ドイツ最古!ドレスデンのクリスマスマーケットを完全レポート – その魅力と歴史に迫る

こんにちは!はねうさぎ(@haneusagi_com)です。

ドイツ三大クリスマスマーケットのひとつと言われている、ドレスデンのクリスマスマーケット。

そして、1434年から続くドイツ最古のクリスマスマーケットと言われる、ドレスデンの「シュトリーツェルマルクト」は、歴史と伝統が息づく特別な場所です。

美しいイルミネーションに彩られた広場には、地元のクラフトやスイーツ、そして温かいグリューワインの香りが漂い、訪れる人々を魅了します。

今回の記事では、2泊3日で言ったドレスデンのクリスマスマーケットの見どころや名物について、たっぷりとご紹介します。

「ドイツ最古」と言われているほかに、なぜドレスデンのクリスマスマーケットの評判が良いのかも、分析してみたので、これから行ってみたいと思っている方のご参考になればと思います。

歴史好きの方も、クリスマスムードを楽しみたい方も必見です!

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目次

ドイツの「東の古都」ドレスデンの魅力を余すことなく紹介

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まず、クリスマスマーケットを語る前に、ドレスデンという街について少し情報を共有したいと思います。

ドレスデンは、ドイツの東側の端に位置するザクセン州の州都。

お隣のチェコ共和国の国境までは約30キロ、世界的にも有名な高級陶磁器ブランドの街であるマイセンまで約25キロと近く、古くからドレスデンを都とした王国として栄えました。

ドイツ国内でも、文化や音楽が重要視されている街として有名で、ザクセン侯宮廷の好みを反映して、古くからイタリア音楽の影響を受けてきました。

17世紀には、ドイツでの音楽の中心地的存在で、モーツァルトがドレスデンで作品の初演を行ったことや、ドイツ最古のオペラ座のオーケストラとして有名なシュターツカペレ・ドレスデン(ドレスデン国立歌劇場管弦楽団)がある事でも知られています。

第二次世界大戦では、徹底的に街が襲撃され、戦後は旧ソ連の支配下(旧東ドイツ)に置かれていたドレスデンの歴史。

東西ドイツ統一後には、多くの建築物が寄付金などによって再建され、近年の発展が目覚ましいドイツ都市のひとつ。

はねうさ夫は、旧東ドイツ時代にドレスデンを訪れたことがあり、現在あまりの発展ぶりにショックを隠し切れませんでした(苦笑)

クリスマスマーケットに限らず、見所満載のドレスデン。

芸術、音楽、建築などが好きな方にはたまらない町です。

観光客も年々増加しているらしく、英語を巧みにあやつる若者も多いので、海外からの旅行者・観光客にとって、意思疎通の問題が無いのも魅力のひとつです。

ドイツ最古のクリスマスマーケットと言われるドレスデンのクリスマスマーケットの魅力

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実は、ドレスデンに行く前に、ドレスデンではメイン会場に集中してクリスマスマーケットが開催されているというイメージを持っていましたが、私の想像は、100%覆されました。

なんと、ドレスデン市内では、25以上ものクリスマスマーケットが開催されているとのこと!

びっくりです。

その25以上あるクリスマスマーケットの中でも「ドイツ最古のクリスマス・マーケット」として有名なのは、1434年にスタートしたThe Dresden Striezelmarkt(シュトリーツェル・マルクト)のクリスマスマーケットです。

15メートルの高さのクリスマスツリー、クリッペ、ミニ観覧車、クリスマスミラミッドなどのクリスマスマーケットのランドマークはもちろんのこと、ソーセージやグリューワインなどの屋台から、雑貨屋さんまで、とにかくクリエイティブで、大人も子供の夢の時間を過ごせる場所でした。

このマーケットの特徴は、これらのキラキラ景色を高台から見下ろせること。

もちろん、皆セルフィ―やら写真撮影やらで、ライトアップされてキラキラと輝く景観を写真に収めていました。

ドレスデン聖母教会前のクリスマスマーケット

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ドレスデンのシンボル的存在でもある、ドレスデン聖母教会。(Frauenkirche)

