ブハラ旅行者のための完全ガイド!13のおススメ観光名所と滞在&食事スポット

こんにちは!はねうさぎです(@haneusagi_com)です。

ウズベキスタンのブハラは、古都の中で息づく歴史と文化の宝庫で、シルクロードの中心地として栄え、今もその輝きを放ち続けています。

古代の建造物や美しいミナレットがあるモスク、ショッピングも楽しめるバザール(市場な)ど、ブハラの魅力に触れてみましょう。

一歩足を踏み入れれば、時間が止まったような不思議で神秘的な世界が広がります。

この記事では、ブハラを訪れる際のおススメスポットと滞在したホテル、レストラン情報をご紹介します。

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目次

ウズベキスタンの古都ブハラについて:旧市街地は世界遺産

かいわいい雑貨やテキスタイルがいっぱいのブハラは女心をくすぐる ©haneusagi.com

ブハラはウズベキスタンの南方に位置するオアシス都市で、ブハラ州の州都でもあり、歴史的な街並みや文化遺産で知られています。

Wikipediaによりますと「中央アジアの乾燥地帯の中に位置しながら水資源に恵まれたオアシスに位置するブハラに人々が集落を建築し始めたのはきわめて古く、考古学上の発見から紀元前5世紀には城壁を持つ要塞都市が成立していたことが明らかになっている」とのことなので、何千年もの歴史のある街であることが分かります。

古代のシルクロードの拠点として栄え、イスラム教や文化、商業が栄えました。ブハラは、独特の建築や装飾、歴史的な建造物で知られています。

人口は約28万人(2020年)で、ウズベク人が大部分を占めますが、タジク人やロシア人、その他の民族も多く暮らしています。

宗教的な割合では、イスラム教スンニ派が主流。多くのモスクやマドラサが街の風景を彩り、イスラムの伝統と文化が息づいています。

ブハラの食事は地域の特色を反映し、ウズベク料理が中心です。肉料理やパロフ、シャシュリク(焼き肉)、ラグマン(麺料理)、サモサ(肉まんのような物)などが人気です。

また、シルクロード時代から東西の色々な物が取り扱われていた、歴史あるバザールも結構大きいので、ショッピングするのも楽しいです。

ブハラはその豊かな歴史と文化が認められ、1993年にブハラの旧市街地がUNESCOの世界遺産に登録されました。

私が持っているロンリープラネット(Lonly planet)ガイドブックの表紙は、ブハラのチャル・ミナール(Chor Minor Madrasah)の4つのミナレットにターコイズブルーのドームが美しい写真が写っています。

全体的に、ブハラは2500年以上の歴史がある「高貴なるブハラ」と呼ばれる文化的な宝庫としての魅力あふれる古代都市の雰囲気を感じることができるので、サマルカンドをウズベキスタンのディスニーランドとするならば、ブハラは大規模に建物を修復したり装飾を塗り替えたりしていない独特の建造物が沢山あるので、素朴でありながら力強い印象を受けました。

また、気候ですが、ブハラはサマルカンド以上に気温が高くなるので、特に夏場の昼間の観光は極力避けた方が良いでしょう。

天気予報をこまめにチェックして、早朝や夕方に観光することをお勧めします。

私たちが行ったのは4月後半でしたが、2泊3日したうちの2日間は日中で30度以上になる暑さで、長時間歩いて散策、モスクや博物館に入っても歩いているので、観光に体力を消耗しました。

現地の方や子供は朝晩外出しているのをよく見かけました。

ブハラ観光では、水分補給をお忘れなく!

1.ポイ・カラン建築群(Po-i-Kalyan):ブハラ中心に位置し、モスク、ミナレット、マドラサなどが集まる複合施設

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ポイ・カラン(Po-i-Kalyan)は、ウズベキスタンのブハラにある重要な歴史的建造物が集まった広場です。

正確には「大きな広場」を意味し、その名前はこの広場の中心にあるカラーン・ミナレットに由来します。

ポイ・カランはイスラム世界でも最も壮観な都市景観の一つとされ、ブハラを訪れる観光客の必見スポットの一つです。

2.カラーン・ミナレット(Kalon Minaret):夜にはライトアップされ美しいブハラのシンボルタワー

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ポイ・カラン(Po-i-Kalyan)広場にあるカラン・ミナレット(Kalon Minaret)は、高さ約46メートルの独特の形状を持つミナレットで、ブハラのシンボルのひとつです。

