ドイツ語力関係なし!?ドイツ人とのコミュニケーションと独文化理解に不可欠なもの

ドイツ生活
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こんにちは!はねうさぎ(@haneusagi_com)です。

ドイツに住んで難しいなと感じることの一つに、ドイツ人とのコミュニケーションの仕方やマインドセットの違いがあります。

今回は、私のドイツ人義理両親との間で起こったミスコミュニケーションによって、お互いに嫌な思いをしてしまったことを筆頭に、ドイツ人夫とのコミュニケーションの中でも感じる事を取り上げます。

普段ドイツ語を使う機会が非常に少ないこともあり、私はドイツ語力には自信がありませんが、住んでみて思う事は、ドイツ語という語学力事自体よりも、「自分から見た異文化を理解する力」が大切であり、自分と相手が本当に意図するところの意思疎通をスムーズに行えることが、ドイツで上手く楽しく生きていく上でのヒントになると考えています。

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悪夢の始まりーそれはクリスマスと誕生日を最も重要な位置づけとするドイツ文化から始まった

「はねうさぎは、クリスマスに何が欲しいの?」

ドイツの夏が終わり、冬時間になって肌寒い日が続いてくると、毎年のように義理両親から聞かれるこの質問。

ドイツに来て、はじめの3年くらいは、私も「クリスマスは一大イベント!」という意識もアリ、そこそこ楽しんではいたのですが、欲しいプレゼントを毎年考えることが辛くなってきている昨今が現実です。

特に2年前は父が亡くなり、クリスマスは日本で過ごしたことで「ラク!」と実感してしまったことも理由の一つではありますが、義理両親へのプレゼントを考えることも大変ですし、何が欲しいのかを伝えることも面倒くさいと感じてしまうのです。

以前は、義理両親も張り切っていて、5つほどのリストを渡された中から選んでみたり、まだ慣れないドイツ生活で買う場所もわからずに欲しいものをリクエストして、とても助かった事もありました。

とはいえ、リクエスト可能なギフトの価格帯っていうのもあるじゃないですか?!

さすがに何万円もするものや10万円単位はキツイし・・むしろ普段のドイツ生活で欲しいモノもそんなにないし、例えば新しいスマホなど、いただくなら高価なものが・・・とも考えてしまいますが、自分の親ではないのでそこまでも言えず、とても気を遣います。

さらにもっと状況を厳しくしている変えられない事実は、私の誕生日が1月であることです。

クリスマスの12月末に大きなプレゼントをいただき、1月にまた大きなプレゼントをいただくという流れになるので、正直に言うと、何をリクエストするべきなのか毎年困ってしまうのです。

ドイツ人にとって、クリスマスと誕生日がとても大切な日であることは、以前にも書いていますのでよろしければ過去記事もご参照ください。

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ドイツでは自分の誕生日プレゼントに欲しいものをハッキリとリクエストしよう

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他の人はどう感じるかわかりませんが、自分としては、誕生日の欲しいものを詳細まで伝えてお願いするということにずっと抵抗感があり、ドイツに引っ越してきてからの1~2年は遠慮していた部分もあって、欲しいものを明確に伝えてはいませんでした。

だって、自分でほしいものは自分で買ってるし・・・汗

すると、どうなるのか例を挙げてご説明します。

1年目は、ベッドカバーと枕カバーのセットをいただきました。

ただ、これが色もデザインもマテリアルの質感も自分の好みではなく「まあ、家で使うものだから、仕方ないか」と思って、今でも使っています(が、積極的には使っていません)。

このベッドカバーをいただいて以来「もう遠慮とか言ってられない!ちゃんと欲しいものを伝えないと自分が思うような物はプレゼントにもらえないんだな?」と気づき始めたのです。

日本の友達からもらう誕生日プレゼントって、食事の招待だったり、ブランドコスメだったり、お茶のセットやお風呂グッズなど、もらって嫌だなとか困ったな?というプレゼントはあまり記憶にありません。

もちろん友達だから、嗜好が理解されているというのも理由としてあるとは思いますが、ある意味、日本では「大まかにコレらをプレゼントにしたら喜ばれる商品群」とうものが一定数あり、その情報が社会的に共有されているのだと思います。