Wikipediaによると、

第二次世界大戦後、瓦礫の堆積のままの状態で放置されていた聖母教会の再建には、世界中から182億円もの寄付が集まり、2005年10月に工事が完了した。瓦礫から掘り出したオリジナルの部材をコンピューターを活用して可能な限り元の位置に組み込む作業は「ヨーロッパ最大のジグソーパズル」と評された。新しい部材との組み合わせがモザイク模様を描き出しているこの建物は、新しい名所となっている。

聖母教会は、外見も素敵なのですが、中にも入ることができます。

淡いブルーとクリーム色のカラーコンビネーションがとてもエレガントな教会内のインテリアも美しいです。

この聖母教会の前にもクリスマスマーケットが開催されており、ヒルトンホテルなどの高級ホテルも集中しているエリアだからなのか、クリスマスマーケットで陶器、ガラス製品、レースなどを販売しているお店が多く、これまた雰囲気が少し違います。

また、このマーケットでの見所は、8メートルの巨大手作りの木製クリスマスピラミッド。

午後16:00には毎日サンタクロースが訪れるそうで、子供達には人気なんだとか。

こちらは、2018年12月24日まで。

ドレスデンのシュタルホーフ・アドベント・クリスマスマーケット

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マイセンの磁器で作られた壁画「君主の行進」の横にあるシュタル・ホーフ(Stallhof)で開催されているクリスマスマーケット。

シュタルホーフ・アドベント・クリスマスマーケットは、別途、大人4ユーロの入場料が必要でしたが、とっても興味深いコンセプトでした。

このクリスマスマーケットの特徴は、中世ドイツのクリスマスマーケットが体験できることでしょう。

音楽の演奏もあり、来場者を飽きさせません。

手作り感満載のお店のスタンドに、手作りパンを販売するお店、手相占いができる小屋、その場で金属製の小物を手作りしている「鍛冶屋」さながらのお店もありました。

もちろん、お店の人の服装を見ても、まるで中世ヨーロッパにタイムスリップした気分になってしまうほどに本格的な雰囲気を味わえます。

グリューワインのカップも個性的で、素焼きのシンプルなカップに文字が型押ししてあるデザインでした。

さらに面白いのは、「公衆浴場」と称する「お風呂」が、このクリスマスマーケットで味わえてしまう事。

こちらも別途料金を支払うことになりますが、木製のバスタブで温かいお湯につかりながらグリューワインなどを飲むことができます。

酔っ払わないように注意が必要です!

ドレスデン・ノイシュタットのクリスマスマーケット

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ドレスデンには、ノイシュタット(New town:新市街)と、アルトシュタット(Old town:旧市街)があり、名前だけから見ると新しい町だと思われがちな新市街は、実は旧市街よりも歴史はかなり古いのです。

ドレスデン市内の中でも築 100 年を超える建物も多く、大戦の空襲で街が完全に焼け落ちたにもかかわらず、当時の雰囲気を比較的良く保っている地域。

ギャラリーやアート、個性的なカフェやレストランが多くみられるのもこの地域の特徴です。

旧市街地のアルトシュタットからこの、ノイシュタットに向かって橋(現在は工事中ですが、歩行者は歩いて渡れます)を渡り、歩いていくと、レインボーに輝く小さな観覧車が見えます。

これが、このノイシュタットのクリスマスマーケット、AUGUSTUSMARKT(アウグストゥス・マルクト)です。

ドレスデンのインターナショナルクリスマスマーケットとも呼ばれ、ドレスデン市内では2番目に大きな規模のクリスマスマーケットです。

ノイシュタットマーケットとアルバート広場間の道路の間の約500メートルすべてがクリスマスマーケットの屋台になっています。

ホームページ上では、500メートルと書いてありますが、実際に歩いてみると1キロはあるんじゃないかと思ってしまうほどの長さでした。

地元のザクセンの食べ物から多国籍(チェコ、フィンランド、イタリア、スウェーデンなど)の食べ物が味わえる国際色豊かなスタンドもあり、さらにアルバート広場近くまで行くと、スケートリンクもあって、アイススケートを楽しめます!

