こんにちは!はねうさぎ(@haneusagi_com)です。
ドイツへの出発日を7月のはじめと決めたので、いよいよ引っ越し準備に取り掛かっています。
仕事の引き継ぎもあるし、一人で引っ越しをしなければいけないので入念な準備が必要です。
海外への引っ越しで日本人が一番気になるところは「食生活への不安」ではないでしょうか。
そしてその食事を支える重要な家電の一つに「炊飯器」があげられることでしょう。
ドイツ人には理解できない?!日本人の白米へのこだわり
はねうさ夫と新生活の準備について話していた時に、「炊飯器を買わなきゃね」と伝えると、「実はもう下調べしてあるんだ~♪」と得意げに話してきました。
料理をしない夫(くわしくは「料理ができないのはわかっていたが、まさかここまで?!ドイツ人夫から聞いた衝撃の事実」をどうぞ)にしては、なんて気の利いたことを!…と、感動したのもつかの間、どうやら会社近くにあるアジアンスーパーに炊飯器が売られていて、そのモデルや価格を調べた、ということでした。
う~ん、「ホームデポ」(総合電気屋さんのような場所)とかちゃんと電機屋さんでもみたの?と聞いてみたけど、やはり調べたのはアジアンスーパーでだけでした。
後にホームデポでも調べてもらったのですが、日本製の炊飯器は売られていなかったそうです。
やはりドイツ人には高すぎるのでしょうかね。
海外のアジアンスーパーに売ってる炊飯器って‥どうなんだろう。
それも99ユーロで安い、とかちょっといいモデルになると190ユーロになるという説明。
うーん・・・
価格が全てではないですが、なんだか納得できずによくよく聞いてみると、中国製や韓国製とのこと。
お店の方曰く、「韓国製の炊飯器は機能も炊き上がりも日本製と変わらないよ!」とのことなんだそ~です。
正直、中国製と日本製の炊飯器に違いが無ければ、中国からの観光客の皆さんが、こぞって日本製の炊飯器を買いに来る理由がありませんので、機能面や信頼性では大差があることは間違いないでしょう。
日本で使用している炊飯器をそのままドイツで使うことはできない
「なんで炊飯器ごときでそんなに言い合いしているの?」と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれないので簡単に説明します。
◯日本とドイツでは、コンセントの形が違う
ドイツのプラグは丸っこいピンが2本付いている「C型」が一般的で、コンセントのソケットの形状も丸い場合が多い。ちなみに日本はA型です。
◯日本とドイツでは、電圧が違う
日本の電圧は100V、ドイツの電圧は220-230V / 50Hz。
よって、ドイツで日本の電化製品を使う場合は基本的には変圧器が必要となります。
ただ、最近はデジタルカメラやスマートフォン、ノートパソコンなどの電子機器は海外の電圧に対応しているものもあります。
この場合には、変圧器は不要で、変換プラグ(プラグの形状のみアダプター式でつけ外しができるモノ)があればドイツでも使用することができます。
手持ちの機器が海外対応器かどうかは、アダプターに付いている表示の「INPUT」のボルト数値(たいてい100~240Vとなっています)でチェックできるので、海外出張、海外移住、海外旅行前に確認しておきましょう。
つまり、私が使っている炊飯器をそのままドイツへ持っていったとしても変圧器と変換プラグをつないだまま使用する必要があります。
物理的に、使うことはできるのですが、一時しのぎにしか過ぎないし(これから移住しようって時に…)、ケーブルの見た目も悪いので、私はヨーロッパ対応の日本製炊飯器がほしいと思っているわけです。
ごはんにプライドのある日本人とパンにプライドのあるドイツ人
ここから、日独炊飯器戦争の勃発です。(笑)
何度説明しても、「なんで日本の炊飯器はそんなに高いんだ!?100ユーロの炊飯器で十分じゃないか?!」という夫。
私は、「日本人がMade in Chinaの炊飯器でご飯を炊くなんてありえない!日本製の炊飯器を買おうよ!」と反論する繰り返し。
自分でもびっくりですが、自分ってこんなにも日本製の炊飯器にこだわっていたのね~~と(笑)
正直言って、「どこのなんだかわからない製品を買いたくない」「中国製の炊飯器はすぐ壊れそう」「どうせ買うなら良いものを長く使いたい」「炊き上がりは絶対日本の炊飯器がいいに決まってる!」と思い、私は夫にFワード続出で、まるで駄々をこねる子供のように頑として譲りませんでした。
話をよく聞くと、やはりドイツ人の彼には私のご飯へのこだわりがどうやら理解できない様子。
「どうせ、毎日食べるわけじゃなし、安いので良いじゃん」「中国製(彼の中で100歩譲っても韓国製)の炊飯器だって良いよ」「300ユーロも違うからには何かが違うんだろうけど、機能は一緒でしょ」と私を説得してきます。
わかってないな~~!君!
