サマルカンドからブハラ旧市街への移動:旅行者の実体験と交通手段

こんにちは!はねうさぎです(@haneusagi_com)です。

ウズベキスタン旅行で、サマルカンドからブハラまでの移動手段やルート、注意点、現地の交通事情について体験をもとにご案内します。

古代シルクロードの風景を楽しみながら、ウズベキスタンの歴史と文化を楽しみましょう。

目次

サマルカンドからブハラまでの移動手段

サマルカンド(Самарканд)からブハラ(Бухара)への移動手段は、主に次の3つがあります。

  1. 電車:ウズベキスタンには鉄道があり、サマルカンドとブハラの間には電車が運行されています。列車は比較的快適で、景色を楽しみながら移動できるメリットがあります。
  2. バス:サマルカンドとブハラの間には長距離バスが頻繁に運行されています。バスは比較的安価で利用できるメリットがありますが、時間がかかるというデメリットがあります。
  3. プライベートタクシー:個人やグループでの移動に適しています。タクシーは快適で、柔軟性が高く、目的地まで直行することができますが、費用が高くなるというデメリットがあります。

どの移動手段が最適かは、予算、時間、快適さ、そして個々の好みによって異なりますが、私たちは、時間やコストを考慮して、電車の利用が最適な選択だと判断しました。

この記事では、サマルカンドからブハラまでの電車移動に関して情報をシェアします。

サマルカンドからブハラまでの電車のチケット予約方法

サマルカンドからブハラまでの距離は直線距離で約270Km。

サマルカンド~ブハラ間を列車で移動するのが、快適で比較的速く移動できるため、断然お勧めです。

電車にはさまざまな種類があり、最速のものはウズベキスタンの「新幹線」とも言える『アフロシヤブ号(Afrosiyob)』。

アフロシヤブ号は、タシケントとブハラを結ぶウズベキスタンの高速列車で、サマルカンドにも停車します。

そして、サマルカンドからブハラまでなんと最短で1時間43分❣

これは旅行計画が立てやすいですね。

ウズベキスタンの高速列車アフロシヤブ号(Afrosiyob)©haneusagi.com

その他の電車には、高速電車ではない、シャルク (Sharq) やナサフ (Nasaf) のほか、「旅客列車 (Пассажирский ロシア語) 」と呼ばれる夜行長距離列車があります。

アフロシヨブ号以外を利用すると、3~4時間以上かかるため、高速で快適に電車の旅が楽しめるアフロシヨブ号 (Afrosiyob) を利用することをお勧めします。

しかーーーし!

この2都市の間に高速列車が運行していると聞いて、旅人魂が疼き、はねうさ夫と2人でチケットを調べてみるも、なかなか手ごわい。

サマルカンド~ブハラ間の列車を予約するには、こちらの公式ウェブサイトでオンライン予約することができます。

利用するには公式ウェブサイトにサインアップする必要があり、そのためにはウズベキスタンのSIMカードが必要となりますが、グーグル、フェイスブック、テレグラムのアカウントでログインすることもできるようです。

また、アプリをダウンロードしてEチケットを購入することもできます。

ウズベキスタン鉄道の公式サイトを見てもいつもチケットが売り切れている場合の対処法

European Bankのカンファレンスのため、チケット入手が困難だった ©haneusagi.com

ウズベキスタン鉄道の公式サイトで、サインアップや支払いに問題がある場合は、12Goもみてみてください。

若干割高になりますが、使いやすいし、公式サイトで売り切れになっていても、こちらで1等席のチケットを販売している場合もあるようです。

このEBRDのカンファレンスの影響か、公式サイトを見てもいつも売り切れてますし、購入するまで大変でした><

そこで、サマルカンドのTashkent Roadにあるギフトショップに隣接している旅行会社になんとな~く入ってみて、軽く相談してみたところ、以下の手配をすべてしてもらう事が出来ました。

  • サマルカンドからブハラまでの電車のチケット×2人分
  • ブハラのホテルの予約
  • ブハラ空港からタシュケント(タシケント)までのフライト×2人分

私たちは、カザフスタンのアルマトイからサマルカンドまで飛行機で移動し、サマルカンドからブハラまでは電車で移動、ブハラからタシュケントまでは飛行機で移動してタシュケントからドイツへ戻るスケジュールでした。

タシュケントからドイツまでのチケットは予約していましたが、サマルカンドからタシュケントまでの旅程は旅行しながらその時の気分で決める事にしていたので、ウズベキスタン国内の移動手段は決めていませんでした。

>>中央アジア旅行の詳しい旅程はこちら

https://www.haneusagi.com/travel-central-asia-travel-routes-and-budgets2023

担当してくれたスタッフの方は2人いて、1人は英語が堪能だったので有難かったです。

また、欧州人におススメしていて評判の良いホテルがあると提案され、価格や立地を確認して、そちらも予約していただいたのですが、このブハラのホテルがとても良かったです。

