こんにちは!はねうさぎです(@haneusagi_com)です。
そんな疑問を持っている方に向けて、ドイツ在住8年の筆者が、実際の体験をもとにリアルにお話しします。
結論から言うと、日本人にとってドイツ語は決して簡単な言語ではありません。
ただし、「無理な言語」でもありません。
私自身、ドイツに来てから語学学校に通い、周囲のクラスメートと比べて落ち込んだり、理不尽さを感じたりしながら、少しずつ積み上げて(?!)きました。
この記事では、「なぜドイツ語が簡単だと言う人がいるのか」「日本人にとってはなぜ難しいのか」、そして学習を続けるうえで大切だと感じたことをまとめます。
語学学校で聞いた衝撃のひと言「ドイツ語の文法って簡単!」

以前通っていた語学学校でのある日のこと、語学学校のクラスでこんな発言がありました。
クラスメートA「ドイツ語の文法って簡単!」
クラスの空気は一瞬で凍りつきました。「え…?」という沈黙。
格変化もあるし、冠詞もあるし、語順もややこしいし、日本人にとっては十分すぎるほど難しい言語です。
そんな彼女にとっては、ドイツ語の文法は「簡単」らしいのです。
では、なぜそんな発言が出てきたのか。
日本人から見たヨーロッパ言語と、ヨーロッパ人にとってのヨーロッパ言語は違う

その発言をしたのは、ポーランド人のクラスメートでした。
彼女はご主人の仕事の都合で、ポーランドだけでなくスペインやロシアにも住んだことがあり、ドイツには引っ越してきたばかり。
いわゆる赴任妻で、子どもたちはインターナショナルスクールに通っており、いつも上品で華やかな雰囲気のある人でした。
ポーランドでは学校でドイツ語とロシア語を習うそうですが、彼女自身は「ドイツ語なんて学校以来触っていない」と言っていました。
そんな彼女が、「ドイツ語の文法は簡単」と言ったのです。
はねうさぎ羨ましすぎる爆弾発言!
それでもドイツへ来て、いきなりB2クラスに入れるのですから、やはり土台が違うのだと思います。
彼女はポーランド語だけでなく、英語、ロシア語、スペイン語も使いこなし、ドイツ語もほぼ問題なく話していました。
そういう人にとっては、新しい言語を学ぶこと自体が、私たち日本人ほど大きなハードルではないのかもしれません。
彼女曰く、ポーランド語の文法のほうがドイツ語より難しいとのこと (((;゚Д゚))
さらに、一般的には難しいと思われがちなロシア語も、ポーランド語と同じスラブ語族に属しているため、キリル文字さえ覚えればそこまで大変ではないそうです。
これ、日本人からすると本当に想像しづらい世界ですよね。
日本語には「近い言語」がほとんどない

日本人が外国語学習で不利だと感じる理由のひとつは、日本語と近い言語がほとんどないことだと思います。
もちろん、韓国語やモンゴル語、場合によってはトルコ語などと日本語の類似性が話題に上がることはありますが、少なくともヨーロッパ言語のように「文法も語彙も似ていて、少し勉強すれば推測できる」という感覚とはかなり違います。
つまり、日本人にとって外国語学習は、語彙や発音だけでなく、文法の考え方や表現の発想そのものを一から身につけていく作業になりがちです。
ヨーロッパ人にとっての「外国語学習」と、日本人にとっての「外国語学習」は、同じ“語学”でも出発点がだいぶ違う。
私はドイツに来てから、そのことを何度も痛感しました。
はねうさぎだから周りの人と自分を比べちゃダメ!ドイツ語が流ちょうな人は欧州人が殆どです。
「一番難しい言語」は、その人の母国語によって変わる

