【ドイツ生活・出張・旅行者必見】咳・風邪に効く薬と日本から持参したい常備薬まとめ【2025年版】

ドイツの薬

こんにちは!はねうさぎ(@haneusagi_com)です。

ドイツで風邪をひいたり、しつこい咳に悩まされたことはありませんか?

私もドイツ生活の中で、乾燥や気温差で喉を痛め、ひどい咳と痰に苦しんだ経験があります。とくに就寝時は咳が止まらず、数日間よく眠れませんでした。

今回は「気管支炎かも?」という症状が出たものの、専門医の予約が取れず、薬局(Apotheke)で相談して市販薬を購入することに。

本記事では、そのときに役立ったドイツの薬局で買える咳・痰・風邪向けの市販薬を、体験談とともにご紹介します。

また、日本から持ってきて助かった常備薬や、旅先で安心な「お守り薬」もまとめました。

「病院に行くほどじゃないけど、何か対処したい」
「旅行中・出張中に体調を崩したらどうしよう…」

そんなときに役立つ記事です。

ドイツ在住の方、これから来る予定のある方の参考になればうれしいです!

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目次

たんを出しやすくする咳止め:ACC akut 600mg Hustenlöser

ACC Actのタブレット

私が行った薬局(Apotheke)では、こんなド田舎なのに4か国語で対応してくれます。

ただ、担当者がドイツ語の方が上手く説明できることを知っているので、私はいつも頑張ってドイツ語で会話します。

もし、ドイツ語に不安がある方は、英語でも対応してもらえるか聞いてみましょう。(ドイツのアポテケの薬剤師さんは優しい)

まず、咳がでる事、そのせいで夜眠れない事、黄色または緑色っぽい痰がでるのでおそらく気管支炎だと思う事、以前も気管支炎に罹った頃がある事などを話しました。

薬剤師さんのアドバイスは、まず不快な痰を出すために咳き込んでいると考えられるので、痰を出しやすくする薬を飲んでみたらどうか?とお勧めされました。

スーパーやドラッグストアに売っている様な咳止めシロップと併用してもいいか?と質問したら、「処方が違うし根本的な解決にはならないので、この薬だけで良い」と言われました。

それが、この「ACC akut 600mg Hustenlöser (10個入り)」です。つまり10日分。

ドイツの咳止めタブレット
©haneusagi.com

大きなお菓子のラムネのようなタブレットが個別包装になっており、1日朝食後に1回服用するように言われました。

このタブレットは、水に溶かして飲むタイプのお薬で、注意点としては「一度お水に溶かしたら、必ずそのお水をすべて飲み切る事」だと言われました。

味もマイルドで飲みやすく、水に溶かすと微炭酸がシュワッと出てきてちょっと興味深いです。

ひどい咳や気管支炎に効く薬:Bronchipret Tropfen

ドイツの咳止めシロップBronchipret

この咳止め液は、医師の処方箋をもらって薬局で購入したものですが、ネットでも買えるようなので、おそらく薬局でも普通に買えると思います。もし処方箋が必要だと言われたら代替品を提案してもらいましょう。

Bronchipretシリーズは以下のような効果があります。

  • 咳を落ち着かせる
  • 詰まった粘液を出しやすくして緩和する
  • 気管支の炎症に作用する

夫がdm(ドラッグストア)で買ってきたKlosterfrauというブランドの「Husten Saft」は、多少効果はあったと思うのですが、とにかく飲みにくかったです。

個人的には、このBionoricaというブランドのBronchipret Tropfenがお勧めです。プロ仕様!って感じ。

シロップに付属のキャップのメモリも大人と子供の2種類の線しかなく、見やすく飲みやすいです。

のどの痛みに強力なうがい薬:SALVIATHYMOL N Madaus

ドイツの鵜飼薬SALVIATHYMOL N Madaus

実は、日本から持ってきている「イソジン」うがい薬と「のどぬーる」があるのですが(やはり殺菌作用抜群で、これらが自分には効果がある為)、近年ヨード系は甲状腺疾患との関連性が指摘されており、同じくこれらを長年愛用してきた私の母親は甲状腺に問題があるので、使用する回数を減らしています。