遠くからも視認できるくらいとにかく巨大なミナレットなので、写真になかなか収めるのが難しいです(苦笑)

カラーン・ミナレットは、かつて砂漠を渡る隊商の道標として明かりが灯され、戦争の際には敵を発見するための見張り台としても使用されていたと言います。

歴史の中で何度か破損しましたが、その都度修復されてきました。

色は付いておらず、一見茶色いタワーにしか見えないのですが、細かい装飾が無限についていてとても美しいです。

カラーン・ミナレットは、1121年にカラハン朝の君主アルスラン・ハンによってカラーン・モスクの前に建設が始まりましたが、建設中に塔が倒壊し、基部を強化して再建され、1127年に現在のミナレットが完成し、1220年のモンゴル帝国のブハラ占領の際にはモスクが破壊されましたが、ミナレットは破壊を免れました。

実は、19世紀後半までは、罪人を生きたまま袋に入れて塔の上から投げ落とす刑が行われていたらしく「死の塔」として知られていたと言う残酷な歴史もあります。

また、カラーン・ミナレットから飛び降りた女性のストーリーはブハラの歴史や伝承の一部として広く知られています。

伝説によれば、13世紀にブハラを訪れたモンゴルの皇帝がカラーン・ミナレットの上に立ってみようと言い出しました。

その際に彼が地上にいる人々に自らの恐ろしい顔を見せようとしたとされています。

その恐怖から逃れるため、ある女性が自らの命を絶とうと決意し、カラーン・ミナレットから飛び降りたそうですが、その際に彼女が来ていたドレスが何層にもなっており、飛び降りた際にパラシュートのような役目をはたして一命をとりとめたというものです(笑)

この伝説は、ブハラの歴史や文化の一部として伝承されており、その詳細や結末については様々なバージョンが存在するらしく、ストーリー自体には歴史的な事実は確認されておらず、あくまで伝説的なストーリーですが、ブハラの観光客や地元の人々にとって興味深い話題となっているようです。

3.カラン・モスク(Kalan Mosque):中央アジアで2番目に大きなモスク

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カラン・モスク(Kalan Mosque)は、ブハラにある歴史的なモスクで、ジャーム・モスクの跡地に建てられた大きなモスクのひとつです。

12世紀に一部が建設され、1514年にシャイバーニー・ウバイドゥッラー・ハーンの統治下で修復が行われ、完成しました。

現在、15世紀の装飾も一部残っており、12,000人を収容することができる中央アジアで2番目に大きなモスクです(2023年5月時点)。

モスクの前には大理石の石碑があり、壁に美しい装飾のあるアーチ型の入り口ホールががあります。

内部には7つのアーチがあり、広々とした中庭とターコイズブルーのモザイク画が描かれた厚い壁があります。

昼間も美しいのですが、ブハラの多くの建造物は茶色と言うか砂色なので、レンガが夕日に照らされて金色に輝く夕暮れ時に訪れるのがおすすめです♪

モスクは現在、ウズベキスタンの国立遺産に登録されています。

4.ミール・アラブ・マドラサ(Miri-Arab Madrassa):500年以上の歴史をもつ現役イスラム神学校

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ミール・アラブ・マドラサ(Miri-Arab Madrassa)は、ブハラにある歴史的なマドラサで、1536年に完成し、ソビエト連邦時代にイスラム教の教育機関として再開されました。

1535年から1536年にかけて建てられたマドラサは、ブハラのアーク城塞の南東に位置していて、カラン・モスク(Kalan Mosque)の正面に面しており、ポイ・カラン建築群の一部となっています。

マドラサのファサードは特徴的で、イスラム建築において特徴的な、大きなアーチ型の玄関ホールを指すイーワーンが中央にあり、美しい装飾が見られます。

通常の長方形の間取りではなく八角形になっているのが特徴です。

マドラサは2階建てで、モザイクやカラフルな模様で美しく装飾されています。

マドラサには114室の学生用寮があり、内部には、シェイバニードの精神的指導者であったイエメンのシェイク・アブドゥッラー・ヤマニ(Sheikh Abdullah Yamani)のお墓もあります。

このマドラサは、建設から500年近く経った今日でも、ブハラで最も興味深い遺跡のひとつとされており、将来の導師や宗教指導者たちが教育を受けるイスラム教の大学として現在も機能しています。

私はイスラム教徒ではないですが、とにかくすんごい場所なんですね・・・中に入ろうとしてたら注意されました。女性が入れるかどうかは不明ですが、挑戦する場合には長袖、スカーフを忘れずに!

