ドイツ人は何ヶ国語話せる?ドイツ人の語学学習について

ドイツ生活
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こんにちは!はねうさぎです。

今や日本においても外国語学習の重要さは周知のとおりですが、ドイツでも外国語学習においては両親の思い入れやら本人の希望やらいろいろとあり、近年においては、どの国でも同じように英語の重要度が高まっています。

ドイツの幼稚園では英語、フランス語、イタリア語の無料体験クラスがあるところも多く、外国語への関心は、留まるところがありません。

ドイツでは英語は必須!フランス語、イタリア語をはじめ3か国語は普通

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20年以上前にバックパッカーとしてヨーロッパを旅行していた友達から、「ヨーロッパでは、いわゆる「大国」と呼ばれる国では英語が通じない」と聞いていました。

「大国」というのは、歴史的、地理的、サイズ的、経済的にパワーのある国々のこと。その代表格として、ドイツとフランスが挙げられます。

つまり、少し前までは、ドイツとフランスを旅行したら、ほとんど英語は通じないというのが通例でした。

以前、私の体験も踏まえた記事「ドイツで英語はどのくらい通じる?ドイツ人の英語レベルについて」でも書きましたが、私が初めてドイツに来た時は、英語が通じないことも多々あったのです。

とは言え、ドイツの隣国は9か国あり、住んでいる場所にもよっては、車を数時間走らせれば、地続きの隣国へ簡単に行くことができます。

このような地理的背景から考えて、隣国との国境付近に住む人は、隣国の言葉を理解できたり、日常会話程度なら話せたりもします。

また、ドイツでも日本と同じく、英語教育の開始が早くなり、中高生くらいで英語をしゃべるドイツ人も少なくありません。

そして、歴史的に移民を大量に受け入れてきた経緯もあり、ドイツでは語学教育にも力を入れています。

ドイツ人は、小学校の2年生から高校生までの間に、少なくとも一つの外国語を教わりますが、グローバル言語の象徴として英語が一番人気です。

ですが、同じような幼少期に、更に第二、第三外国語を勉強することは、ドイツでは結構普通だったりするのです。

ドイツではラテン語学習も人気

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「ラテン語」と聞いてピンとくる方は少ないかもしれません。

ヨーロッパの歴史的な文献の多くがラテン語とギリシャ語で書かれており、ドイツでも英語がグローバル言語としての需要が高まる以前は、ラテン語を学ぶドイツ人が多かったのです。

とはいえ、ラテン語と言うのは現在では、もうどこでも話されていない言葉なのですが、このラテン語を学習することによって、メリットがあるらしいのです。

例えば、外国人がドイツ語を勉強する際にもラテン語由来の言葉があるので、ドイツ語学習に役に立つことはもちろん、例えば、フランス語やイタリア語などがわからなくても、ほとんどのヨーロッパ言語はこのラテン語から派生しているため、ラテン語がわかれば、ドイツ語以外のヨーロッパ言語の理解に一役買うというわけです。

また、大学で、法律、医療、科学、言語学などの高度な領域の学習が必要な場合に、ラテン語の知識がとても重要だと言われているのも理由のひとつでしょう。

ドイツ人に鉄板人気のフランス語

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私の義理両親は、英語よりもフランス語の方が得意です。

ドイツとフランスは、大昔は敵対同士でしたが、友好条約が結ばれてから、両国が様々な交流やサポートを行っています。

実際に、私が住んでいる超小さな村でも、姉妹都市のような友好関係にあるフランスの街との交流があり、様々なイベントが催されています。

地元のレストランに行くと、イタリア移民のドイツ人が、流暢にフランス語でフランス人グループのオーダーを取っていることに驚きます。

ウェイター同士ではイタリア語、ドイツ人にはドイツ語、フランス人にはフランス語で対応する彼ら・・・・凄すぎる。

また、ドイツでは、地域差はあるものの、フランス語が第二外国語として小学校5年生~中学1年生から教えられているので、話せる人が多いです。

はねうさ夫でさえも、小中学校で習っただけのフランス語ですが、フランス語圏を一緒に旅行する時には即戦力になっています(笑)

フランス語は、フランスはもちろんですが、ベルギー、スイス、カナダ、アフリカの国々でも通じるので、旅行好きなドイツ人には人気があるのですね。

イタリア語、スペイン語も人気

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ドイツに住んでいると感じるのは、「ドイツ人はイタリアにあこがれを持っている」ということ。

