ドイツのハリウッド!?二か国に分断された美しい街ゲルリッツの見所

こんにちは!はねうさぎです。

先週、仕事兼遊びでベルリンへ行ってきました。

そのついでに、ポーランドへも足を延ばし、ついでに?!ザクセン州の街「ゲルリッツ(Görlitz)」にも立ち寄りました。

まだまだ油断は禁物ですが、新型コロナウイルスの新規感染者は日本よりドイツの方が落ち着いてきているのと、国境封鎖も解除され、徐々にEUの国間でも行き来ができるようになって来たので、思い切って行きました。

ベルリンやポーランド、またコロナ対策で他の街がどのような感じだったかは別の記事で書きたいと思いますが、まず今はドイツ国内であれば問題なく旅行できますので、知る人ぞ知るドイツの街・ゲルリッツについてレポートしたいと思います。

ドイツ人も大好きな美しい街ゲルリッツ(Görlitz)について

© haneusagi.com

ドイツ人にとって国内旅行と言うのは、何となく「ダサイ」、「お金ないの?」、「ビーチないじゃん」・・・というイメージではないかと私は想像でき、はねうさ夫も旅行は大好きで80か国以上旅しているというのに、ドイツ国内の名所の質問をすると、あまりわからない・・・という状態。

コロナで半年以上旅行に行けず「こんな年は初めてだ!」と不満と不安を口にしていた夫。

義理両親から、ザクセン州の「ゲルリッツ」と言う街がとても美しいとずっとオススメされていて、先日仕事で北の方へ行った際に立ち寄りました。

ゲルリッツは、ドイツ・ザクセン州の東側のポーランドとの国境にある街で、人口は約5万6千人。

以下、Wikipediaから地図を拾ってきました。赤い点の部分がゲルリッツですので、「国境の街」という意味が分かるかと思います。

首都ベルリンから南東へおよそ190キロに位置している「ドイツ最東の街」と言ってよいでしょう。

参照:Wikipedia

この町の何が一体特別なのかと言うと、理由は大きく3つ挙げられます。

一つ目は、時代の流れや流行による時間の断面がなく、主要な中央ヨーロッパの建築様式のすべてのステージ(つまり、ゴシック、ルネサンス、バロック、アールデコ)の様々な建築様式の建物が混在している点。

二つ目は、文化的および建築的記念碑が4000以上もある事。

第二次世界大戦で街の破壊が少なかったため、これらは修復はされてはいるものの、多くは中世からの「オリジナル」であり、ドイツ最大の「記念碑の街」と呼ばれることもあるほどです。

このユニークな都市景観により、ゲルリッツは、人気の映画撮影場所になりました。そのため、ハリウッドならぬ「Görliwood(ゲルリウッド)」とも呼ばれています。

ドイツとアメリカ合作で、アカデミー賞やゴールデングローブ賞等を受賞している「グランド・ブタペスト・ホテル(原題: The Grand Budapest Hotel)」のロケ地となったことでも有名です。(この映画好きです^^まだ見ていない方はぜひ!)

街歩きをすると、映画撮影に使用された場所や映画の足跡をたどることもできます。

三つ目にこの町が特別な理由として、第二次世界大戦後、戦後処理としてこの町を流れるナイセ川を国境として2つの都市に分断されたことです。

つまり、もともと1つの街だったのですが、戦後にその一つの街が2つの別の国として存在しなければならなくなりました。

当然、今もゲルリッツの東半分はポーランド領で、街の名前もポーランド語で「ズゴレジェッツ Zgorzelec」となりました。

現在は姉妹都市です(苦笑)

ただし、ポーランドが2007年にシェンゲン協定に加盟し(EU加盟は2004年)、国境検問は廃止されたので、現在では川に架かる橋で自由に行き来ができるようになりました。

橋のこちら側はドイツ、橋の向こう側はポーランド・・・・って、なんだか島国育ちの日本人には不思議な感覚です。

ナイセ川は、フランスとドイツを分けるライン川のように大きな川ではないので、何だか本当に不思議な感覚でした。橋を渡りながら、そもそも一つの街だった場所に、国境を隔てる検問があった事に思いをはせながら、「平和って、自由って良いな!」とじ~~んと来るものがありました。

ゲルリッツ観光のオススメは?