5.チャル・ミナール(Chor Minor Madrasah):ブハラの最もアイコニックなランドマーク

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ウズベキスタンのガイドブックの表紙になるくらいに有名な、チャル・ミナルは、ブハラに行ったら絶対に見ておきたい建造物の一つ。

チャル・ミナルは、旧市街地内のほかの見どころとは少し離れた場所に位置する一風変わった建築物ですが、中心部から徒歩で行くことができます。

チャルは数字の4を意味し、ミナルはミナレット。

つまり、チャル・ミナルとは「4本のミナレット」のことを意味しています。

もともとはメドレセの門番小屋として建てられましたが、現在はメドレセ自体は残っておらず、ガイドブックの表紙を飾っている割には地味と言うか….こじんまりとした建物です。

ただ、この4つのミナレットにターコイズブルーのドーム、というデザインがこの地域ではかなり珍しいため、歴史的に重要な建造物と言われているのです。

チャル・ミナルの伝説によると、インドのタージ・マハルに影響を受けた主張する人もいれば、4つの塔は世界の4つの宗教を象徴していると主張する人もいるそうで、真実はわからず・・・それほど古い歴史があるという事だと思うとロマンと妄想が広がります。

言い伝えの一つとしては、インドの金持ちの商人が4人の娘を懐かしく思い、娘たちそれぞれの個性を反映して4本のミナレットのタイルの装飾もそれぞれ違った美しいものにしたと言うもの。

もう一つの解釈は、キリスト教の魚、十字架、仏教の回転経輪など、4つの宗教を象徴するデザインだというものです。

中に入るのは無料ですが、(確か)2ドルほど支払うと、建物の上に上ることができますよ。

夜もライトアップされるようですので、昼と夜の両面の美しさを堪能できます。

6.アルク城(Ark of Bukhara):2000年前にタイムスリップ?!歴史的な要塞都市の遺跡が残るブハラの要塞

ブハラ・タワーからみたアルク城 ©haneusagi.com

アルク城は、ブハラの中心部に位置し、古代から中世にかけてのブハラの政治・宗教的中心地としての役割を果たしてきました。

アルク城の歴史は古く、ブハラの最も古い要塞のひとつとされています。

文献によれば、この要塞は既に5世紀には存在し、考古学的発掘によれば、この地域には紀元前4世紀に防御構築物があったことを確認していると言います。

そして、8世紀には、最初の街ののモスクがここに建設されました。

要塞は、都市の守りとしての役割だけでなく、要塞の敷地内には、宮殿、モスク、ホテル、図書館、造幣所、浴場、刑務所、行政施設などが配置されていました。

アルク城は数々の戦いや侵略を経験し、その歴史的な建造物は時代と共に変化しました。

現在、アルク城はブハラの主要な観光名所の一つで、城内には博物館や展示物があり、ブハラの歴史や文化を紹介しています。

現地で知り合ったポルトガル人によると、城壁の後部に行くと女性がおり、チップを渡すと別の入り口から城壁の上に上らせてもらう事ができるようで、そこから素晴らしい夕日を鑑賞したと言って写真を見せてくれましたw

アルク城は、ウズベキスタンの重要な文化遺産の一部として、国内外から多くの観光客や歴史愛好家を魅了しています。

歴史好きにはたまらない!

個人的には、旧ソ連時代の乾燥地での綿花農地拡大に伴う灌漑水量の増加と水資源の非効率的な利用により、消滅の危機にあるアラル海(1960年代には世界第4位の面積だった:くわしくはこちらのサイトがわかりやすい)に関する調査とレポートの展示がとても興味深かったです。

この記事にあるアラル海はかつて世界第4位の湖だったが半世紀で約5分の1に縮小。綿花の生産拡大に伴い、旧ソ連が行った超無謀な水資源計画のつけのせいで「20世紀最大の環境破壊」とも言われてる。
5月に #ウズベキスタン へ旅行した時に #ブハラ 要塞の中?にあるブハラ国立博物館でこの展示があった😭 https://t.co/ejWBR5H4wF pic.twitter.com/ji92dF2aNT

— はねうさぎドットコム (@haneusagi_com) July 19, 2023

アルク城の壮大さと歴史的な価値は、ブハラを訪れる際に見逃せない見どころの一つです!