内科医から処方されたのは、SALVIATHYMOL N Madausといううがい薬。

「めっちゃハーブ!!!!」という第一印象で、うがい後は喉がスーとしてスッキリします。

イソジンの様なあの独特のオエっとなるえぐみと言うか・・・ああいう味は無いので好みにもよると思いますが、「このうがい薬は常備しておきたいな」と思いました。

こちらもネットで買えるので、おそらく処方箋がなくとも薬局で買えると思います。

ドイツで買えるイブプロフェンで発熱・炎症を緩和

以前の記事で、肩の不調により理学療養のリハビリを受けていることを書きました。

先日医師から「イブプロフェン出すから毎日飲んで毎日自分で動いて!」と言われたので、始め喉がかなり痛かった時に、医師による処方のこの1日MAX600mgのイブプロフェンを飲んで、多少救われていました(笑)

医師の処方箋が無くても、薬局でイブプロフェンを購入できます。ただしMAX400mgまでです。

例えば「IbuHEXAL akut 400mg (50錠)」

先程の咳止め薬と同じメーカー「HEXAL」から出ているイブプロフェンです。

ドイツのイブプロフェン

熱があったり、痛みがひどい場合には、薬剤師さんと相談して、イブプロフェンを購入しても良いと思います。

私は、薬局(Apotheke)に行くときに、すでに服用している薬をいくつか持って行った上でアドバイスを受けました。

薬剤師さん曰く「(医師から処方された)このイブプロフェンなら半分の分量でも問題ないですよ」と言われたのですが・・・医師との見解の違いに戸惑いますw

他のおすすめ咳止め:ムコソルバン(Mucosolvan)シリーズ

Twitterでお勧めしていただいた「ムコソルバン」というお薬も効果があるようです。

医者から診てもらい処方箋が出たので、こちらは結果的に購入していないのですが、ホームページを見る限り、子供用から大人用まで、咳シロップ、トローチ、カプセル、錠剤など幅広いランナップがあり、ネットで購入できるので、常備薬にしても良いかもしれません。

Mucosolvan Germany
Mucosolvan® Produkte | Hustenlöser bei verschleimtem Husten Verschleimter Husten? Mucosolvan® mit Ambroxol löst den Schleim und befreit die Bronchien. 1-2-3 Hustenfrei.

乾いた喉の初期症状だけでなく、持続性の咳にも利用できます。

アンブロキソールを含むすべてのMucosolvan®製品は特に忍容性が高く、ほとんどのお薬の形はお子様にも適しています。用途の広い剤形により、Mucosolvan®は様々な状況での咳止めソリューションとなるでしょう。

