海外移住や国際結婚などで日本を離れて暮らすことのリスクと覚悟

ドイツ生活
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こんにちは!はねうさぎです。

週末に訃報を受け取りました。

7年ほど前に働いていたある会社でとてもお世話になった方で、私は勝手に「ファンクラブ」まで作ってその方のファンであると公言していたのですが、その方が亡くなった、ということでした。

その時一緒に働いていた先輩から連絡を受け、一瞬理解することができませんでした。

だって、ついこの間まで彼のSNSページなどでは元気そうな投稿がありましたし、いったい彼に何が起こったのか気が動転してしまいました。

とてもお茶目で面白いキャラでありながら、いつも愛情あふれる彼の人柄は、世界各国のたくさんの方々から慕われていました。

その方は日本人なのですが、グローバル企業で働いていたため、海外赴任や海外出張、国外でのプロジェクト等に関わってきたためです。

自分の大事な人達から遠く離れて暮らすという事

日本を離れて海外生活、というと、夢やあこがれ、文化の違いはあっても、ちょっとした「いいな~」というイメージがあるかと思います。

実際に私がドイツへ引っ越してくる前にはたくさんの方からそのようなコメントをいただきました。

日本を離れて別の国で生活するということは、もちろんその人の意思であることが多いかと思いますが、そうでない人もいるし、なんとなくそうなった人もいるだろうし、偶然そうなった方・・・いろいろな状況があると思いますが、勉学の為や海外赴任などで一時的な生活なのか、永住なのか等で状況も違うことでしょう。

そして、一般的な日本人であれば、大抵の友達は日本に住んでいるでしょうし、家族も日本にいたりするわけです。

先日「ヨーロッパのいいところは陸続きである事」とフランスのコルマールを紹介した時に書きました。(くわしくは「メルヘンな街並みと伝統が残る街!フランスのコルマール」をどうぞ)

だけど、日本の場合は島国ですので、大抵はどこの国からも遠いし、車を運転してちょっと行ってくる、というわけにはいきません。

または、資金がふんだんにあってどんな状況でもすぐに飛行機でいろいろな場所へ行き来ができる場合は別格ですが、多くの方の場合は、なかなかすぐに帰国できないのが現状ではないでしょうか。

国際結婚の場合では、どちらか片方の家族を呼び寄せて同じ国に住んでいない限りは、どちらかの家族は国外にいることになるので、もし家族が病気やケガになってもすぐに駆け付けることは難しい状況になるでしょう。

例えば、私が以前アメリカでホームステイしていた時、パパはアメリカ人だったのですが、ママはブルガリア出身で、ママの両親をブルガリアから呼び寄せてスポンサーとなり、一緒に住んでいるという状況でした。確か、パパとママは大学で働いていました。

ママの母親(おばあちゃん)は全く英語ができないのですが、家庭菜園で作った野菜などを調理して毎食食事を作る役割を果たしており、おじいちゃんは近所の工場ではたらいていました。

パパのお母さんはすでに他界されていて、お父さんも病院に入っていた状況だったので、家族皆で暮らすということは、ママにとっては安心感があったと思います。

でも、こういった家族はとても稀だと思います。

ほとんどの国際結婚カップルの場合は、第三国に住んでいてどちらの両親とも別の国に住んでいるか、どちらか片方の家族は出身国に住んでいるのが現状でしょう。

最悪のケースも想定した覚悟が必要

「日本国外で暮らしたら、親の死に目には会えないかもしれない」と思って海外生活を送っている方は多いと思います。

実際に私もその覚悟をもってドイツへ移住してきました。

まだ、私がアメリカへ行っていた時は両親も若かったし、自分もそこまで深く考えていなかったというのが事実ですが、今回は移住ですし、状況が違います。

これは日本人に限りません。

アメリカ人やイギリス人ですでに長い間日本に住んでいる私の友人も同じことを言っていました。

私とはねうさ夫は、日本にいる私の家族に何かあった時にどうするか、どのようにその時のお金を工面するか、ということを日々話し合っています。(まだ引っ越してきたばかりですが…苦笑)

では、家族ではないけど、とっても大切な友人に何かあったら?!

今回は、それを考えさせられる出来事となりました。

私はいまだに彼が亡くなったことが信じられないし、お通夜にも告別式にも行くことができず悲しいし悔しいです。

せめて最後にお別れを言いたくても、それは叶わないのです。

もう、会って顔を見ることもできない…。

悲しいとか悔しいとかを通り越して、残念としか言いようがありません。

その亡くなった方は、よく海外出張に行っていました。

ドイツにもその会社の支社があったり、国際的なデザイン賞の授賞式が毎年ドイツで行われたりするため、一年に何度かドイツへ出張に行っていたので、ドイツで会えるかな~と楽しみにしていたのです。

実は、私はその方に「ドイツで会える」と思っていたので、ドイツへ引っ越してくる前には直接お会いして挨拶することなく引っ越してきたのですが、今はそれをとても後悔しています。

やはり、自分が大切に思っていること、重要だと思う事に対しては、「“今度”は無いんだ」という思いで取り組まないといけないのだということを、その方から教えてもらったような気がしています。

「Life is short」とは良くいったものです。

結婚で引っ越してきたことは事実ですが、自分がドイツでどうやって生きていくのか真剣に考えろよ、というメッセージかもしれません。

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