チェコのマリーエンバート観光情報!スパ・食・ボヘミアの森を満喫【世界遺産になった温泉保養地】

こんにちは!はねうさぎ(@haneusagi_com)です。

チェコ共和国はドイツと国境を接している国の一つです。

マリーエンバートは、チェコの隠れた宝石とも言える、豊かな歴史と美しい自然が魅力で、世界遺産に登録された温泉保養地として知られ、スパやボヘミアの森の美しさを存分に楽しめます。

私はチェコが大好き。我が家からアウトバーンを使えば3時間ほどで国境を越えることができる利便性もあり、ドイツとチェコの国境付近にある温泉街にはたびたび足を運んできました。

ドイツにはサウナがありますが、サウナやスパ以外の楽しみ方も考慮すると「じゃあ、チェコへ行こうか」となるのが私達。

この記事では、2021年の7月に7カ国11の有名な歴史的温泉都市からなる世界遺産のひとつとして登録された、チェコの温泉保養地マリアーンスケー・ラーズニェ(ドイツ語でマリーエンバート)の観光情報、楽しみ方、ホテル・レストラン情報をお伝えします。

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目次

マリアーンスケー・ラーズニェ(マリエーンバート)の場所と歴史

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マリアーンスケー・ラーズニェ(Mariánské Lázně)、別名マリエーンバート(Marienbad)は、チェコ共和国の西側に位置する温泉保養地です。

ドイツから電車を利用したい場合には、ドイツ鉄道(DB)のWebサイトで「Marianske Lazne」または「Marienbad」と目的地を入力すると、候補が出てきます。

マリアーンスケー・ラーズニェは、16世紀前半、近隣のテプラー修道院の僧によって温泉が発見された。18世紀後半より療養目的で温泉が用いられはじめ、19世紀初頭に療養施設が成立した。鉄道網の発展などに伴い、多くの人物が訪れるようになった。19世紀半ばから20世紀初頭にかけて豪壮華麗な保養所が多く建設され、現在に至るまでホテルや一般の住居として用いられている。

by Wikipedia

保養地としての目的以外にも、華やかな社交場としても役割を果たしたことから、ゲーテ、作曲家のショパンや、ヨハン・シュトラウス2世、ワーグナー、作家のフランツ・カフカ、オーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフ1世、英国王エドワード7世、ロシア皇帝ニコライ2世、哲学者ニーチェ、マーラー、ゴーリキー、マーク・トウェインなど、多くのセレブや著名人が立ち寄った事でも知られています。

実際に、街の至る所に、著名人の銅像や石碑などがあり、関りの強さを感じます。

マリアーンスケー・ラーズニェ · 3...

当時の美しい街並みが今でも残っており、起伏のある街を歩くと、まるで映画の中に入り込んだような気分になります。(実際に、1961年公開のフランス・イタリア合作映画「去年マリエンバートで」という映画にも使用)

温泉は、呼吸器、泌尿器、肝臓疾患などに効用があるとされています。飲用温泉もあり、カップやペットボトルを持って行って飲んでいる人達もいました。

マリエーンバートの素敵なお勧めスパホテル

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マリエーンバートは、ヨーロッパ屈指の温泉保養地だけあり、様々なホテルがあります。

でも、折角なので、温泉街ならではのホテルに泊まってみたいですよね。

温泉保養地のホテルには、ただの観光目的で滞在することもできますが、長期滞在して温泉療養する人々も多くいます。

日本の湯治治療に近いものがあるかもしれませんが、温泉に浸かるだけでなく、医師が常駐するホテルで専門のトリートメント、スパ、温泉療法を受けることができるホテルがいくつかあります。

今回は、ちょっとゴージャスで、ホテル内に、スパ、サウナ、トリートメント、プールがあるホテルをご紹介します。

マリエンバートの5つ星ホテル「Ensana Nové Lázně」

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マリエーンバートに来たなら一度は泊まってみたい、5つ星スパホテルの「Ensana Nové Lázně」。