イタリア系の移民も多く、彼らは陽気でドイツ人にはない素敵なデザインを生み出し、おいしいイタリア料理を提供してくれる存在。

でも、一番は、イタリアの海やビーチ、芸術的な建物のある景色と温暖な気候に惹かれ、イタリアへバカンスに行ったり、イタリアに別荘を持ったりしているドイツ人が多いのです。そんなことから、イタリア語も人気で、私の義理父も、趣味としてイタリア語を習っていました。

スペイン語も、似たような理由ですが、地中海と太平洋を持つスペインの温暖な気候やおいしい食べ物とワインに惹かれ、バケーションでスペイン領の島々へ行く人も多いです。また、南米をはじめカリブ海へバケーションに行くドイツ人も多く、スペイン語に興味を持つ人が沢山います。

「結局ドイツ人は何か国語喋れるのか?」という質問に関しては、「一般的に、最低3か国語はしゃべることができる」と言ってよいと思います。

ドイツには、東ヨーロッパ圏、トルコやロシアからの移民も多く(今は難民受け入れの影響もあり、アラビア語の需要も高まっています)、これらの移民は、家では彼らの国の言語を話し、外ではドイツ語、旅行や仕事など必要に応じて最低でも英語、そしてフランス語やスペイン語などを話します。

日本の語学学習について思う事

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このようなドイツの現実を目の当たりにすると、日本の「英語さえ勉強しておけば世界で活躍できる」というような、「外国語学習と言えばイコール英語!」に偏りすぎている現実について、少し疑問に思い始めました。

英語大好き!英語オンリー一筋浮気ナシだった自分が言うのもなんですが・・・・汗

例えば、アジア人として、英語以外にも他のアジア言語ができた方がすごく活躍の幅が広がると思うのです。

と言っても、アラフォーになった自分が今から中国語やらなんやら一からできるか・・・?!ていうと、と~~~っても難しい。(ドイツ語でもヒーヒー言ってるのに)

だから、小中学生くらいの時に、1~2年だけでも英語以外の第二外国語の選択肢がもっとあればいいなあと思います。

なぜ1~2年だけでも良いかというと、小さい頃に勉強した言語は忘れにくいからです。また、基礎を学習しただけでも、旅行や(世界に出て)新しい友達を作る時にすごく役に立つこと間違いなしです。

本当にベーシックな言葉や表現だけでも相手に喜ばれますし、役に立つと思います。

例えば、私は韓国へ旅行に行ったことがあり、少しだけ韓国語の単語を知っているのですが、日本人が国外に出ると親近感が沸く民族というのが韓国人たちだと思います。海外で生活している韓国人は、親日派の人が多く、また、私の韓国語知識などより、はるかに多くの日本語知識があります。すごく上手な日本語を話せる人もいたりします。

こういった方たちに対して、「あ~、小さいころに韓国語の基礎だけでも習ってたらなー!」と思うこともしばしば。

もちろん、これは、フランス語やスペイン語、中国語などでも同じことが言えるでしょう。

無理ということは無いけど、やっぱり幼少期に覚えた言葉の音や文字というのは、一旦は忘れても大人になってから思い出しやすくなるし、他言語を通じて、その人の世界も広がると思うのです。

文部省さん、日本の子供たちのためにぜひご検討を!!!!(笑)

ドイツのVHSで何ヶ国語も学習することが可能

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ドイツには、「Volkshochschule」と呼ばれる市民学校(またはコミュニティー学校のような)があり、こちらは私が「移民の為のドイツ語講座」でお世話になった場所でもあるのですが、ドイツ語だけでなく、ヨガクラスや絵を描くコースなどのお稽古っぽいクラスも提供していて、さらにとても多くのバリエーションの外国語学習クラスを提供しています。

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大人が習い事として受講することが多いこれらのコース。

一体何か国語あるんだろう・・・英語、フランス語、イタリア語、スペイン語はもちろん、ですが、
アラビア語、中国語、ヘブライ語、日本語、韓国語(朝鮮語)、ラテン語、現代ギリシャ語、オランダ語、ノルウェー語、ポーランド語、ポルトガル語、ルーマニア語、スウェーデン語、チェコ語、エスペラント、ハンガリー語、クロアチア語、ロシア語、インドネシア語、タイ語、ベトナム語・・・なんと20言語以上の中から授業を受けることができます。

っつーか、エスペラントまである!!

ドイツ語はまだまだイマイチな自分としては、他の言語もやるなんて・・・と思いますが、ちょっと興味があります。

ドイツ人に負けたくない!?目指すは4か国語か!?

他言語ができると、本当に旅行が楽しくなるので、ドイツ語がひと段落したら受講を検討してみたいです。

英語の勉強に必死こいてる皆さん!もしかしたら他の言語の方が得意かもしれませんので、いろいろ挑戦してみるのも楽しいかもしれません。

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