そして、ある年は、運よくヘアドライヤーが壊れたので、義理両親に「ドライヤーが欲しい」と伝えました。

ドライヤーなら、価格的にもリクエストに問題ない負担額だし、こちらも気楽にリクエストできました。

結果、色も大きさも重さも気に入ったものをいただきました。

またある年は、「このワイナリーのワインが欲しい」と、モノではなく胃の中に消えるものをリクエスト。これなら夫と一緒に楽しめるし、形が残らないし、いいわ~❣と。

毎年クリスマスが近づくと、クリスマスプレゼントと誕生日プレゼントを同時に考えなければならないという不安。結構心理的な重荷なんですよね・・・。

夫曰く、義理妹は子供のころ誕生日プレゼントのリクエストの仕方が上手だったそうです。

「このかわいいぬいぐるみが欲しい!この形でこの色で・・・あ、このお店に行くと売ってるよ!」と売り場まで教えていたそう。

なるほど・・・

また、ドイツ人の知り合いの誕生日会に招待された時には「世界の恵まれない子供たちのための○○団体への寄付(金)を誕生日プレゼントにしてほしい」とリクエストされたこともあり、その時は「?!??!!」と思っていましたが、世界の誰もが知るような大企業勤めで生活に困らない収入もある彼女ならではの「誕生日に欲しいモノ」という意味では、今では深く納得してしまいます。

誕生日に欲しいものをハッキリと伝えなかったために起こった悲劇

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数年前、クリスマスプレゼントに「Staubココット鍋」が欲しいと義理両親に伝えたことがありました。

夫に欲しいサイズと色の”密林さん”のリンクを送って、夫が購入して義理両親の家に配達してもらい、彼らがラッピングするというもの。

そのあと、Staub鍋に関する感想を何度も聞かれたので「とても気に入って使ってますよ!」と回答しました。

その後、自分でも同色(私は、同じ色をキッチンウェアシリーズ的な感じで揃えていこうと決めました)のStaub鍋を買い足して毎日のお料理に使っています。

今年の誕生日は、別の形とサイズのStaub鍋が欲しいと思っていました。

クリスマスの朝、朝食を食べていると義理母から「次の誕生日は何が欲しいの?」と質問されました。

『待ってましたーー!その質問!準備してたよw』と心の中でつぶやく私。

「Staubブレイザー鍋が欲しいです」と答えると、義理母は「わかったわ!問題ないわよ!でも、サイズは何センチが欲しいの?」と質問され、その時にまだ欲しいサイズまで調べていなかったので、

「後で、欲しいサイズと詳細を送ります」とだけ答えました。

翌日から日本へ一時帰国だった私たちは、コロナの入国規制をダブルチェックしたり、荷造り、そのあとに旅行する中東の宿泊施設の確認、フライトの確認などで大忙しで、また、日本滞在中は家族との時間、年越し、買い物、友人と外出などでバタバタしていて、義理母にStaubの詳細を送れずにいました。

日本を離れる時は、すでに私の誕生日の2日前・・・でも、ドイツに戻るのはまだ10日後だし、すぐに義理両親に会うわけじゃないし、まだ買ってないよね?今でも大丈夫かな?なんて思いながら、写真付きで「Staub Bräter 26cmKirschrot(ブレイザーの26cm、チェリーレッド)をお願いします」とメッセージしました。

ドバイ空港に到着し、メッセージが来ていたので開いてみると、「Leider habe ich ihn in blau genommen(残念ながらブルーを買いました)」と返事があるではありませんか。

『え?!こっちからまだ何も詳細送ってないのに、なぜ青を買ってるの?!!買う前に相談もなかったし・・・それも以前チェリーレッドだったから、暗黙の了解でチェリーレッドを買ってくれると思ってた!』と、怒りと悲しみで途方に暮れてしまったのです。

ドイツに「暗黙の了解」は存在しない!ローコンテクスト文化&ハイコンテクスト文化の違い

ハイコンテクスト(高コンテクスト)とローコンテクスト(低コンテクスト)という言葉を聞いたことがある方もいる事でしょう。

文化の共有性が高いコミュニケーションはハイコンテクスト(暗黙の了解、行間を読むなどが前提となる知識やカルチャー)、共有性が低いコミュニケーションはローコンテクスト(言葉に重きがあり、知識やカルチャーの理解がなくても分かるような、明快なコミュニケーションやカルチャー)と呼ばれており、世界各国の中でも、日本は超が付くほどのハイコンテクスト文化なのです。

この図を見れば一目瞭然、日本とドイツは両極端に位置する、ハイコンテクストとローコンテクスト文化。(参照記事を読めばより分かりやすいです)

参照:https://blogs.itmedia.co.jp/itsolutionjuku/2020/07/post_821.html

今回の件は、私が質問されたその場で、はっきりとサイズや色まで答えなかったことが悪夢(失礼!)につながったと考えます。

買う前に確認もしてくれなかった義理両親もどうかとは思いますが、誕生日プレゼントだし、あげるほうにもプレゼントを選ぶというワクワクする気分もあると思うので、こればかりは彼らを責めるわけにもいきません。

もらったギフトが気に入らなかったらドイツではハッキリ言ってもいいの?

