ミュシャ/ダリ/ウォーホルの3アーティストを一度にに堪能!プラハのセントラルギャラリーに行ってきた

こんにちは!はねうさぎ(@haneusagi_com)です。

我が家から車で約4時間ぶっ飛ばしてたどり着ける隣国の首都「プラハ」。

コロナ規制も緩和され、はねうさ夫の仕事の都合で東方面へ行く用事があったので、久しぶりに小旅行をしようという事になりプラハをチョイス。

プラハへは3回目の訪問ですが、街の事や他のアトラクションに関しては別記事に書くとして、今回はヴァーツラフ広場とカレル橋の間の旧市街の中心にある「旧市街広場(Staromestske namesti)」に面した「セントラルギャラリー(Central Gallery Prague)」へ行ってきたのでレポートをお送りします。

3展示の総合的な見解として、3名共に人生に戦争や紛争、政治的な概念への影響や影があるなあ・・・と・・・展示を見ながら今の世界情勢に重なるようなモノもあり、その中で生まれる作品が与える影響に思いを巡らせました。

目安の所要時間は、各展示すべて40分。

私は最上階の展示から見たのですが、1時間半しか持ち時間が無かったので、最後は駆け足になってしまいました・・・3つの展示をすべて見て、ショップも見たい場合には2時間以上の時間を考えておくと良いでしょう。

スポンサーリンク
目次

20世紀を代表する現代アート3巨匠を一度で楽しめるオイシイギャラリー!プラハの「セントラル・ギャラリー」とは

© haneusagi.com

プラハ滞在最終日の午前中、今までミュシャ博物館も、王宮も色々見たし違うところへ行きたいなあと思っていましたが、はねうさ夫が美術館巡りには否定的なこともアリ2人で広場をブラブラしていると、建物の一角に「セントラル・ギャラリー」の文字が。

旧市街地広場のにぎやかさに気を取られて全く入り口に気づかなかったけど・・・こんな美術館あったっけ?とよーく見てみると・・・

なんと、この「セントラル・ギャラリー」は、アンディ・ウォーホル、アルフォンス・ミュシャ、サルバドール・ダリの3人のアーティストを集めた現代アートギャラリーで、好きな展示を選んで見ることができます。

例えば、アンディ・ウォーホル、サルバドール・ダリの2人だけでもいいし、1人のアーティストの展示だけを選ぶこともできます。

各アーティストの展示は各階で分けられていて、入り口のチケットカウンターでチケットを購入した後に各階フロアの入り口へ行くと、そこでチケットを切り取られる仕組みです。

※2022年4月時点で事前予約などは不要

各階の学芸員さんに、このギャラリーはいつからあるのか質問しても明確な答えが得られず(20年以上前からあるよ、とか言われ・・・)調べてみると、このセントラルギャラリーは10年近く『ギャラリーGOAP』として知られていたのですが、2020年初めに『セントラルギャラリー』に名称を変更したようです。(つまりコロナ禍に!w)

3つの常設展示は、ダリ、ウォーホル、ミュシャの専用フロアに分かれており、3展示フロアともに200点以上ものコレクションを展示、そしてギャラリーがプラハの歴史的建造物の中にあることが興味深いです。

レイアウトや展示の仕方が新しい感じだったので、出来たてほやほやなのかと思ったのですが、どうやら常設展示はすべて、現代の世界的なギャラリー水準に近づけるために、徐々に改良され、変貌を遂げているようです。

また、美術館の名称変更に伴い、ホームページやロゴなど、ギャラリーのビジュアル・アイデンティティも新しくなりました。

つまり、プラハの「セントラル・ギャラリー」はアンディ・ウォーホル、アルフォンス・ミュシャ、サルバドール・ダリという誰もが知っている世界的な有名作家の作品を一堂に集めた夢のようなギャラリーなのです。

ミュシャは、以前にも記事に書いた「ミュシャ美術館」がプラハにあるので誰もが知る事実ではありますが、彼ら3人とチェコ共和国とのつながりをより深く理解することができる展示になっていることが非常に興味深かったです。

最上階の展示:アンディ・ウォーホル

© haneusagi.com

はっきり言いましょう。

一番期待していなかった(ごめんなさい!)アンディ・ウォーホルの展示が一番興味深かったです。

キャンベル缶やモンローのグラフィックはお約束通り展示されていましたし、今まで他の様々な現代アート美術館で彼の作品展示を見ているので、ポスターの展示がある程度かな?と思っていました。

© haneusagi.com

ところが、こちらのギャラリーは、ウォーホルの人生と作品を2期に分けて展示しており、その初期のパートでは、かなり濃密な家族に関しての展示があります。

彼が子供の頃に書いていた絵はもちろんのこと、当時チェコスロバキア時代に彼の一家のルーツのある現在のスロバキア共和国のミコヴァー村の家族の事や、信心深い家庭で会った事など、様々な家族写真や書類、葬儀の時にオノ・ヨーコさんがスピーチした写真など沢山のアーカイブが展示されていました。

今度はスロバキアへ行ってみたい!と思わせる内容・・・(笑)