レストラン、フィットネスセンター、バー、共用ラウンジを提供しています。

最高のロケーションと素敵な外観、屋内プール、お部屋にはバスタブ付き。

ここに泊まったら、もうあなたはキング、クイーンな気分w

無料WiFi、24時間対応のフロントデスク、空港トランスファー、ルームサービス、自転車のレンタルなどを提供。

マリエーンバート周辺では、スキーやゴルフなどのスポーツで訪れる観光客も多く、温泉やスパでゆっくりできるも魅力的。

こんなのゴージャスなのに、朝食込みで一泊250ユーロ(目安)ほどから宿泊可能なのがスゴイ・・・❣(パリやウィーンでは絶対に泊まれない価格)

https://www.ensanahotels.com/nove-lazne/en/the-hotel

マリエンバートの5つ星ホテル「Falkensteiner Spa Resort Marianske Lazne」

屋内・屋外プールを備え、マリエーンバートの中心部に位置するファルケンシュタイナー・スパリゾート・マリアンスケ・ラズネは、この温泉街で最大のホテルです。

先程紹介した「Ensana Nové Lázně」は老舗な香りプンプンですが、こちらのホテルはモダンな印象。

アレクサンドラ・スプリングという独自の源泉を持つだけでなく、町で最大の入浴・サウナエリア(4つのプールと4つのサウナを備えた2,500 m²のスパ)を備えています。

このホテルでは、健康、活力、美しさを向上させる160種類以上のトリートメントが用意されています。

なんと、ガレージ(有料)にはEV自動車専用ドックもあるらしい。

コチラも価格は、朝食込みで1泊250ユーロ前後。ホームページを見るだけで、夢が膨らみます(笑)

https://www.falkensteiner.com/en/spa-resort-marianske-lazne

マリエンバートの4つ星ホテル「OREA Spa Hotel Palace Zvon Mariánské Lázně」

こちらも屋内プール付きの4つ星ホテル。

OREA Spa Hotel Palace Zvon Mariánské Lázněホテルは、マリエーンバート中心部のコロナーダと歌う泉の向かい側に位置する19世紀のアールヌーボー建築の宿泊施設で、ウェルネスセンターを併設しています。

フロントは24時間対応で、リクエストに応じてマッサージを楽しめます。

ファミリー向けの部屋もあるようです。

なんと、朝食付きで1泊100ユーロ以下の時期も。

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マリエンバートの4つ星ホテル「Spa & Wellness Hotel Olympia Marienbad」

私達夫婦が、気に入りすぎて2度も泊まったお気に入りのホテル。

モダンなデザインのサウナ、屋内プール、ホテル内で受けられる数多くのマッサージやトリートメント、ウェルカムドリンク付き、朝食付き、広いお部屋は、デザインはモダンではないモノの機能的で、いつもしっかりと清掃が行き届いていて気持ち良いのに、1泊100ユーロ前後と手ごろな価格で、立地も良いです。

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ドイツ人のお年寄りグループに遭遇した事もあるけど、あるおじいちゃんがサウナから出るときに動けなくなり、医師が駐在しているから医師を呼びに行ったこともあって、安心できます。

チェックアウトすると、帰りのお土産に、お水とチェコ菓子の老舗店、ルフェーヴル・ユティル社のミニゴーフルをいただけるのも嬉しい気配りで気に入っています❣

https://www.olympiahotel.eu/en/http://

マリエーンバート観光情報:街の公園周辺を散策しよう!

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マリエーンバートは、温泉保養地ならではの楽しみが沢山あります。

まずは、ラゼンスキー公園を散歩しながら、温泉の源泉が湧き出る場所まで移動しつつ、公園周辺を散策するのがお勧め。

公園から少し登った丘のようになっている場所に、コロナ―ダ(Colonnade)と呼ばれるネオバロック様式の列柱がある建物にたどり着きます。

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少し高い場所を歩くと、美しい建物や街並みが見えて、多くの著名人が訪れたのも納得の、とても良い雰囲気です。

「これぞ、ザ・ヨーロッパ!」をイメージさせる建物の中には、小さなカフェやお土産やさん、ショップなどが入っており、時間によってはライブの楽器の演奏が楽しめることもあります。

このコロナーデは、1888年から1889年にかけて建設されました。

建物は、テプラ修道院の大修道院長の依頼で、「クルサル(Kursal)」と呼ばれた温泉施設の跡地に建設され、建設工事は、ウィーンの建築家ミクシュとニエジルスキーの設計に基づき、地元の建築家ヨハン・ケーニッヒによって行われました。