営業時間:毎日午前8時~午後8時

料金:入場料15,000 UZS、または約1.50ドル(カメラ代5,000 UZSまたは約0.50ドル)

7.ブハラ・タワー(Bukhara Tower):アルク城とブハラの街を展望デッキから眺めよう

ブハラタワーからの眺め。東京まで6513Km、北京まで4457Kmの表記 ©haneusagi.com

「アルク城の近くに行っても壮大すぎて写真に収められない!」というそこのあなたに朗報です♪

アルク城は、本当に巨大なので、道はす向かいにある「ブハラ・タワー」に有料(50,000 UZS)で上って、アルク城の壮大さを実感してみてくださいね。

ブハラ・タワーには、ブハラの景色を360°楽しめる展望デッキがあります。

ローマまで5686Km、パリまで6050Kmの表記。シルクロードのほぼ中間地点だったことが分かる ©haneusagi.com

昔、火災で燃えて閉鎖したそうなのですが、2018年にフランスからの投資によって「第二の生命」を得て、2019年3月24日に「ブハラ・タワー」として再オープンしたという事です。

ブハラ・タワーには、ガラス製のエレベーターや有料の展望デッキ(上)、小さなフレンチレストラン(2階とその下)、カフェテリア、観光案内センターと博物館(下)があります。

ちなみに、ここのレストラン?カフェテリアでランチをいただいたのですが、とてもリーズナブル(ウズベキ語とロシア語メニューしかないので恐らく観光客は殆どここで食事をしないと予想)なのにシャシュリック(肉の串焼き)は炭火で焼いてくれるし、おススメです。

※他のおススメのレストランに関しては、この記事の最後の方でご紹介しています。

8.ボロ・ハウズ・モスク(Bolo Hauz Mosque):宮殿のような佇まいが目を引く300年の歴史あるモスク

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実は、レギスタン広場はサマルカンドだけではなく、ブハラにも存在していました。

この広場の名前は「砂の場所」を意味し、実は、ブハラのアーク要塞の近くに位置していて、中世にはここに商店があり、行政ビルやモスクもあったと言います。

ボロ・ハウズ・モスクは、このブハラのレギスタン広場に唯一の残存するモスクで、アルク城塞の反対側に位置しています。

ブハラタワーからみたボロ・ハウズにはドームも見える ©haneusagi.com

1712 年にもともとあった人工池の横に建設され、歴史的な街の他の部分と共にユネスコの世界遺産に登録されています。

どうやら「ハウズ」というのが池を意味する言葉の様です。

モスクは、20本のクルミの木彫りの柱で覆われた美しいな建築様式の入口があり、太陽の光が当たると、これらの柱が池に映り込み、絶好の映えスポットに♪

また、モスク入り口の天井上を見上げると、柱のデザインも興味深いのですが、木造天井が鮮やかな色と模様で飾られており、美しくて見とれてしまいます。

©haneusagi.com

お祈りの時間以外は中を見学できますので(5000 UZS寄付と言う形式らしい)、女性は入場拒否されたと言う話も聞きましたが入って行っている欧米人を見ました。私は長袖が無かったので入りませんでしたが、見たい方は長袖とスカーフをお忘れなく!男性は短パンはNGです。

周辺は木が植えられていて公園のようになっており、ベンチや階段部分で休憩している人も沢山いました。

9.ラビ・ハウズ広場(Lyabi Khause Square):ブハラの憩いの場

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ブハラのラビ・ハウズ(Lyabi KhauseまたはLyab-i Hauz)は、ブハラ市内にある歴史的な広場です。

