ドイツ語B1テストに合格したのにまだ語学学校に通う理由

[独] 語学学校D-Kompetent
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こんにちは!はねうさぎ(@haneusagi_com)です。

先週から新しいドイツ語学校に通い始めました。

新しいドイツ語学校に通う理由は色々とありますが、学校の比較も踏まえて、勉強を続ける意義について考えてみたいと思います。

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これから伸びるのも、このまま殺すのも可能なドイツ語「中級レベル」

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まずは、ドイツ語でB1というと、いわゆる「中級」、英語で言うintermediate(インターミディエイト)のレベルを差し、私が通っていたヴュルツブルグのVHSで受講した、「インテグレーションコース」と「オリエンテーリングコース」は基本的に移民向けのドイツ語合座で、B1の正式な終了証をGETするというのが目標でした。

B1の終了証は、Telc1という団体が主催しているテストで、“一応”、正式な終了証となります。

ただし、ここには少し落とし穴が・・・。

移民向けのコース、及び終了証は「Deutsch-Test für Zuwanderer (DTZ)」というもので、ゲーテなどが主催している国際的な「ドイツ語B1レベル」からかけ離れている、という意見があるのです。

この意見については聞いたことがありますし、良く言われていたので「そうなのかな~」なんて思ってはいても、実際にはどのくらいのレベルの違いがあるのかは実感していませんでした。

B1テストの勉強をそれなりにして、「もうしばらくの間は、ドイツ語の勉強はもういいわ!」と感じていたので、はねうさ夫にも「VHSが終了したらもう何もやらずにのんびりする」と伝えていました。

ここが一番の踏ん張りどころ!語学学習に一番重要な「中級レベル」

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母国語以外の語学レベルを「それなりに使えるようになる」には、初級の勉強はもちろんですが、やはり重要な踏ん張りどころは中級レベルではないかと思います。

これは、私が英語学習をやってきた経験から実感できることです。

ドイツ語のB1レベルで、毎日ドイツ語を使うことが無ければ(使う必要性が無い、使う機会がない等)習ったことは、と~~~~~っても簡単に忘れてしまいます。

実際に、TelcのB1テストが終わって、オリエンテーリングコース(ドイツの歴史や政治、文化などを学ぶコース。

もちろん、ドイツ語で発言するので、ここまではまあ、何とかドイツ語を使う機会はありました)が終わったら、ほとんどドイツ語を使う機会が無くなりました。

はねうさ一家は英語で会話しているので、ドイツ語を使う機会ゼロ!

このレベルではテレビやニュースを見てもほとんど理解できない、家にいるのでついつい日本語のYoutubeなどを見てしまう・・・という状態が続き、さらにはジョージアへ旅行に行ったりしていたので(旅行中はすべて英語)、ドイツ語のフィーリングすら忘れてしまっていました。

日に日に、「B1って結構すごいレベルと言われるけど、自分のドイツ語は全然イケてない。本当にこのままでいいいのかな・・・?」と思うようになりました。

そう、語学学習における「中級レベル」というのは結構鬼門だったりします。

残念ながら人間というのは忘れるのがサガな生き物。

練習を怠ればすぐに忘れ、勉強した時間さえも無駄になってしまう・・・・ドイツに永住する覚悟で来たからには、このままではまずいな、と思いました。

新しいドイツ語学学校から受けた「洗礼」

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ヴュルツブルグのVHSのインテグレーションコースでは、私たちのクラスは運よく「この学校で一番教え方がうまい先生」という噂の先生に当たっていたので、大きな不満はなかったのですが、VHSが街の中心部や駅から少し遠かったことと、B2のコースの先生はイマイチ、という評判があったので、別の学校を探すことにしました。

そう、次を目指すはB1のその上の「B2レベル」!