鋳鉄製の建物はブランスクの鉄工所で作られ、バラバラになった状態で列車でマリャンスケー・ラーズニェに運ばれたと言います。

この柱が連なるスタイルの建物は、はチェコを代表する温泉街に行くと必ず見かけるアイコニックな建物で、チェコやヨーロッパの温泉街に共通する当時の貴重な建築物らしいのですが、近年、劣化しているのがわかる場所も多いです。

マリエーンバートのコロナーダは、は1973年から1981年にかけて改修工事が行われ、天井に描かれたフレスコ画は、人間が空を飛びたいという願望を表しており、芸術家Josef Vyleťalの作品です。

マリエーンバート観光情報:「歌う噴水」

また、このコロナーデの近くに「歌う噴水」と呼ばれる噴水があります。

毎日、午前7時から午後10時まで、奇数時間ごとに噴水ショーが行われ、最後の2回(午前9時と午後10時)は、ライトアップも行われます。

毎年4月30日の21:00時にシーズン最初のパフォーマンスが始まり、10月31日の20:00時に、観光シーズン最後の噴水ショーが行われます。

直径18mの円形のプールの真ん中に噴水があり、250個以上のノズルを使用したウォータージェットシステムで、最高6メートルの高さまで噴水が噴射します。

噴水全体はコンピュータ制御で稼働しており、噴水の下に埋め込まれた照明やスピーカーなどを駆使して、楽しい噴水の演出を楽しむことができますよ。

お子様連れやカップルに人気の場所だと思います。噴水ショーの後には拍手もあり、ほっこりする一面もありました^^

コロナーダに隣接する、この地の温泉の原泉がディスプレイ(?!)されている場所もあります。

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若干、共産時代のスタイルのニオイがぷんぷんする建物のデザインですが、湧き出る温泉を見ることができてちょっと面白いです。

また、この原泉のある建物の、コロナーデを挟んだ反対側を少し歩いていくと、温泉の水を飲める場所があります。

この地域独特の温泉を飲む専用のカップ(お土産屋さんにもたくさん売っています)を持った人や、単純にペットボトルなどを持った人が、入れ代わり立ち代わり温泉を汲んで飲んでいました。(場所は以下地図)

私も飲みましたが、お味は・・・鉄分と硫黄の香りの混じったお水で、美味しいかどうかは別ですが、健康には良さそうですw

近くには、黄色と白の外観のきれいなカトリック教会がありますので、興味がある方はこちらの教会を覗いてみても良いと思います。

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この教会は、1820年から聖母マリア生誕礼拝堂があった場所に、ミュンヘンの建築家ヨハン・ゴットフリート・グーテンゾーンによって建てられました。

1835年と1847年に作られた教会の鐘は、世界大戦中に一部が損傷して溶けてしまったそうです。

現在では、宗教的な礼拝やコンサートが行われています。

マリエーンバートは夏はハイキング、冬はスキー、コンサートイベントもある年中楽しめる場所

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実は、マリエーンバートは観光客にメインの通りとは別に、スキーリゾートやアイススケートリンク、ハイキング・トレッキングできる森があったりと、美しい街並みを観光する以外にも楽しめるアクティビティが沢山あります。

初夏にはクラシック音楽のイベントがあったり、秋にはジャズイベントがあったりと、文化的なイベントも楽しめます。

また、ゴルフ場や乗馬できる場所もあるので、大自然の中でのアクティビティが大好きな方にはうってつけの場所と言えるでしょう。

レジャーで楽しんだ後のスパは最高ですよね。

ホテルでまったりスパ三昧も楽しいですが、森の中を散歩してみるのもリフレッシュできます。

https://www.marianskelazne.cz/en/free-time/sport/

マリエーンバートのおススメのレストランとバー

マリエーンバートは、地理的にドイツ国境と近い事もあり、90%位の観光客がドイツ人といった印象。

でも、オーストリアからの観光バスも見ましたし、スイスナンバーの車も見ましたし、フランス語やロシア語を話す観光客にも遭遇しました。

色々な国からのゲストをもてなすことに慣れている現地の人たちは、とってもフレンドリーです。

数軒行ったレストランの中で素晴らしかったレストランをご紹介します。

Restaurace U Zlaté koule(伝統的なチェコ・ボヘミア地域のレストラン)