伝統的な公共の場であり、周囲には歴史的な建造物や観光スポットが集まっています。

この広場が特徴的なのは、中央にある水池で、伝統的な建物やモスクが周囲にあります。

夜のラビ・ハウズは食事をする人で賑わう ©haneusagi.com

広場は、ブハラの市民や観光客の憩いの場として知られ、広場の周囲には、カフェやレストラン、お土産店などが立ち並び、地元の料理や工芸品のショッピングもできるので、昼夜を問わず多くの人々で賑わっています。

この先の入り口をくぐるとお土産屋さんであふれている ©haneusagi.com
かわいいブハラの工芸品 ©haneusagi.com

結婚式の撮影場所としても使われるようで、私たちが行った時も若い新郎新婦が記念撮影をしていました❤

活気ある雰囲気が良く、この広場所拠点に観光する人も多いようです。

10. ウルグ・ベク・マドラサ (Ulughbek Madrassa):中央アジアで現存する最古のマドラサ

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ウルグ・ベク・マドラサは、ブハラの旧市街に位置し、15世紀初頭にティムール朝の皇帝であったウルグ・ベクの統治下で建築家イスマイル・イブン・タヒルによって建てられた歴史的なマドラサ(イスラム学校)です。

1417 年に完成したということで、サマルカンドのレギスタンにある同名のマドラサよりも3年古いことがわかり、中央アジアで現存する最古のマドラサと言われています。

ウルグ・ベク・マドラサは、当時のウズベキスタンにおけるイスラム教の学問と文化の中心地の一つとして重要な役割を果たしていました。

マドラサの建築は、美しいモザイクや彫刻で装飾されており、その外観は威厳に満ちたものでした。

現在、ウルグ・ベク・マドラサは歴史博物館となっており、ブハラにあるティムール朝時代の他の建築物とともに、UNESCOの世界遺産に登録されています。

中庭にはお土産屋さんが沢山ありますが、マドラサの入場料をぼったくろうとする悪質な売り手もいるようなので気をつけましょう!

11. イスマーイール・サーマーニー廟(Ismail Samani Mausoleum):砂に埋もれていて破壊を免れた中央アジア最古のイスラム建築物

©orientalarchitecture.com

イスマーイール・サーマーニー廟は、ブハラにある古代のイスラーム建築であり、9世紀末に中央アジアにあったサーマーン朝の王族が眠っている場所です。

モンゴル帝国の侵攻時に砂に埋もれて破壊を免れ、1926年に発掘されました。

すごい・・・

この建築物は、892年から943年にかけて行われ、なんと50年以上かけて完成しました。

さすが王家の墓!

四隅に太い円柱があり、ドームは8つのアーチと16本の簗で支えられています。煉瓦を積み重ねた建築様式は、派手さは無いですが力強さがあります。

外観と内装の美しさは宝石箱にたとえられ、特に月明かりの下で美しいとされています。

実は、イスマーイール・サーマーニー廟に行くには市内中心地から離れており、とても暑い日で体力を奪われていたので私たちはスキップしたのですが、月明かりの下でこの建物を見てみたいです。

ブハラの建造物って全体的に砂色が多いのですが、彫刻や装飾が細かくて凝っているので、美しさはなんとなく想像できるからです。

1,000年以上の年月を経てもなお、廟の土台部分はしっかりと残っており、修復作業も完了しているというからスゴイ。

中央アジアのイスラム建築の特徴を持つこの廟は、パキスタン建国の父であるムハンマド・アリー・ジンナーのマザーレ・カーイド(霊廟)の建設にも影響を与えたというから、凄い影響力ですね。

12. タキ・バザール(Taki Bazaar):シルクロードで栄えたブハラ伝統的な市場でショッピング!

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ブハラの古都には、タキと呼ばれる大きなドーム屋根が連なるバザールがあります。

ここは、シルクロードの一部の名残であり、16世紀には専門店街として稀少品や貴重品の交易が行われていました。

現在は観光用にお店のドーム部分がアレンジされていてレプリカなようですが、古代のアジアからヨーロッパまで、またその逆もしかりの商業地としての歴史と重要性を感じさせます。

以前は5つあったバザールですが、現在は3つで、タキ・サラファンは両替商が集まる市場、タキ・テルパクフルシャンは帽子市場、タキ・ザルガランは宝石市場と、以前は業種別に分かれていたそうですが、現在は決まりはないようで色々なお店が連なっています。