さて、超ローコンテクスト文化なドイツですから、時と場合によりますが、とにかく直接的、そして、はっきりとモノを申すのが良きとされています。

ただ、私の義理両親はそこまでダイレクトな感じはなく、私にも気を使ってくれているもわかるし、感覚的にはあまり自分とは変わらない印象もあったのですが、夫に相談したところ「すでに準備してあるプレゼントに文句言うなんて失礼すぎる!そもそも、色が違うだけで、鍋としてのクオリティは一緒だろ?!」と怒り出しました。

はねうさ夫の理論は間違っていません。でもさ、でもさ・・・色をセットで揃えたいのよ私は!

もちろんダークブルーもとても可愛いけど色をそろえたかった ©haneusagi.com

かなり迷いましたが、「ほぼ一生使えるようなStaubという、それも結構なお値段の製品に妥協するのは自分は幸せじゃない!」と考え、色を交換できないか質問してみることにしました。

ちなみに、以前住んでいたアメリカでは、贈り物を返品したり交換したりすることは当然に行われており、「ギフトレシート」と言って価格が記載されていないレシートをプレゼントと一緒に同封して相手に贈る文化があったため、ドイツではどうだろうか?と思った次第なのです。

このギフトレシートですが、プレゼントをもらった人がプレゼントを気に入らなかった場合にギフトレシートに記載されているお店情報を見て、返品・交換・換金ができるというシステムなのです。

義理両親の気持ちを考えると、色の交換を言い出すことは非常に緊張しましたし、これこそまさに清水の舞台から飛び降りる覚悟でした。

「もしこのような質問が失礼だったらすみません、もし買ったお店を教えてもらってレシートをいただければ、自分でチェリーレッドに交換しに行きますけど、そんなお願いは可能でしょうか?」と聞いてみました。

すると「それはひどい、もう2週間前にeBayで買ったのよ」と・・・Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン

目の前が真っ暗になりました。

そう、ドイツ人は、人へのプレゼントもバーゲン品を入手したいからeBayで買っちゃうなんてこともあるのです!(この文化にもびっくりしてしまいました・・・泣)

どこまでも「倹約好き」なドイツ人!

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ドイツ人がケチって本当?倹約・節約はドイツ人の美徳!?
「ドイツ人ってケチ」って、どこかで聞いたことがありませんか?な~んとなく、全世界で「ドイツ人のケチさ加減には定評がある」という認識があった私。ドイツで暮らしている今、「ドイツ人ってケチなのか?」という疑問について考えてみようと思います。

ドイツ人夫の口癖「とりあえず言ってみよう!とりあえず聞いてみよう!だって言うのも聞くのもタダだから」(;゚Д゚)

とりあえず言ってみよう!とりあえず聞いてみよう!というマインドセットのドイツ人

はねうさ夫と私の共通の趣味である旅行では、このハイコンテクストとローコンテクスト文化の違いを顕著に感じるときがあります。

まず、ドイツ人は「とりあえず言ってみよう」とか「とりあえず聞いてみよう」と言います。

一般的に日本の文化の場合は、「まず一度頭の中で状況を把握してから・考えてから」とか「ネガティブなことはいったん飲み込んでから」とか「この場合は恐らくこうだからこうしようかな」と、とりあえず考えてから言葉を発することが多いと思います。

ドイツの学校教育では、例えば回答が間違っていたとしても、意見を言うことそのものが尊重される傾向があるため、自分の意見を言う、議論する、意見交換などを持ち掛ける事が良しとされており、逆に発言せずに授業を聞いているだけだと、「意見がない脳みそ空っぽの透明人間」と思われて、低評価につながることが多いようです。

旅先で私が「多分○○だからXXじゃない?」というと、はねうさ夫は「それは君の予測であって、そうかどうかはわからないから、とりあえずあの人に聞いてみようよ」と言います。

私は「そんな事ちょっと聞きづらくない?」と言うと「これだから日本人は!質問するのはタダなんだから。仮に間違った理解だったら僕たちへのリスクの方が大きいじゃん!?」と言い出します。