免疫力をサポートするビタミンC+Zink(亜鉛)と薬剤師のアドバイス

ビタミン材カプセル錠
©haneusagi.com

お薬ではないのですが、免疫量を高めて回復するスピードを高めましょう!という話をされたので、サプリのお勧めを聞いて、亜鉛入りのビタミンCカプセルを購入しました。

ビタミンCが免疫力回復に役立つことは言うまでもありませんが、ドイツのサプリでは一般的なのですが、何かにつけ「+Zink」と書いてあるものが多いです。

Zinkとは亜鉛の事で、亜鉛には免疫力を高める効果があるため、サプリに添加されている事が多いのです。

亜鉛には、粘膜を保護するビタミンAを体の中にとどめる効果があり、風邪を引いた際に、のどの痛みや鼻水・鼻づまりなどの症状を緩和してくれます。

また、病気を引き起こす細菌を攻撃する白血球にも亜鉛が含まれていることがわかっており、傷や病気の早期回復にも亜鉛が効果的であるとされています。

亜鉛が含まれている食品がいくつかありますが、ドイツでは、豚レバーを始めお肉系でしか摂取できなさそうなので、サプリで摂取するという考えは理解できます。

牡蠣、ウナギ、しじみ、ホタテ、高野豆腐、納豆などにも亜鉛が多く含まれていますので、和食の底力を感じますね・・・。

また、「とにかく水分をたくさん取る事!お水で言えば1日最低1.5リットルは飲んだ方が良いわよ」とのこと。

これは医師の診療の時にも言われたので、クレイジーな私は帰りにノンアルコールビールを栄養補給と水分補給のため、買って帰りましたよw

喉のケアに:おすすめハーブティーと飴

風邪を悪化させないためには、初期段階での対処の仕方にもよりますよね。

私は「なんかのどの調子がおかしいな」と思ってから、寝ている時でも痛みがあるくらいの酷い頭痛があり、翌日1日中寝ていたのですが、この時にハーブティーを飲んでいました。

もともと喉が弱いので、「ちょっと喉の調子がおかしいな?」という時のために、以下のハーブティーは常備しています。

ドイツのハーブティー

日本でもおなじみの「Ricolaハーブのど飴」も常備しています。

あわせて読みたい

ドイツ生活で役立った日本の常備薬リスト

お茶とスティック状の砂糖

ドイツでは日本のようにドラッグストアで気軽に薬が買えず、薬は基本的に薬局(Apotheke)でのみ購入可能です。

そのうえ、日本で馴染みのある市販薬が手に入らないことも多く、体調不良時にとても困ることがあります。

スーパーなどに子供用の咳シロップやちょっとしたサプリのようなものは売っていますが薬局で変える薬のような物ではありません。

そんな時に頼りになるのが、日本から持参した常備薬。

旅行や一時滞在、駐在準備の方にもおすすめです。

ドイツの薬局でも基本的な風邪薬や痛み止め、咳止めなどは手に入りますが、「やっぱり日本の薬がしっくりくる」「気に入って使っていたものが安心」という方も多いはず。

私も実際にドイツ生活の中で「日本から持ってきてよかった!」と感じたお薬があるのでリストアップします。

以下は、ドイツ生活で本当に持ってきてよかった!と感じた日本の市販薬や医薬品、ケア用品のリストです。

● 葛根湯(かっこんとう)

風邪のひき始めに飲むと、悪化せずに済んだことが何度もありました。

体をじんわり温める漢方で、ゾクゾクした寒気や肩こり、初期の風邪症状にとても頼りになります。

ドイツでは漢方薬は一般的ではないので、日本からの持参がおすすめです。

私は上記の粉末を愛用していますが、錠剤タイプもあるので持ち運びやすさ・飲みやすさなどご自身の好みに合わせてどうぞ!

● パブロンゴールド

総合感冒薬として、喉の痛み・鼻水・発熱・頭痛といった、風邪の定番症状に幅広く対応してくれる安心の一包。

軽めの風邪かな?というときにすぐ飲めるよう常備しています。

ドイツの総合風邪薬は効果が強いものが多く、日本人には少しキツいと感じることもあります。

上記が効きやすい体質の私はこちらを日本から持ってきて常備しています。錠剤タイプもあります。

以下のパブロンエースProもおすすめです。

● のど飴(かりん、龍角散、ハーブ系)

ドイツにもハーブ系ののど飴はありますが、かりん入りや、龍角散のような和の風味の飴も好きです。

携帯しやすい個包装タイプなら外出時にも便利です。個人的にはロッテのカリンのど飴一択!

また、前回、日本から持ってきたのど飴に以下もあります。大根エキス入りで、喉に優しいです♪

更に、最近のお気に入りは「龍角散ダイレクト」です!

粉末状なのにスーと溶けて龍角散のおじいちゃんぽい感じも気にならないのが良いです!おすすめ!!