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https://uzlatekoule.com/

泊ったホテルから近かったことと、ネットでの高レビューを元に訪問。

夏休みも終わりの時期と言う事もあってか、行った時間には私たちの他に3組ほどしかゲストがおらず、とてもいいサービスを受けることができました。

価格は少しお高め(とは言ってもドイツで食事する程度)ですが、お料理のお味もプレゼンテーションも良かったので、次にマリエーンバートへ行く事があれば、また行きたいレストランです。

夫は、ボヘミアの森で採れたというイノシシ肉を注文し、私はスズキ(Zander)のソテーを注文しました。

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お皿に盛り付けられている全ての素材にきちんと手がかけられていて、1口目をいただいた時には思わず笑顔と唸りが出てしまいました(笑)

本当に、美味しかった!

普段はデザートを頼まないのですが、直感で、お料理がこんなにおいしいならデザートも美味しいに違いないと思い、クリーム・ブリュレを注文。

テーブルまで運んでくれた後に、卓上であぶってカラメルを作ってくれました(感動)!

表面はサクッサク、中はクリーミーでしっとりなのに甘すぎず重すぎずに軽い・・・・もう・・・言葉が出ずニヤニヤしまくりでしたw

場所はコロナーデの近くの小道を入ったところ。以下地図をご参考ください。

ビール好きにオススメ!Kozlovna U Stříbrného pudla

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チェコと言えば、世界一のビール消費国!

そして、そんなチェコビールが好きな人も多いはず。

はねうさ夫は大のビール好きで、チェコビールも大好きです。

特に、以前もこのブログで書いた「タンクビア」❣

私もビール党ではありませんが、チェコのタンクビアだけは別格、別腹w

本当にフレッシュで美味しいです。

そんなタンクビアがこのマリエーンバートでいただけるのが、このお店と、お隣のスポーツバーです。

ちょっとメインの観光エリアから離れますが、逆にローカル感があり、お値段もリーズナブルでヨシです❣

Kozlovna U Stříbrného pudlaでは、チェコのパブ料理的なお料理も頂けるので、ここで食事をしてそのままビールを楽しむこともできます。タンクビアの銘柄はコゼルです。

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お店を変えたい場合は、隣のスポーツバーで、ピルスナーウルケルのタンクビアも飲めますよ。

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https://www.haneusagi.com/travel-europe-czech-republic-pilsen-pilsner-urquell-brewery

https://www.haneusagi.com/haneusa-couple-no-beer-no-life-top5-beer-in-the-world

ワイン好きにオススメ!Maui Lounge

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モダンなインテリアで、チェコワインはもちろん、イタリアワインや高級シャンパンなどがいただけるワインバーの「Maui Lounge」。

宿泊したホテルの目と鼻の先と言う事もあり、ホテルに戻る前の最後の一杯!(のつもりがもっと飲む・・・)の場所に数回使わさせていただきました。

こちらはワインバーですが、ビールもありますし、カルパッチョなどのワインに合うおいしい食事も提供しています。

ワインに迷ったら、お店の方に相談すると、色々とアドバイスしてくれます。

他のお店でもそうだったのですが、チェコ語、英語、ドイツ語、ロシア語の4カ国ができるサービスの方が多いですね。

オーナーさんもフレンドリーで、お店の雰囲気も良く、また行ってみたいお店のひとつです。

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この記事を書いた人

旅行、おいしいもの・ワインが大好きのドイツ在住40代。旅行、デザイン&アート、国際結婚ネタ、語学学習(英語・ドイツ語)のヒントをお届けします。20代後半にアメリカでインターン経験。現在はフリーランス翻訳家。ひょんなことから2017年7月11日より南ドイツ在住。干支と小動物風な行動により、幼少時に父親から「うさ」と呼ばれて育つ。その最愛の父は2021年に他界。気ままに書いてます~
プロフィール詳細は「はねうさぎ」をクリックしてね!
★TabiTabiさんに寄稿した「旅行記」
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