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16世紀に建設されたドーム型のバザールは、今も営業しているので、観光客は歴史を感じながらシルクのスタールやポーチ、食器類、アクセサリー、カーペットなどお土産を購入することができますよ。

バザールには「ハマム(お風呂)」の文字も ©haneusagi.com

ウズベキスタンで「アトラス」と呼ばれる、日本の絣(かすり)と同じのような方法でつくられた色鮮やかな布地や衣服をたくさん見たのですが(カラフルな「もんぺ」を連想してしまう)、私は、淡いグリーンと白の2色の綿ワンピースを購入しました。

購入したワンピースは7分袖なのですが、比較的ピタッとしたデザインなのに風通しがよくて、かわいいのに暑いブハラの観光にぴったりでした!

バザールのお店で強めの客引きがあるときですが、断るときはハッキリと、そして購入を決めた場合には、価格交渉を絶対に忘れないようにしましょう。

13. スィトライ・マヒ・ホサ宮殿(Sitorai-Mokhi-Khosa palace):ブハラ最後の首長の夏の離宮

スィトライ・マヒ・ホサ宮殿(ウズベク語:Sitorai Mohi xossa)は、ブハラのエミールの夏の別邸で、「星と月のような宮殿」とも呼ばれています。

宮殿は、旧宮殿と新宮殿に分かれています。

宮殿の初期の建設は18世紀にさかのぼり、その後、19世紀後半にエミールであったサイード・アブドゥル・アハド・ハーンの統治期間中にさらなる建物が増築されました。

新しい複合施設はヨーロッパ風のスタイルで建設されていますが、男性用と女性用の区画に分かれ、東洋のインテリアデザインが取り入れられています。

宮殿の建築には、ロシアの技術者や有名な職人が関与しました。

これは、ブハラ最後のエミールであるアリム・ハーンの統治時に建設され、現在は、装飾美術館として利用されています。

博物館は1927年に開設され、展示内容は時間とともに変化しました。

現在は、「夏の宮殿のインテリア」、「19世紀後半から20世紀初頭のブハラの町民の衣類」、スザニや絨毯の美術装飾を含む「ブハラ地方の刺繍美術と19世紀後半から20世紀初頭の家庭用品」の展示が含まれています。

宮殿の主要な展示や伝統工芸品が見れるだけでなく、庭園にも定評があるので、ブハラ中心部からは外れていますが、お時間がある方はぜひ足を延ばしてみてください。

ブハラ市内をうろうろしていると、プライベートタクシーで半日、または1日かけて主要な見どころをまわってくれるドライバーさんの営業トークに何度かあったので、お金を少しかけても時間を節約して効率的に観光したい方にはお勧めです。タクシードライバーとはぜひ価格交渉をお忘れなく!

ブハラで泊まったおススメのホテル:Hotel Hovli Poyon

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サマルカンドの旅行代理店からおススメされて予約してもらったブハラのホテル「Hotel Hovli Poyon」。

お部屋も広くバスルームも清潔で、ベッドリネンも心地よかったし、中庭も素敵だったし、インテリアも可愛く、朝食も良かったのでおススメです。

今日の朝食in #ブハラ #ウズベキスタン旅行 #Bukhara pic.twitter.com/u68BDw4DvC

— はねうさぎドットコム (@haneusagi_com) May 21, 2023

また、部屋に入るときは靴を脱ぐように言われたのも、日本人としては良かった(笑)

欧米人が良く泊まるのか、英語、フランス語、ドイツ語、ロシア語で注意書きなどが書いてありました。

バスタブもついていた ©haneusagi.com

朝食も欧州で食べるような物が用意されていて、「朝からあまりエキゾチックなものを食べたくない」人には特におすすめ。中庭のテラス席で朝食をいただけるのも欧米人に人気の秘密かも。

中庭にある朝食のテラス席 ©haneusagi.com

※2024年4月現在、ネットで調べたところ、一時的にクローズしているようです。近隣に1泊20~30ユーロ前後で泊まれるホテルやゲストハウスも沢山あるので、ご自身の旅行スタイルに合った宿泊先を探してみてください。