名刺を探したのですがなくなってしまったいたので、地図アプリで場所をご確認ください。

旅行会社の中は、旧ソのニオイがプンプンする雰囲気でしたが、清潔だったしスタッフの方々はフレンドリーでした。

サマルカンド市内中心部からサマルカンド中央駅までの移動方法:タクシーまたは配車アプリ

©haneusagi.com

観光名所が沢山あるサマルカンド市内中心部からサマルカンドの電車の駅までは約7Kmあります。

バスもあるようですが、先に書いた旅行会社のお姉さんに質問したところ、タクシーで行くのがベストであると言われ、タクシーで駅まで移動しました。

私たちは、前日に宿泊先にタクシーで駅まで行きたいから配車手配を依頼し、ホテルまで来てもらいました(荷物もあるしね)。

運賃は交渉次第ですが、事前に料金を確認してから乗車することをおすすめします。

ボッタくり防止のため、私たちは、これまた、旅行会社のお姉さんに、タクシーを使って駅まで移動した場合のおおよその料金を質問しておいたので、ここでぼったくられることはありませんでした。

タクシー運転手は英語は話せませんでしたが、ホテルのオーナーが全部説明してくれたので安心でした。

また、ホテルで知り合った方からロシア版のウーバーとも言える配車アプリの「Yandex.Go」(ヤンデックス・ゴー)を使えば、タクシーでぼったくられることは無い、と聞いていましたが、2023年4月時点では英語での利用ができないと聞き、アプリを使いませんでしたが、今では英語でアプリを使う事もできるようです。

ただし、グーグルマップと照らし合わせて地図を読み、行先にピンをする方法であればウズベク語やロシア語が分からなくてもアプリを使う事は可能だと思います。

©haneusagi.com

ちなみに、Yandexは、サマルカンド、ブハラ以外では、首都のタシュケントでも使えます。

今後、他の街にも拡大しそうですね。

アプリは以下からダウンロードできます。

【Yandex – App store】
【Yandex – Google Play】

サマルカンドから電車に乗ろう!中央駅での注意点

サマルカンド中央駅の建築様式や駅構内のデザインもなかなか興味深いです。

ザ!共産主義(だった)なニオイがプンプンするデザインなのになぜか微妙にモダンという見たこともない感覚。

駅構内に入るときには、空港のような厳格なセキュリティを通過します。

パスポートがないと駅に入ることができないので、切符はもちろんですが、必ずパスポートを持参してくださいね!

空港同様のセキュリティですから、駅に入る前にボディスキャナーを通し、荷物もスキャンされます。

アフロシヨブのチケットには、スナックと無料のコーヒーまたは紅茶が付いていて、電車に乗るとスナックと飲み物が提供されます。

また、私たちは、間違ってVIP車両の駅構内ラウンジに入ってしまい、「きれいなお庭だなあ~♪乗客が殆ど待ってないなあ~」

駅構内のVIPエリア ©haneusagi.com

「この静かなカフェみたいなのは何だろう~?あの待機してるお姉さんたちなんだろう~?」という疑問でいっぱいで、翻訳アプリで何度かやり取りした結果、VIPチケット保持者でないと使えないラウンジに迷い込んでしまっていたようです(;^_^A

気を付けましょう(笑)

ウズベキスタンの「新幹線」アフロシヤブ号(Afrosiyob)の乗車体験:サマルカンドからブハラまで

©haneusagi.com

駅の売店で飲み物を買い、待合スペースで自分たちが乗るアフロシヤブ号(Afrosiyob)を待って乗車です。(写真をみて、もしかしたら私たちが乗ったのはアフロシヤブ号じゃなかったかも・・と思い始めています)

©haneusagi.com

駅構内の内装が興味深いです。シャンデリアが巨大でステンドグラスも美しい。

©haneusagi.com

アフロシヤブ号は、2011年10月8日から運行を開始した、タシュケント=サマルカンド間を結ぶ高速列車で、最高速度は210km/hとのこと。

列車の名前は13世紀にチンギス・ハンのモンゴル帝国に破壊されたサマルカンドの旧市街地アフラシヤブの名前に由来しているのだとか。

カッコいいなあ。

一応、電車では座席指定されているので、切符に書いてある車両と座席を探して着席。

めちゃハイテクな電車を想像していたけど、私たちが乗った車両は比較的ボロく・・・ちょっと残念・・・

なんて思っているうちに(やはり、私たちが乗ったのはアフロシヤブ号じゃなかったかも)電車はサマルカンド中央駅を発車し、意外とスムーズな走行で乗客も静かだし、結構快適でした。

乗車して、暫くすると飲み物が提供されました。

ウズベキスタン鉄道のロゴ入り紙コップ ©haneusagi.com

ちなみに、この電車には食堂車もあります❤

造花でしたが、テーブルにお花も飾ってあるし車窓を眺めながら食事できるので結構快適です。

朝早く出発した私たちは、お昼ご飯を食堂車でいただくことを楽しみにしていました。

食堂車のカウンターで支払いをするはねうさ夫 ©haneusagi.com

提供された飲み物を飲んだ後、食堂車へ移動しましたが、メニューが無いΣ( ̄ロ ̄lll)

