例文ができませんので、以下のビデオを見てみてくださいね。

6. ドイツ人が苦手な英語発音「əʊ(二重母音)」

ドイツ語では、「so」や「coat」のように二母音/əʊ/を使用しません。

よって、ドイツ人が英語を発音する時に、よくこの音が、英語の「ɔ:」(オー)に近い音になります。

日本人も漏れなく、ドイツ人と一緒で、この二重母音である「オウ」に近い発音は意識しないとカタカナ英語っぽくなってしまいます。

ドイツ人にとって難しい単語は、例えば、

Caught、Bone、Though、Own、No、Go、Homeなど・・・

日本人でも「ノー」とか「ゴー!」とか「ホーム」とか言ってしまいがちですが、実は二重母音ですので、もう少し口はリラックスして舌を奥に引く感じで、語尾は「オウ」の様な発音になります。

こちらのビデオが参考になります。

相手の発音のクセがわかれば聞き取りやすくなる

これは、何人でもどこ出身でも当てはまる事だと思いますが、英語を母国語としない人には多かれ少なかれ発音の癖や訛り、発音できていない音があるのは当然のことです。

今回は、ドイツ人と英語で話すときにちょっと知っていると「あ、この発音、このこと言ってるのかな?」「あ、本当に発音しずらそうだ!頑張れ?!」とか、何からの理解がお互いにできて、より良いコミュニケーションやディスカッション、しいてはビジネスにつながるものと信じ、ドイツ人が発音しづらい6つの発音をご紹介しました。

とは言え、最近はYoutube等の動画配信の影響なのか、若いドイツ人は本当に発音がナチュラルな人が多くなっています。

また、ドイツ人だけでなく、この6つの英語の音は日本人にも難しいので、日ごろ英語を話す機会がある方や、発音を向上させたい方は、自分で意識しながら話すと、よりネイティブに伝わりやすい英語になりますよ。

個人的には、ドイツに来る前は「weak forms」も「二重母音」もある程度できてはいたのですが、ドイツに来てからやはり自分の母国語に引っ張られるのと、ドイツ人と英語で話していることがあり、完全に「ドイツ人みたいな英語を話す国籍不明なアジア人」というステータス?!になっていると自己分析しています。(だから旅先でよく何者か聞かれます・・・)

ドイツ人の多くが・・・かどうかはわからないので、ここには書きませんでしたが、はねうさ夫は「Z」の発音も苦手なようです。

「Z」は、ドイツ語ではTS(ツェッ)のような発音になるので、ズズズズ・・・(ZZZZZZZ)という発音が苦手なようです。

アクセントや発音、訛りも一つの個性ではあると言ってよいと思いますが、ネイティブの英語を知りつつ、ドイツ人の英語もより理解できるようになると楽しく会話ができますね。

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この記事を書いた人

旅行、おいしいもの・ワインが大好きのドイツ在住40代。旅行、デザイン&アート、国際結婚ネタ、語学学習(英語・ドイツ語)のヒントをお届けします。20代後半にアメリカでインターン経験。現在はフリーランス翻訳家。ひょんなことから2017年7月11日より南ドイツ在住。干支と小動物風な行動により、幼少時に父親から「うさ」と呼ばれて育つ。その最愛の父は2021年に他界。気ままに書いてます~
プロフィール詳細は「はねうさぎ」をクリックしてね!
★TabiTabiさんに寄稿した「旅行記」
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