旅行代理店の詳細はこちらのサマルカンドからブハラへの移動に関する記事をご覧ください。

ブハラのおススメレストラン:立地・食事・インテリアどれをとっても一番はやはりあのお店

ブハラでいくつかのレストランに行きましたが、ディナーで行ったのは「Old Bukhara」と「Kukaldosh Garden」です。

ウズベキスタンはイスラム教の国ですが、サマルカンドではほとんどの場所でビールやワインを提供していたので気にも留めませんでしたが、ブハラとタシュケントではお酒を全く提供していないレストランも多く、食事と一緒にお酒も飲みたい方は注意が必要です。

また、食後にお酒だけを飲んでダラダラと会話をしたい我が家のドイツ人のために、カフェバーやパブのようなお店を探す必要があったので少し大変でした。

Restaurant Old Bukhara:伝統的なウズベク料理を味わえる【要予約】

Old Bukharaレストランは、ラビ・ハウズから近い事もあって予約なしには席が取れない状況でした!

そして、噂によると、日本のガイドブック「地球の歩き方」にも載っているようで、入り口の壁にはロシアやウズベキスタンの政治家やセレブがレストランに訪問した時の写真が沢山飾られていたことから、このレストランの人気がうかがえます。

©haneusagi.com

レストランは2階建てで個室もあるようで、沢山席があるのですが、ツアー客のグループも受け入れていれており、なぜか私たちはウズベキスタンのブハラという場所に来てまで、ドイツ人観光客ツアーグループと同じエリアをともにすることになってしまいました(おそらく予約名が問題だった…ドイツ名よ)

ガイドさんのドイツ語の説明とワイワイしているドイツ人グループを横目に、ちょっと内容も聞こえちゃったりして、なかなか貴重な体験でした。

店内には炭火でお肉を焼くセクションが設けられていて、伝統的なウズベキ料理を味わうことができます。

チキンとビーフの串焼き ©haneusagi.com

店員さんはイスラム教国ならではの全員男性ウェイターで、英語が堪能でした。

レビューの中には「ツーリストに人気過ぎて店員の態度が横柄」などという書き込みも見かけましたが、言語の壁も少なく伝統的な現地料理を素敵なインテリア(中庭風の植物なども店内にあり)のレストランでいただけると言うのは本当にありがたいので、おススメです。

お肉の串焼き以外にも、マンティ(餃子のようなもの)も美味しかったし、サラダも良かったです。

ウズベキスタンと言えばこの模様のお皿 ©haneusagi.com

私達夫婦(というか主に、はねうさ夫)に重要な「旅先でビールが飲めるかどうか」という基準が、現地のレストラン選びに非常に重要な要素となるので、こちらのお店には冷たくておいしいビールもあったので◎❤という事になりました(笑)

このレストランは、ビール以外にもワイン、カクテル、ウイスキーまでお酒がしっかり揃っており、美味しい食事と一緒にお酒をいただけるので、観光客に人気の理由が分かる気がしました。

※レストランによってはお酒を提供していないところもありますので、気にならない方はそちらへGO!

  • 住所:QCF9+JV4, Samarkand St, Bukhara, Bukhara Region, Uzbekistan
  • 電話番号:+998901857077
  • 営業時間:10:00~23:00
  • 日曜・月曜定休日

Kukaldosh Garden:開放的な雰囲気のガーデンスタイルレストラン

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こちらKukaldosh Gardenも、ラビ・ハウズから徒歩ですぐの、ロシアンな?雰囲気満点のデコレーションが可愛い開放的なガーデンスタイルのレストラン。

記憶に無いけど、確か、ロシア語とウズベク語のメニューしかなく、英語が喋れるウェイトレスさんからお料理の説明してもらいました。(多くの担当者が英語が喋れません)