いや、あったのかもしれませんが英語のメニューは無いと言うことなのかも。

周囲を見渡すと、地元民らしき人が食事していたのでアレは何ですか?などと身振り手振りでコミュニケーションをとり、想像できない料理名を必死に想像する私達。

とりあえず、トマトときゅうりのサラダ、プロフ(ピラフ)、定食のようなワンプレートのお料理を注文しました。

ウズベキスタン旅行で一番おいしかったプロフ(Plov) ©haneusagi.com

ウズベキスタンと言えば、ピラフの発祥とも言われる「プロフ(Plov)」が国民食と言っても過言ではありませんが、この食堂車で食べたプロフが旅の中で一番私の好みの味でした。

お米がパラっとしていておいしかったです♪

ワンプレートの定食のような物もとてもおいしかったです。グリルしたミートボールのような物にフライドポテト、ライス、大麦?ブルグル?のような穀物にキャベツとディル、玉ねぎを混ぜたようなミニサラダが付いていました。

上にかかっているグレービーソースとよく合います♪

ワンプレートのランチもとてもおいしかった。 ©haneusagi.com

ドイツ鉄道の食堂車も楽しいですが、他国へ旅行して食堂車に乗るのはもっとワクワクするので旅の醍醐味とも言えますね!

【要注意】ウズベキスタンのカガン鉄道駅(ブハラ最寄駅)から旧市街地までの移動手段

ブハラの最寄り駅が「ブハラ」ではなく「カガン(Kogon)」という街だったことを知ったのは、駅を降りてから(おいおい)のことでした。

駅から旧市街地まで頑張れば歩ける距離なのかと思いこんでいたのですが、なんと車で20~30分ほどかかります。

駅前には「タクシー?!」と客引きしてくる白タクの運転手が沢山います。

サマルカンドよりもかなりボッタくり感が強かったブハラのタクシードライバーたち。

ブハラはサマルカンドよりも気温も高く、タクシードライバーと価格交渉を長時間するのもエネルギーを消耗するので、駅から暫く歩いてそこにいるタクシードライバーと価格交渉しました。

10ドル以上の価格を提示されたら絶対ボッタくりです!

私たちは2人でしたし、夫は数ドルの為の価格交渉を嫌うので8ドルでOKして、旧市街地まで連れて行ってもらいました(これでも正規価格よりは高いことは明らか)

また、旧市街地内は車が入れないのですが、ドライバーさんが私たちの泊まるホテルを知っていると言うので、ホテルの目の前まで案内してくれました(まさかこれでチップ期待してないだろうね?)

ブハラ観光は電車の到着時間にもよると思いますが、サマルカンドから弾丸日帰りでも可能だと思いますが、観光名所がとにかく巨大なので私たちは2泊3日してのんびり過ごしました。

ちなみに、ぼったくりの話にもどりますが、同じ時期ぐらいに旅行した方でカガン駅からブハラの旧市街地まで配車アプリを使った方は、日本円で300円ほどだったと言うので、今は多少インフレで価格が上がっているかもしれませんが相場はそのくらいと考えたほうが良いです。

私達が泊まったホテルのオーナーに、ホテルでタクシーを手配してもらってブハラ空港までの移動をお願いした時に、なんと10ドル取られました。

さらっと「10ドルね」と言われ、夫が反射的に「OK」と言ってしまったのです((((;゚Д゚))))

サマルカンドのホテルオーナーはボッタくってなかったので、かなり悶々としてしまい、配車アプリを試しにダウンロードして予想価格を見てみたら2~3ユーロほど。

3倍以上もの価格設定をされたことにずっと文句を言っていましたが、なぜかそういうことは断れないはねうさ夫は、仕方ないと言っていました。

特に白人欧米人は、完全に鴨がネギしょって歩いてる状態でしょうね・・・現地人もボッタくり慣れてるというか「こいつらにはこのくらい吹っ掛けてもOKするだろう」という価格を知っているように感じました。

ブハラでは、旧市街地周辺にもかなりのボッタくり価格でサービスを提供しているタクシードライバーがいるので、特に長距離を移動する場合には、できれば配車アプリを使う事をお勧めします。

ロシア版Uberの「Yandex」アプリについての記事もご覧ください!

https://www.haneusagi.com/travel-yandex-apps-for-your-trip

>>あわせて読む

https://www.haneusagi.com/travel-asia-pacific-uzbekistan-samarkand-best-things-to-do

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この記事を書いた人

旅行、おいしいもの・ワインが大好きのドイツ在住40代。旅行、デザイン&アート、国際結婚ネタ、語学学習(英語・ドイツ語)のヒントをお届けします。20代後半にアメリカでインターン経験。現在はフリーランス翻訳家。ひょんなことから2017年7月11日より南ドイツ在住。干支と小動物風な行動により、幼少時に父親から「うさ」と呼ばれて育つ。その最愛の父は2021年に他界。気ままに書いてます~
プロフィール詳細は「はねうさぎ」をクリックしてね!
★TabiTabiさんに寄稿した「旅行記」
https://tabi-two.com/posts/9

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