ポーランド人のクラスメートが「ドイツ語は簡単」と言ったように、言語の難しさは絶対的なものではなく、その人の母語によって変わるのだと思います。
例えば、欧米人から見れば、中国語や韓国語、日本語はとても難しい言語です。
一方で、日本人から見れば、英語やドイツ語、フランス語も十分難しい。
また、日本人にとっての中国語と言うものは、日本語の漢字が中国由来であることは間違いありませんが、読み方、発音等以外でも、中国語と日本語が同じ言語グループに属さないことからもわかる通り、言語学的に類似点が少ないのです。
なので、日本人にとって、中国語の習得もとても大変なものになることが予測されます。
あるサイトで、「日本人にとって比較的やさしい言語、比較的難しい言語」に関しての一覧表を見つけました。(Lifehacker参照)![]()
(元リンクはこちら)
興味深いのが、「米国人にとって一番難しい言語が、「日本語、中国語、韓国語、アラビア語」とのこと。
それに対して、比較的簡単とみなされているのが「フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、スワヒリ語」です。
確かに、ドイツ語を勉強していると、英語に似た単語が多いので、英語圏の人にはとっつきやすいのだろうなと思う場面があります。
とはいえ、日本人にとっては、その「英語に似ている」という恩恵すら十分ではありません。
そもそも日本人にとって英語自体が簡単ではないからです。
実際、「ドイツ語の文法が簡単!」と言っていたポーランド人のクラスメートは、半年間だけ北京に住んだこともあるそうなのですが、「中国語の習得はインポッシブル!(不可能)」だと言っていました。
もちろん“不可能”は言い過ぎだとしても、アルファベットとは違う文字体系を一から学ぶ大変さは、欧米人にとってかなり高いハードルなのだろうと思います。
欧米人から見た日本語はかなり難しい

日本語が欧米人にとって難しい理由のひとつは、やはり文字の多さでしょう。
以下のブログでは、世界で最も難しい言語として、日本語が第三位にあげられています。
Japanese, Finnish or Chinese? The 10 Hardest Languages for English Speakers to Learn
その理由として、日本語には、「ひらがな、カタカナ、漢字」の3つの表記システムを持っているという特性にあると言っています。
はねうさぎはねうさ夫も、日本語がいかに難しい言語なのかという事を他のドイツ人に説明する時のひとつの例として「日本語にはアルファベットが3種類ある」と言っています。
この発言に対するドイツ人の反応は興味深いです(苦笑)
確かに、この3つを使い分ける言語は、英語話者からするとかなり特殊です。
はねうさぎ日本人にとっては当たり前でも、外から見れば相当ハードモードなのだと思います。
ドイツに住んでいると、ヨーロッパの人たちと接する機会が多く、「ヨーロッパの言語はある程度つながっている」という感覚を持っている人が少なくありません。
その中にいると、日本語という言語がいかに独特で、そこからヨーロッパ言語へ飛び込むのが大変かをあらためて実感します。
ドイツ語は実際どのくらい難しいのか

では、結局ドイツ語は難しいのか、簡単なのか?
私の答えは、日本人にとってはやはりとても難しいです。
もちろん、語学習得には個人差があります。
年齢、環境、学習経験、モチベーションなど、いろいろな要素が影響します。
それでも、「英語ができたらドイツ語は簡単」「ドイツ語はほぼアルファベット読みだから発音も簡単」といった言葉を、そのまま鵜呑みにしないほうがいいと私は思います。
個人的には、かな~~~り、ドイツ語をなめてました。
以前、私が「英語は簡単。ドイツ語に比べたらグローバル言語だし、やっぱり英語の時代だよね」と言ったことがありました。
すると、ドイツ人にこう聞かれたのです。
「英語は何年勉強したの?」
「学校の勉強も入れたら、10年以上かな」
「ドイツ語は?」
「ゼロから始めて、まだ1年くらい」
すると笑われながら、こう言われました。
「はねうさぎは、ドイツに来て、ゼロからドイツ語を勉強してるんでしょ?そしてまだ1年でしょ?(当時)それでドイツ語と英語を比べるのはおかしいんじゃない?!」
はねうさぎ……確かに、その通りです。
英語は長年勉強してきた言語で、しかも好きでした。
一方、ドイツ語は必要に迫られて始めた言語で、しかも好きでもなかったことも大きい要因です。
モチベーションが違えば、学習の進み方が違うのは当然です。
若さと環境の差を見せつけられた語学学校の日々