はあ・・・なるほど(でも、めんどくせー)、となるわけです。

でも、そうであれば、義理両親にとりあえず聞いてみるのは間違ってないよね?(←ドイツ人化して来た)

決められたことをその都度現状アップデートしてほしい!透明性を好むドイツ人

また、別の例では、先日オマーンへ旅行した時に、「現地の人が何もアナウンスや現状・予定などのアナウンスを逐一しないことが許せない!」と夫が勝手に怒っていたのが謎でした(笑)

※ちなみに、エリン・メイヤー著の『The Culture Map(異文化理解力)』の中では、サウジアラビアは日本と同じハイコンテクスト文化および言語とのことなので、オマーンも近いものと想像します。

ドイツ人的には、決められたことに従ってオペレーションがされており、それを不透明なことなく皆さんにお知らせする、という方が安心感があって良いと言うのです。

そういえば、はねうさ夫は、いつも自分がこれから何をするのか、計画やスケジュールがきちんとあり、それに従って行動しているときちんとアナウンス(私に逐一報告)しているなあと感じます。

例えば、トイレに行くときさえもイチイチ報告して行くほどなので、日本人の自分としては「そんなのイチイチ子供みたいに報告しなくていいから会話の途中で間合いを見て席を立ちなよ」と言っているのですが、どうも「空気を読んで」とか「間合いを見て」というのができない様子。

ドイツでは「NO」をはっきり伝えても失礼にならない

プレゼントの返品に関しては、結局、ドイツ人の友人に一連の話をし、もらったプレゼントを返品や交換する文化があるのか、またそういったことを質問したり申し出る事は失礼にあたるのか、ということを確認したところ「In Germany it is okay to ask that.(ドイツでは、そのようなことを聞いても大丈夫だよ)」とのことでした!

へ~~やっぱり?(笑)、ドイツではノー(No / Nain)はハッキリ伝えて良いようで、ある意味、義理両親に失礼に当たらないということがわかって、ほっと胸をなでおろしました。

また、贈り物を返品・交換する文化がドイツにあるのかどうかに関しても「可能」とのこと。

ただし、(おそらくアメリカのようなギフトレシートは無く)レシートに価格を含めてすべての情報があるので、人によってはレシートを渡すのを躊躇する人もいるとのことでした。

それにしても、私の友人曰く、「自分のものを買うならともかく、人にあげる贈り物をeBayで買うなんて、破損や未配達などのリスクが多きすぎるのに、信じられない!」とのコメントをいただきました・・・はい、私も同じ気持ちですが、ドイツ人と一言で言っても、色々な人がいますね。

ドイツ的に「言い訳」は「論理的な理由とその原因を説明するチャンス」?!

逐一言語化してコミュニケーションをはかる傾向があるという意味では、ドイツ語学校に通っていた時に驚いたのが、「遅刻した説明をする練習」というのがあったことです。

日本人的には「遅刻した理由を説明するって、つまり言い訳をするってこと?」と謎に思ったのを思えています。

どうやら、ドイツ人的には、その結果がもたらされた原因や理由をハッキリと言語化してくれないとわからない・・・というマインドセットなようです。

ハイコンテクスト文化で育った私としては、「そんなくだらない言い訳を5分も10分もするなんて時間の無駄だし神経疑う信じられない行為」ではありますが、ドイツ人的には重要なのだそうです(苦笑)

めんどくさい人たちw

ドイツ人とのミスコミュニケーションが詐欺被害にあう直前まで行ってしまう・・・の巻

後日、夫が義理両親からeBayのレシートをもらって家に帰ってきました。

「母はちょっと悲しそうだったよ」と、はねうさ夫。

私だって、こうなってしまった事は悲しいのよ!!

とはいえ、『そうか、少なくとも義理両親には私がブルーの鍋ではハッピーじゃなかったことは伝わったんだな』と思いました。

また、レシートを確認すると、注文日が「12月26日」とありました・・・つまり、私の言ったこと(後で詳細送ります)は、まったく伝わっていなかった事を意味ししています。

私のドイツ語がダメだったのかわかりませんが、私からの連絡を1日も待たずにeBayで注文したことになるからです。

そして、義理両親がeBayから買った人が、アウトレットの業者だったことがわかり、eBayのアカウントを(このためだけに!)作って早速コンタクトしてみました。

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すると「残念ながら、この商品は現品がブルーしかなかったため、ご希望の色に交換することはできません」と返答がありました。

予測はしていたけど、聞いてみてダメだったので、これは仕方ありません。

それでも私はあきらめきれず、Facebookのマーケットプレイスに出すことにしました。これなら、近場に住む人が見てくれて、買ってくれれば、送料の心配も発送の心配もしなくていいからです。