日本のパンを食べてけちょんけちょんにけなした時には、いかにドイツ人がパンにこだわっているかというプライドを見せつけた彼にもかかわらず、お米になるとこの対応!
これはひどいではないですか。
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日本人が日本製の炊飯器にこだわるのは、ドイツ人がドイツ車にこだわるのに似ている
ドイツ製品の代表名詞としてあげられるものの一つにドイツの自動車ブランドがあります。
メルセデス・ベンツ、ポルシェ、アウディ、BMWなど、世界的に見ても憧れの車が勢ぞろい。
ドイツ人にとってそれは誇れるドイツ製品の一つなので、彼らとしてもドイツ車を購入するのが一般的です。
例えば、ポルシェをオランダブランドだと勘違いしていたとしたら大変です。オランダとドイツは違う!となってしまいますからね。
日本人にとっての日本製炊飯器を「韓国製炊飯器でいいじゃん」と言われることと、「オランダ自動車でいいじゃん」と言われることに似ているような気がします。
オススメ!可能であれば日本で炊飯器を買って持っていこう
勃発したこの論争をなんとか治めようと、ドイツに住む日本人の友人に炊飯器について質問したところ、やはり彼女の家では日本製の炊飯器を使用しているとのことでした。
また、彼女の日本人の複数の友人にも聞いてもらったのですが、日本人妻の家庭の場合にはやはり日本製の炊飯器を使っている方がほとんどでした。
1人だけ、ドイツブランドの炊飯器を使っている方がいて、「ドイツ製も悪くないよ」と言っていたとのことでした。
ただ、現地に住む日本人が口をそろえて言うのは「長く使いたいなら日本製」ということです。
やはり日本製の信頼度は半端ないです(笑)
友人も日本で買ったものをドイツへ持っていったのだとか。ほとんどの方がそうしているようでした。(まあ、さすがに中国製の炊飯器を使っている方はいないようでした)
ドイツブランドでも良いのですが、私はドイツ語がまったくできません。
家電のボタンが英語表記になっているものが良いなあと思っていたので(日本語表記のみだと、夫に炊飯を頼めない為)、信頼の日本製品で海外向けになっているものなら鬼に金棒!
まずは、ドイツのアマゾンで下調べをし、同じモデルが日本ではいくらで買えるのか、調べてみました。
アマゾン内では、やはり日本で買った方が1万円ほど安かったです。
ただ、あまり炊飯器の種類が選べません。
結局、先日まで夫が日本に来ていたので、2人で新宿の「ビックロ」へ行って炊飯器を下見しました。
秋葉原に行けば確実ですが、年々外国人観光客が新宿でもかなり増えてきているので新宿の家電量販店でも素晴らしい品ぞろえでした。
中には、ネットで見るよりお安くなっているモデルもあったので、財布の紐が固いはねうさ夫は、さっそく候補のモデルナンバーを控えて、ネットでドイツでの購入価格と比較。
結果、「日本で買って、ハンドキャリーで持っていった方が良い」ということになりました。
また、ビックロの場合(他の家電量販店でもそうですが)、日本に居住していない人間が日本で製品を購入する場合、免税対象となります。そう、よく看板で見かける「TAX FREE」の文字です。
ビックロの購入カウンターで、そのままTAXリファウンドの手続きをしてもらえます。
さらにラッキーなことに、彼がVISAカードで購入しようとしたところ、VISAカードで購入の場合には、さらに5%引きの特典が受けられるとのことで、はねうさ夫はルンルンで無事に炊飯器を購入し、無事にドイツまで持って帰りました!
これで何とか日独炊飯器戦争は収束しました!!
日本の勝利!(笑)
良かったです♪
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