このB2というレベルは、ドイツ国内の企業がノンネイティブに求める最低限のドイツ語レベル。

専門性のある大学等によっては、このB2証明書以上で入学許可が出るところもあるらしいです。(ただし、通常はC1レベル以上)

現在は専業主婦の私・・・日本ではバリキャリ(ってもう死後?)を目指していただけに、やっぱりドイツでも働いて社会とつながりたい、という気持ちもあります。

でも、もっとドイツ語を頑張りたい一番の理由は、「今のままではドイツでドイツ人とまともに会話ができない、言っていることがわからないから何とかしたい」という気持ちがあるから。

ほとんどのドイツ人は英語が話せるし、人によってはとても高度な英語を流ちょうに操る人もいますが、やはりドイツ語で少しでも会話ができると相手の態度も変わってくるし、ドイツ人と「近い」と感じることができます。

これは、日本に住んでいる日本人として逆のシチュエーションを想像してみれば明快なのではないかと思います。

そして、色々リサーチしてみて、文法を徹底的に復習する「Deutsch Kompetent 」という小さな学校があることを知り、連絡してみました。

この語学学校は、移民局から渡されたWürzburgとKizengenの語学学校リストには載っていなかった学校なので、難民や移民は少ないのではないかという予測がつきました。

つまり、まったく別タイプの人々に出会えるかもしれない、という期待がありました。また、日本人の音楽学生さんが割と通っているようです。

Deutsch Kompetent の担当者に、「TelcのB1サーティフィケートを持っているのでB2クラスから受講したい」と話したのですが、笑われてしまいました。。。

そう、「Telc B1は、本当のB1レベルではない」という噂が本当だったのです。

学校側からのオファーで、B2クラスからのスタートが妥当かどうかテストを受けてほしいと言われ、90分のプレースメントテストを受けましたが、結果は惨敗・・・。

そうそう、やっぱり以前どんなに勉強したとしていても、約2か月間ドイツ語を使いもせず、復習もしていなかったのがテストの点数が良く無かった理由です。(やっぱり復習大事!)

「テストの点数が良く無かったのでA2クラスを受けてみてはどうか?」と打診されました。

えーーマジですか?!A2って・・・

本当は最低でもB1.2というB1レベルの後半のクラスに入りたかったけど、学校の先生がそう言うのだから断れず、サンプル授業ということでA2クラスを1日受講しました。

休み時間に先生から呼ばれ、「はねうさぎさんは、A2クラスを受ける必要もないし、テストを受ける必要もない。このクラスではなく、来週からB1クラスが始まるので、そこから始めてみてはどうか?」と言われました。

少し安心・・・・。

良かった。一応、A2レベルは全く問題ない、という見解でした。(まあ、そりゃそーだよね、Telcとは言え、B1のテストは、聞き取り、読解・文法、作文、口頭テストが総合的にあり、そのための勉強をしてきたし、テストも合格したわけだし!)

個人的には、B1.2からか、やはりB2から始めたかったけど、「B1レベルを全く問題なくスラスラできるように復習しよう!」と決意し、B1のクラスに通うことにしました。

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VHSとDeutsch Kompetent を比較してみる

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VHSのメリットとデメリット、Deutsch Kompetentのメリットをデメリットを書いてみようと思います。こちらは、あくまでも私個人の見解なので、参考程度にどうぞ。

【VHS Würzburg】

メリット:
◯老若男女年齢層の幅もあり、EU市民も多いので幅広い人間と一緒に授業を受けることができる
◯授業料が他の語学学校に比べてリーズナブル
◯(私のクラスの場合)2人の先生が担当していたので、様々なスタイルの授業、発音などを経験できる
◯TelcのB1テストに向けた勉強もあり、ただ単にB1レベルの単語や文法を勉強するほかに、発音練習、スピーキング練習もあり、読み書き・文法・会話学習が総合的に行われている