同時に、料理好きな友人にも聞いてみることにしましたが、成果はなく・・・さ~て出かけようかなと思った時にFacebookで取引に関するメッセージが送られてきました。

『商品に興味があるので、価格を確認したい。ミュンヘンに住んでいるから、FEDEXで発送してほしい。こちらからFEDEXの特別なサービスを利用して現金を送るので、FEDEXの配達員が来たら現金を受け取り、あなたは商品をその配達員に渡してくれるだけで何の手続きも支払いも発生しないので、名前・住所、電話番号とEmailアドレスを教えてほしい』という内容でした。

FEDEXの発送になぜEmailアドレスが必要なのか質問したところ、トラッキング番号を送るので、それで必要だという説明でした。

若干おかしいな?とは思いましたが、要求された情報を伝えると「FEDEXに手続したからEmailに詳細が送られているはず。メールボックスを確認してもらえますか?ジャンクメールボックスに入ってるかもしれないからよく見てよくメールの内容を読んでね」と。

メールを確認すると、「いかにも」スパムメールなデザインのFEDEXの案内とトラッキング番号が記載されており、メールアドレスをよく見ると、「fedexservice09@gmail.com」のような怪しいメルアド内容。

「メルアドがgmailなんだけど、これ本当にFEDEX?」と質問したところ「FEDEXがいろいろな連携先と一緒に配送してるの知ってるでしょ」と回答があり、さらに「Emailの内容読んだ?」と聞かれました。

読んだ旨を伝えると「配送の保険料の50ユーロを払って」と言い出してきました。

めちゃくちゃ怪しいと思ったので「はじめに、私は何もする必要がなく、支払いも何もないと言ったじゃない?」といったところ、またいろいろと言ってきたので「悪いけど、ドイツ語力が追い付かないから英語でチャットしてもいい?」と返したら、今度は英語で保険料を支払う旨を伝えられたので、検索してみることにしました。

すると、こんな記事を発見!↓

『絶対にやってはいけないFacebookの大失敗 – 山火事のように広がる』

Huge Facebook mistake you must NEVER make – it’s spreading like wildfire

オイオイ、まじか!?

「申し訳ないけど、この取引に疑問を持っています。ミュンヘンに住んでいるなら、その送料込みの金額を出せば、お店で新品が買えますよね?自分でStaub鍋を使う予定ですか?なぜ私から買いたいのですか?」と質問してみました。

すると、「弁護士を使って訴える、お前の家族にも悪影響がある、払わなければ永遠に追跡するぞ」的な長い脅しの文章が送られてきました((((;゚Д゚))))

怖くなったけど、私は何も悪いことはしていない!

ですので「Please calm down, I just wanted to sell my new Staub. If you don’t want to buy the pot it’s fine. I will find someoneelse.」

(落ち着いてください、私は新しいストウブを売りたかっただけなんです。鍋を買いたくないのなら構いません。他の人を探します)と書いて、速攻でFacebookにレポート、ブロック、商品の掲載はマーケットプレイスから削除し、念のため、パスワードも変更しました。

ドイツ人とのコミュニケーションで気を付ける事のまとめ

最終的に、もうこのStaubの呪いから解放されたいと考え、日本人の友人に購入に興味がないか聞いてみたところ、とても運よく買っていただくことになり、悪夢は消えました。

友人に売ったお金で、色違いのチェリーレッドを買うつもりです❣

今回のことで改めて、

  • ドイツ人には言い方を考えながら、それでも直接的にはっきりと明確に自分の意思を伝える
  • ネガティブなフィードバックであっても直接的に伝えることがOKな文化
  • 意見が合わなかったとしても日本人のように対立を避けるためにうやむやにすることはあまりないのでNOとはっきり言ってもよい
  • 人によって多少違いはあるが、空気を読む、気持ちを汲むなどがあまりないので、遠慮は無用
  • とにかく多くの言葉で自己表現、コミュニケーションする事が良しとされる(認められる)

日本では、ペラペラしゃべりすぎる人はちょっとインテリジェンスに欠けると思われる風潮もあると思いますが、ドイツではとにかく徹底的に言語化することが重要であり、ディベートも含め小さいころからそのように教育されているのですよね。

ある意味、ドイツの人が言っていることは真実であることがほとんどで(お世辞や遠慮が無いため)、裏表がなく、本音でぶつかり合える相手であるという風にポジティブにとらえることもできるでしょう。

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