© haneusagi.com 川を挟んで左側がドイツ、右側がポーランド。

ゲルリッツの観光の仕方は何に興味があるか人それぞれになると思いますが、

◎教区教会聖ペーター&パウル教会(Die Pfarrkirche StPeter und Paul in Görlitz)

◎ゲルリッツ歴史博物館(Kulturhistorisches Museum Görlitz)

◎シレジア博物館(Silesian Museum Schlesisches Museum zu Görlitz)

◎ゲルリッツ文化歴史博物館(Kulturhistorisches Museum Görlitz)

◎オーバーラウジッツ学術図書館(Oberlausitzische Bibliothek der Wissenschaften)

◎市庁舎(Rathaus)

◎ウンターマルクト周辺(Untermarkt)

等があります。

その昔、塩の取引や朝市で賑わい、富をなした商人たちが使用していた建物のファサードの豪華で優美さには、圧巻されてしまいました。

今回は、コロナと言うこともアリ、博物館や教会内部は行かなかったのですが、街歩きをするだけでもとても楽しいです。

また、歩いて国境を越えられる体験ができるのも魅力なので、ぜひ橋を渡ってお隣ポーランド側にも行ってみましょう!

東独地域と言えば陶磁器が有名!あの有名ブランドも

世界的に有名かつ人気の陶磁器メーカーである「マイセン」は、旧東ドイツのザクセン州に位置しています。

そう、ドイツの東地域は、伝統的に陶器・陶磁器を生産する場所として、ドイツ国内でも有名です。

ちょうど私達が訪れたときには「Tippelmarkt(ティッペルマルクト)」と呼ばれる陶芸家さんたちがテントを連ねるお祭りの週末に当たっていました。

WEBサイトで調べたところ、ゲルリッツで今年初めての大規模なイベント(コロナの影響で)、とのことでした。

ザクセン州は、コロナによる感染者・死者数が少ないため、他の州よりも規制の緩和が大きいなあと感じました。

人出は例年より少ないことは間違いないと思いましたが、久しぶりのお祭りの雰囲気に、気持ちがウキウキしましたし、色々な陶芸家やアーティストさんの作品を見ることができて、楽しかったです!

日本人家族の観光客も見かけて、なんだかうれしくなりました。

お祭り以外でも、お隣ポーランドの陶磁器等もお店で販売されているのを見たので、お土産にもピッタリですね^^

●ゲルリッツのイベント情報はこちらのリンクからご参照ください

鉄道マニアならぜひゲルリッツ駅を見てみよう

1847年に開通したゲルリッツ駅は、第二次世界大戦まで、ドイツの長距離輸送の重要なハブでした。

鉄道マニアなら・・と書きましたが、歴史ある駅舎は保護文化財にも指定されており、ブルーのタイルが張られたとても美しい壁と天井が魅力的です。

何度も改装されていますが、電車でドレスデンからゲルリッツへ行く際には駅舎は必ず利用すると思うので、ぜひ見てみてください。

ポーランドがEUまたはシェンゲン圏に加わるまで、税関とパスポートコントロールはすべての国際列車で行われていたそうです。

なんだか、初めてベルリンからチェコへ電車で移動した時のパスポートコントロールを思い出します・・・。

ゲルリッツまでの行き方

ゲルリッツまでは、ドレスデンから第三セクターの電車が出ています。

また、ベルリンからはREでCottbus(コットブス)経由でゲルリッツ駅まで行くことができます。

また、ポーランド側からの電車の乗り入れもあります。

今回私たちは車で行きましたので、もちろん運転できる方はレンタカーがオススメです。

近隣の国際空港は、ベルリン、ワルシャワ、ドレスデンとなります。

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