ただ、この「英語メニューが無いレストラン」というのはある意味ヒントで、ウズベキスタンで英語メニューがあるお店は、割高な場所が多いため、意外と穴場かもしれません。

ナスの前菜 ©haneusagi.com

サービスは他のウズベクレストラン同様、少しスローな部分はありますが、食事のプレゼンテーションも良く、お味も全体的に満足♪

私達はスマホの翻訳アプリを使いつつ、少しだけキリル文字が読めるはねうさ夫の旅人のカンを頼りに、前菜、サラダ、メイン、飲み物を注文しました。

この度でハイj目て食べた黒いガーリックブレッドが最高においしい ©haneusagi.com

こちらにも冷たいビールやワインがありますよ♪

中庭のようになっている場所には噴水があり、ロシア語で歌うおじさんの音楽を聴きながら食事をいただくと言う、ザ・ロシアンな雰囲気です。

私達の聞き覚えのある「津軽海峡冬景色」も健全w

さゆりちゃんはインターナショナルな歌手だ❣️#石川さゆり#津軽海峡冬景色
保育園児の時に他人の家で歌を披露していたくらい好きな曲だった。#ウズベキスタン に旅行中の今、この曲がレストランで流れてきた事に懐かしさを誇りを感じる。凄いのはこの後Tones And IやMaroon 5の曲も流れたのよ😆 pic.twitter.com/l6vIcTEdPs

— はねうさぎドットコム (@haneusagi_com) May 20, 2023

  • 住所:Mehtar Ambar St 98, 200118, Bukhara, Bukhara Region, Uzbekistan
  • 電話番号:+998972801881
  • 営業時間:9:00~0:00am
  • 月曜定休日

Chalet:観光客に大人気のカフェレストラン

こちらもラビ・ハウズから徒歩圏内の観光客に大人気のレストラン。

通りかかるといつも混んでいます。

飲み物だけ飲んでカフェ風に利用するならいいかなあと思いましたが、ピザがあったりと若干ヨーロッパ風のメニューが多かったので食事はせず。

また、立地やお店の雰囲気からなのか、価格も強気に感じました。

こちらも、ビール、カクテル、コーヒーなどがあり、アルコールを提供していて、夜遅くまで営業しているので、観光客に人気なのも頷けます。

レビューポイントは高いので、かなりツーリスト向けだなあと感じてしまったとしても欧米人を満足させるレベルという意味もあるのかなあとは思います。

  • 住所:Mehtar Ambar St, 200100, Bukhara, Bukhara Region, Uzbekistan
  • 電話番号:+998914010006
  • 営業時間:10:00~2:00am

Saffron Restaurant:ホテルに併設するオシャレなルーフトップレストラン

Saffron Restaurantは、the Bukhara Mercure Hotelにある洗練されたルーフトップレストランです。

ラビ・ハウスからは離れていることもあり、私たちは行かなかったのですがルーフトップからの眺めは良さそうです❣

伝統的なデザインとモダンなテイストを融合させたインテリアもオシャレで、ホテルにあるという事で洗練されたイメージのレストランです。

コーヒーやデザート、ちょっとした休憩やランチにも良さそう。

食事以外にも、コーヒーやデザート、ビール、カクテルなどお酒も提供しているので、ここでもまた海外からの旅行者に人気なのがうかがえます。

また、ウズベキスタンワインの取り揃えも充実しているようです。

ルーフトップテラスで夜風に当たりながらブハラの街の景色を楽しみ、ワインやカクテルを飲んだら最高じゃないでしょうか♪

  • 住所:Samarkand St 206, Bukhara, Bukhara Region, Uzbekistan
  • 電話番号:+998888520500
  • 営業時間:12:00pm~12:00am

The Plov Bukhara:ブハラ風とサマルカンド風を食べ比べできちゃうプロフのお店

先ほどのthe Bukhara Mercure Hotelからほど近い場所にある「The Plov Bukhara」はプロフ専門店です。

ブハラの旧市街地中心部からこちらに行くには、タクシーか、Yandexで配車して移動するのが良いでしょう。

Instagramのページを見ると「2022 Tourism Awards受賞」と書いてあります…とってもおいしそうだし、凄い人気のようですね。

タシュケントやサマルカンドでもプロフをいただきましたが、個人的は電車の中の食堂車で食べたブハラ風のプロフが好みだったので、次行く機会があればこのお店で作りたてのブハラ風プロフを食べてみたいです。

お酒はないようなのでランチに良さそう♪(←これ大事。と言うかランチタイムしか開いてません)

ウズベキスタンと言えばプロフ!と思うあなたはぜひ。

現地のお客さんが多いようなので、価格もリーズナブルです。

  • 住所:QCMG+MCH, Bukhara, Bukhara Region, Uzbekistan
  • 電話番号:+998939602555
  • 営業時間:11:00~15:00

Instagram:https://www.instagram.com/the_plov_bukhara/

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