語学学校では、さらに落ち込むこともありました。
例えば、若いトルコ人のクラスメート。
1. 毎日遅刻してくる
2. 宿題を全然やってこない
3. ドイツに来てまだ1か月(以前5か月だけ住んでいたらしい)
なのに私より語彙がある、宿題やらなくても先生の質問に答えられる、宿題をその場でやって発言までしてしまう!
ドイツに来てまだ1か月ほどなのに、すでにB2レベルです。
こちらは真面目にやっているつもりなのに、語彙も負けているし、反応の速さも違う。
頭にくるというより、自分が情けなくなってしまうんですよね。
でも今振り返ると、これは単純な能力差というより、言語背景や年齢、学習条件の差が大きかったのだと思います。
はねうさぎ若くてドイツやドイツ語に興味あれば、学習意欲だけでなく記憶速度が違います!
ヨーロッパやその周辺の言語に触れてきた人、若くて吸収力がある人、言語学習に抵抗が少ない人。
そうした人たちと、日本語を母語としてアラフォーから必死に積み上げる自分を同じ土俵で比べても、しんどくなるだけでした。
めげないコツは、ヨーロッパ人と自分を比べないこと

以前、B1の公式試験を受ける前に、ドイツ在住歴の長い日本人の友人からこう言われたことがあります。
「絶対にヨーロッパ人と自分を比較しちゃダメ!」
彼女はドイツ在住歴10年以上。
ドイツの大学も卒業していて、色々な会社でも働いた経験があり、ドイツ語は苦も無く使いこなせています。
でも、やっぱり話を聞くと、始めはもちろんゼロからのスタートだったとのこと。
その彼女から、ドイツ語を勉強するうえで、ヨーロッパ人と自分の学習速度を比較しないことが重要だと言われたのです。
はねうさぎそんな彼女に言われたこの言葉は、今でも強く印象に残っています。
わかってはいるんです。
でも、語学学校にいるとつい比べてしまう。
「なんで私はこんなに進まないんだろう」
「どうしてあの人は、そんなにすぐ話せるの?」
「私の努力が足りないのかな」
そんなふうに落ち込むことは、何度もありました。
苛立ち、自分への情けなさ、思うように学習がすすまないもどかしさ。
はねうさぎそれも、ドイツに来たのはアラフォーだからタチが悪い。
10代、20代の頃とは違い、アラフォーになると暗記力も瞬発力も落ちます。
自分でもそれを感じるからこそ、余計につらい。
でも、だからこそ思うのです。
日本人がドイツ語を続けるには、誰かと競うのではなく、自分のペースで積み上げていくしかないのだと。
ドイツ語学習で一番大事なのは「比べないこと」
アメリカに住んでいた頃は、「アメリカ人に負けないように」と、言語だけでなく、考え方や振る舞いまで必死に学んでいました。
アメリカでは「黙っていたら存在しないのと一緒」という空気があり、それが学習の原動力にもなっていた気がします。
一方で、ヨーロッパは少し違います。
もちろん自己主張は大事ですが、個々を尊重する空気も強いです。
だからこそ、日本人は無理に誰かと張り合うより、自分のペースでコツコツ積み上げるほうが合っているのかもしれません。
ドイツ語は難しい。でも、不可能ではない

ここまで書いてきた通り、私はドイツ語を「簡単な言語」だとは思っていません。
特に日本人にとっては、文法、語彙、発音、語順、どれを取っても楽ではありません。
それでも、ドイツで暮らしてきた今、こうも思います。
ドイツ語は難しいけれど、続ければ少しずつ必ず積み上がる言語でもある。
はねうさぎ自分はドイツ語学習はやめてしまいましたが、同時期にドイツに来た日本人の友人たちは、継続して学習していて上達しています。
- 一気に伸びなくてもいい。
- 欧米人と同じスピードでできなくても、それは当たり前。
- 生活の最低限ができればいいや。
そう思えるようになってから、少しだけ気持ちが楽になりました。
もし今、「ドイツ語ってやっぱり難しい」「自分だけ進歩が遅い気がする」と悩んでいる方がいたら、まずはヨーロッパ人と自分を比べすぎないことをおすすめしたいです。
ドイツ語は簡単ではありません。
でも、不可能でもありません。
日本人は日本人なりに、マイペースで、地道に積み上げていけばいいのだと思います。
それが、ドイツ在住8年の私が今いちばん伝えたいことです。
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