スケートシューズは8ユーロでレンタル可能。

私達が行った日は少し雨模様だったので、スケートは断念しましたが、地元のキッズたちは楽しそうにアイススケートを楽しんでいました。

こちらのアウグストゥス・マルクトのクリスマスマーケットは、2018年12月23日まで。

ドレスデンのクリスマスマーケットが魅力的な理由

7人の小人の動く人形が飾られた個性的でかわいい小屋のデザインは、ドレスデンのクリスマスマーケットならでは
7人の小人の動く人形が飾られた個性的でかわいい小屋のデザイン ©haneusagi.com

ドレスデンのクリスマスマーケットに実際に行ってみて、その魅力をすごく肌で感じることができました。

これまでドイツ国内でいくつかのクリスマスマーケットを巡ってきましたが、個人的な意見として、ドレスデンのマーケットが特別だと感じた理由をお伝えします。

魅力1:市内全体で楽しめる多彩なクリスマスマーケット

ドレスデンのクリスマスマーケットの大きな魅力の一つは、市内のいたるところで開催されるマーケットのバリエーションの豊かさです。

さまざまなテーマや個性を持った屋台が並び、飽きることがありません。

例えば、屋台の上に飾られた「動く7人の小人」など、他では見かけないユニークなデザインが目を引き、小屋のデザインの個性が光ります。

また、グリューワインの種類も豊富で、地元では見かけないものも多く、思わずいろいろ試してみたくなります。

さまざまなバラエティに富んだマーケットのおかげで、訪れる人が一か所に集中しにくく、ショッピングをゆっくり楽しめるのも大きなメリットです。

さらに、マーケットの通路もニュルンベルクに比べて広めで、人とぶつかりにくく快適でした。

ただし、混雑状況は訪問する曜日や天候に左右されるため、私たちのように日曜日~火曜日の比較的空いているタイミングを狙うのがおすすめです。

魅力2:歴史と美しさが溢れるドレスデンの街並み

もう一つの大きな魅力は、クリスマスマーケットだけでなく、ドレスデンの街そのものが持つ美しさと見どころの多さです。

ドイツ最古ともいわれるオペラ座である「ゼンパーオーパー」のツアーに参加したり、壮麗なバロック様式のツヴィンガー宮殿を訪れたりと、歴史を感じさせる建物の数々を楽しむことができます。

また、レストランやカフェも魅力的で、南ドイツではあまり見かけない独特のインテリアやこだわりが感じられます。

例えば、ドイツ語の古い書体で書かれたメニューがあるカフェ「Trödelschänke Dresden」は、アンティークな雰囲気で落ち着けるおすすめスポットです(詳細は以下)。

◯Trödelschänke Dresden
http://www.troedelschaenke.de/
(ドイツ語のみ)

それも、どれもこれも歴史を感じ、とても美しかったです。

魅力3:本場ならではのドイツクリスマス雑貨

ドレスデン近郊のドイツとチェコ共和国の国境線となっているエルツ山地(Erzgebirge)は、くるみ割り人形やクリスマスピラミッド、木製のオーナメントなど、ドイツのクリスマス雑貨の発祥地として有名です。

ドレスデンのクリスマスマーケットでは、これらの本場ならではの精巧で独特なハンドメイド雑貨が数多く販売されています。

どれも素朴でありながら精工なデザインで、ひとつひとつが丁寧に手作業で作られているため、価格はやや高めですが、その価値を十分に感じられるクオリティです。

ドレスデンのクリスマスマーケットでは、こちらオリジナルのたくさんのクリスマス雑貨のお店(スタンド)が軒を連ねており、メルヘンの世界に浸りながら、自分だけのお気に入りを見つける時間は格別です。

たくさんの種類があり、本当にかわいい!

まとめ

上記でご紹介した魅力が、ドレスデンのクリスマスマーケットが特別である理由だと思います。

一生に一度は訪れる価値があり、心からおすすめできます!

訪問の際は、防寒対策をしっかりして、心ゆくまで楽しんでください。

ドレスデンのクリスマスマーケットは、あなたのクリスマスシーズンを特別なものにしてくれること間違いなしです!

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この記事を書いた人

旅行、おいしいもの・ワインが大好きのドイツ在住40代。旅行、デザイン&アート、国際結婚ネタ、語学学習(英語・ドイツ語)のヒントをお届けします。20代後半にアメリカでインターン経験。現在はフリーランス翻訳家。ひょんなことから2017年7月11日より南ドイツ在住。干支と小動物風な行動により、幼少時に父親から「うさ」と呼ばれて育つ。その最愛の父は2021年に他界。気ままに書いてます~
プロフィール詳細は「はねうさぎ」をクリックしてね!
★TabiTabiさんに寄稿した「旅行記」
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