ウォーホルのポップなグラフィック作品を好きな方は多いと思いますが、アーティストの人生や苦悩、家族の思想が作品に反映されるのは言うまでもなく、アートにそのアーティストをオバーラップさせて作品を見るようになったのは自分が歳を取ったからなのかもしれません(苦笑)

コチラの展示のオススメ所要時間は40分との事で、私もおそらくそのくらいの時間を費やしたと思いますが、展示はチェコ語と英語しかないので内容を読むとなるともう少しじっくり見て見たかったな・・・という思いはあります。

中間階の展示:アルフォンス・ミュシャ

© haneusagi.com

チェコを代表するアーティストのミュシャの作品は、プラハ聖ヴィート大聖堂ステンドグラスやお店の看板、ミュシャ博物館もあるので、プラハのいたるところで見たり感じたりすることができます。

私は、ウォーホルの展示に40~45分程かけてしまったので、ミュシャの展示はサッと拝見。

© haneusagi.com

少しだけ学芸員さんにお話を伺うと、やはり展示の内容は定期的に変更しているとのこと。

プラハだけでなく、他の場所にあるミュシャの作品を定期的に少しずつ変更しているそうです。

ミュシャ美術館は、どちらかというとミュシャの生涯と作品をテーマとするギャラリーで、絵画、ポスター、スケッチ、リトグラフを所蔵しているのに対し、こちらはマニアックな作品を含めた200点以上もの展示作品があり、ミュシャ好きにはたまらない内容となっています。

© haneusagi.com

ミュシャ美術館と合わせて巡ると充実すると思います。

>>あわせて読む

2階部分の展示とギャラリーショップ:サルバドール・ダリ

© haneusagi.com

サルバドール・ダリは、想像力に富んだ衝撃的なシュルレアリスム作品を数多く手がけた、20世紀を代表する有名な画家の1人です。

ダリは幼少の頃から芸術的才能を発揮し、21歳の時に最初の個展を開催し、絵画だけでなく、彫刻、家具デザイン、香水ボトルなどのプロダクトデザイン、映画監督も手がけました。

このギャラリーでは、ダリが1929年にルイス・ブニュエル監督と共作したシュールレアリズム映画『アンダルシアの犬』の全編が、展示フロアのミニ映画館でループ上映されています。

ダリは贅沢で、エキセントリックなライフスタイルで知られていますが、そのすべてが彼の作品に表れており、このギャラリーでも、彫刻、フィルム、椅子など様々な形式でダリ作品を楽しめるようになっています。

また、『毎朝、目が覚めると、私は至高の喜びを再び体験するーそれはサルバドール・ダリであるということだ』などと言う、ダリ節全開の名言などが床や壁に書かれていて、彼独特の世界観へ引き込まれてしまいます。

ギャラリーの入り口は少しわかりにくいのですが、ギフトショップに一度入ってから通り抜けて左方向へ行くと展示室があります。

© haneusagi.com

個人的に、ダリの作品はエキセントリックすぎて若い頃の自分には良さがわかりませんでしたが、2016年に東京の国立新美術館のダリ展に行ってから、ものすごい才能の持ち主だったことを実感し、じっくりと見れば見るほど深みのある絵や手法に感銘した次第です。

私の周囲にいるドイツ人もダリの作品が好きな人は多いように感じます。

© haneusagi.com

展示作品には、ダリの生涯のパートナーであったシュールレアリスト達にとってのミューズ的な存在だった妻のガラを描いた作品もありました。

プラハの「セントラル・ギャラリー」の詳細情報

© haneusagi.com

セントラルギャラリー(CENTRAL GALLERY)
開館時間:毎日午前10時〜午後8時
※チケットの最終販売時間は午後7時

所在地:Staroměstské náměstí 15, Praha 110 00

info@centralgallery.cz
+420 222 313 849

https://www.centralgallery.cz/en

広場に面しているので立地も抜群!各階のギャラリーから広場を眺めることもできて景色も楽しめます!

私がギャラリーで過ごしていた間に、夫は近くのカフェバーでビールを飲んでいてもらいました!(笑)←便利

1展示のみのチケット価格
  • 大人料金 200 Kč
  • 15歳以下の子供、26歳以下の学生、65歳以上の高齢者 150 Kč
  • 家族料金(大人2人+子供2人) 500 Kč
  • 学校団体 90 Kč
2展示のみのチケット価格
  • 大人料金 300 Kč
  • 15歳以下の子供、26歳以下の学生、65歳以上の高齢者 200 Kč
  • 家族料金(大人2人+子供2人) 700 Kč
  • 学校団体 130 Kč
3展示のチケット価格
  • 大人料金 390 Kč
  • 15歳以下の子供、26歳以下の学生、65歳以上の高齢者 300 Kč
  • 家族料金(大人2人+子供2人) 900 Kč
  • 学校団体 170 Kč

詳細、最新情報は公式ホームページでその都度ご確認ください。

https://www.centralgallery.cz/en/o-nas#price

>>あわせて読む

はねうさぎのブログを応援していただける方はこちらから!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

目次