● 熱さまシート/冷えピタ系

ドイツでは見かけないアイテム。

発熱時におでこに貼る冷却シートは、お子さんがいるご家庭でも活躍するのでおすすめ。

日本から持ってきてよかった!と思ってる方も多いはずです。

以下は子供用です。

● 湿布・バンテリン系の塗り薬

風邪の引きはじめなどに肩こりや腰痛、筋肉痛が出たとき、日本の湿布薬(冷感タイプ/温感タイプ)は本当に頼りになります。

ドイツには湿布が無いので、バンテリンの塗るタイプやジェルタイプも持っておくと安心ですが液体になるのでやはりシート状で痛みを取るものがおススメです。

ドイツにも塗り薬はありますが、香りが強かったり刺激が強いこともあるので、日本製がマイルドで使いやすいです。

● その他:胃薬、整腸薬、目薬など

ドイツの胃薬や目薬もありますが、日本人の体に合った成分ではないこともあるため、普段から使っているものがある場合は、ぜひ少量でも持参を。

私はコンタクトレンズを使っているので目が乾きやすいのと、ドイツの乾燥のせいかめがしょぼしょぼしやすいので、日本では必ず目薬も買って持ってきています。

コンタクトレンズをつけたまま点眼できるものが便利です。

どれも日本で手軽に手に入るものですが、いざという時にあると「あってよかった〜!」と心底思えるお守りアイテムばかりです。

特に旅行や出張など短期滞在でも役立つので、ポーチに入れておくと安心です。

まとめ:旅行者・駐在者にも安心な薬の備え方

薬のシートが積みあがっている

海外で体調を崩すと、言葉の壁や医療制度の違いで不安が募りますよね。

私も今回、普段とは全く異なる症状である、頭痛・のどの痛み・しつこい咳・たん、に悩まされ、結果的に気管支炎のような状態になってしまいました。

病院の予約もすぐには取れず、薬局(Apotheke)で薬剤師さんに相談して市販薬を購入し、なんとか乗り切りました。

そんな体験をもとに、ドイツで買える市販薬を紹介しつつ、日本から持ってきて良かった常備薬もあわせてご紹介しました。

今回ご紹介した薬は、お子さん向け(例:2歳以上から使用可能など)の製品もあるので、家族連れの方にも役立つはずです。

私自身もこれを機に、常備薬やサプリメントを見直して、健康な毎日を過ごしたいと思います。

また、これは私の体験をもとにお薬を紹介していますが、症状や体質などは個人差があるので、必ずApothekeの薬剤師さんに相談してアドバイスをもらってくださいね。

最後に、薬局で症状を伝えるときに使えるドイツ語フレーズをまとめました。

印刷して持ち歩いたり、スマホに保存しておくと安心ですよ。

🗣 薬局で使える!症状別・ドイツ語ミニフレーズ

💡スマホで薬局にこのページを見せるだけでもOK!

症状・言葉ドイツ語読み方(カタカナ)
喉の痛みHalsschmerzenハルシュメルツェン
Hustenフステン
Schleimシュライム
頭痛Kopfschmerzenコップシュメルツェン
悪寒Schüttelfrostシュッテルフロスト
咳シロップHustensirup / Hustensaftフステンシロープ/ザフト
気管支炎Bronchitisブロンキーティス
うがいGurgelnグルゲルン

この記事が、旅行や駐在、留学中の体調管理に少しでもお役に立てば嬉しいです。

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この記事を書いた人

旅行、おいしいもの・ワインが大好きのドイツ在住40代。旅行、デザイン&アート、国際結婚ネタ、語学学習(英語・ドイツ語)のヒントをお届けします。20代後半にアメリカでインターン経験。現在はフリーランス翻訳家。ひょんなことから2017年7月11日より南ドイツ在住。干支と小動物風な行動により、幼少時に父親から「うさ」と呼ばれて育つ。その最愛の父は2021年に他界。気ままに書いてます~
プロフィール詳細は「はねうさぎ」をクリックしてね!
★TabiTabiさんに寄稿した「旅行記」
https://tabi-two.com/posts/9

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