デメリット:
●1クラスの人数が18~20人と多く、同じクラス内と言えども、クラスメートに語学レベルや経験値に差がある
●朝早く始まり、終わる時間が遅い(8:45~13:00:終わったらおなかぺこぺこ)
●宿題が多い時がある(実際には日本の学校よりは宿題は少ないと思うが、13:00に終わってランチを食べて家に帰ると、もう時間がないし疲れ果てていた)
●駅や中心部から少し遠い

【Deutsch Kompetent】

メリット:
◯少人数制でアットホーム(現在のクラスは5~6人)
◯先生は担任制(逆を言えばデメリットにもなりうるか・・)
◯アフリカや南米等VHSでは少なかった出身国の生徒が多く、彼らの多くは大学や大学院またはその先を目指している優秀な若者達で、モチベーションが高い
◯テキストを使用しないので、購入する必要がない
◯授業時間が9:00~12:00で、終わった後の時間を有効的に使える。(また、場所的に以前の学校よりも自宅から近いので、自転車で行ける)
◯宿題が少なめ

デメリット:
●授業料がVHSに比べると高い(また、VHSならB1レベルの受講の場合、移民は約半額)
●文法や書き取りの反復練習が多く、スピーキングやリスニングにはあまり力を入れていない(よって、スピーキングを強化したい人向けではないかも)
●小さい学校なので、教室もギュウギュウ。大通りに面している教室は車の音が気になる

メリットにもデメリットにもなり得る「大きなクラス」「小さなクラス」というのは、個人の好みや、知り合うクラスメートの性格などにもよると思います。

「クラスメートの性格、考え方」に関しては、正直「難民」が多くいる学校だと、かなり文化、教育レベル、宗教、考え方の差も感じるので、多種多様な文化を受け入れているドイツという国について肌で感じることができる反面、やっぱり自分とは種類の違う人間たちでなかなか付き合いづらい・・・と思うかどちらかでしょう。

このことについては、実際、ドイツ国内のドイツ人たちの間でも大きな意見の隔たりがあり、その意見の食い違いからドイツ人が喧嘩してしまう場面も多く見てきました。

また、メリット・デメリットの両方として言えるその他の事として、VHSでは、先生は100%ドイツ語でしか授業を行わないし、説明も完全にドイツ語、クラスメートの間でも「せっかくドイツ語を勉強しているから学校ではドイツ語で話したい!」という人が多く、英語で会話がしづらかったのですが、Deutsch Kompetentでは、受講している生徒も先生も皆英語ができるので、先生は要所要所で英語で説明してくれるのが個人的には嬉しいです。

初級レベルのドイツ語しかできないと、結局クラスメート同士でも深い話やディテールの細かい部分は会話が成り立たないし、先生がいくら上手にドイツ語で説明したとしても、素早く理解するのが困難だと思うので、私はDeutsch Kompetentの自由な発想(ドイツ語を教えているけど、習っているけど、英語使っても良―じゃん!という意識)は、私には合っているかな、と思います。

かたっくるし~のは、嫌なのよね、私(笑)

一般的に、ドイツ語B1レベルというと「もうB1なんだからドイツ語でちゃんと説明できるでしょ」と言われることが多いのですが、やはり他の人にとっても英語で話す方がラクみたいです。

また、VHS、Deutsch Kompetentともに、コース最終にはテストがあり、そのテストにパスにないと次のレベルのコースには通えないことになっています。

私は文法が苦手なので、まずは今の学校でB1の文法を総復習して、その後このメソッドが自分に合っていると思えばB2まで続けるし、もう少し違う事をしたかったら別の学校に行こうと思っています。(またはB2からは独学するか・・・・うーん)

以前、私が「B1テスト終わったら、学校にはもう行かない」と言っていたので、もう毎月授業料を払う必要がないと思い込んでいたはねうさ夫は残念がっています・・・苦笑

ドイツ語は好きでもないし、正直、やる気もあまり起こりませんが、やるからには(また、お金を払うからには)きちんと習得して、この地で楽しく暮らしていけるように頑張りたいと思います。

とりあえず、今の目標はB2レベルまでは行くぞ!

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