【ミュンヘンお勧めビアホール】有名ビール銘柄「パウラーナー・ノッカーベルク」ドイツ料理レストラン

こんにちは!はねうさぎ(@haneusagi_com)です。

ドイツと言えばビール!

ミュンヘンと言えばビール!

多くの方が思い描くドイツのイメージって、結構バイエルン州からのものが多いと感じています。

つまり、「ミュンヘンと言えばビール!」と思い浮かべるのも、世界最大級のビール祭りである「オクトーバーフェスト」があるからとも言えるのでしょう。

そのオクトーバーフェストでもビールを提供するミュンヘンの伝統的な公式6醸造所のひとつである「パウラーナー醸造所(Paulaner Brauerei)」の直営レストランに行ってきました。

ちなみに、パウラーナーの直営ビアホール・レストランはミュンヘン市内に複数あるのですが、こちらの「Paulaner am Nockherberg」の店舗は、ミュンヘンのテレビ番組にも使用されている「ちょっとオシャレで高級な」ビアホール・レストラン。

ミュンヘンで洒落たビアホールを探している方に特にお勧めです。

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https://www.haneusagi.com/diary-german-culture-info-4-german-beerlovers

目次

ミュンヘンのノッカーベルク(Nockherberg)とパウラーナービール醸造所(Paulaner Brauerei)の歴史を知るともっと楽しめる!

©haneusagi.com

お店情報の前に、なぜこのノッカーベルク(Nockherberg)が特別で、政治家などが参加するテレビ番組に使用されているのかを知ると、より一層このビアホールで飲食をする楽しみが増しますよ♪

ノッカーベルク(Nockherbergs)は、ミュンヘンのアウ地区(Au)にあるイーザール川の東の斜面端にある丘になっている地域を指し、土地の名前は、18世紀の初めに銀行を所有・経営していたノッカー家(Nockher)に由来していると言います。

実際に、ビアホールも小高い丘の上にあります。2016年2月までパウラーナー醸造所(本店)がここにありました。

パウラーナービール醸造所の歴史は、1634年にノイデック・オップ・デア・アウ(Neudeck ob der Au)修道院の修道士がミュンヘンで創業したことに始まります。

修道士たちは、日常的に質素な食事をしなければならず、特に復活祭の46日前の水曜日から復活祭の前日までの期間を指す「四旬節」にあたる厳しい断食期間中は、栄養を補うために固形物ではない「液体パン(つまりビールw)」が必要だと考えたのです。

>>復活祭後の「灰の水曜日」に関する記事はこちらから

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この強いビール(スタウトビール)は、1651年以来、毎年春に醸造され、修道会の創設者に敬意を表して「聖なる父のビール(Heilig-Vater-Festes)」と名付けられましたが、後にパウラーナー・サルバトール・ビール(Paulaner Salvator)と呼ばれるようになりました。

そして、修道士たちは主に貧しい村人たちにこのビール供給するだけでなく、修道院の資金繰りを改善するためにビールを販売するようになりました。

18世紀になると、バイエルン侯が毎年4月2日に行われる強いビールの最初の樽を叩く儀式に招待され、最初のジョッキを振る舞われるのが恒例となりました。

1751年に、修道院は公式に、修道院の父であるサルバトールを祝うためにビールを提供することを許可され、その感謝を示すためにバイエルンの選挙人団に、サルバトールビールの最初の一杯を楽しむようにと招待したと言います。

その後、修道院は解散、別オーナーとなり、1858年から、醸造所は商売繁盛のために歌手や俳優の公演を手配するようになりました。

現在、毎年ファッシング(カーニバル)が終了後のミュンヘンで行われる「強いビール祭り(Starkbierzeit)」は、第二次世界大戦中は中断されたものの、その後復活し、パウラーナー醸造所の代表がバイエルンの大臣主席に最初の「サルバトールビール」1リットル(Maß)を手渡す儀式的なイベントとして現在も残っています。

かつてはバイエルン侯に供されていた最初のビールが、1965年からはバイエルン首相に供されるようになったのです。

バイエルンの政治風刺劇「強いビール祭り(Starkbierfest)」とパウラーナー醸造所

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このビールイベントの特徴は、多くのバイエルン州および連邦の政治家が参加し、1982年からバイエルン州のテレビで放送されていて、幅広い視聴者層に親しまれていること。

イベントのハイライトは、招待客の前で行われる政治風刺劇「Politiker-Derblecken」というもので、コメディアンや舞台俳優たちが、ミュンヘンだけでなくバイエルン州や連邦の政治にまつわる時事ネタを、多かれ少なかれ絶妙な皮肉を交えながら、どの政党の政治家たちをもブラックジョークでとことんからかう演目です。

「Derblecken」とは、誰かを物笑いのネタにすることを意味するドイツ語(バイエルン語?)。

バイエルンの政治家にとって祝祭の笑いのネタにされないことは、彼らの重要性や個性に欠けることの表れと見なされるため、ここで「ブラックジョークの餌食」になることは、光栄なんだとかw

ドイツらしい(苦笑)

なんと、2004年のテレビ放送は約280万人が、2015年の生放送では、バイエルン州の205万人を含むドイツ全土で280万人の視聴者がいたそうです(驚)知らなかったよ!

このスタウトビール祭りは、チケット制で、オクトーバーフェスト並みの雰囲気を味わうことができるそうなので、興味のある方は参加してみてはいかがでしょうか(私はドイツジョークは多分死ぬまで理解できないので無理っ)

2024年の「強いビール祭り」は、2024年3月1日~24日まで、ノッカーベルクのパウラーナー大ホールで開催されます。前売りチケットの販売はホームページで開始され、適時にInstagram (@nockherberg) で発表されます。

【パウラーナーと言えばヴァイスビア】高級感あるPaulaner am Nockherbergで美味しいビールを楽しもう!

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パウラーナー醸造所ノッカーベルクは、3500人まで収容可能なイベント会場、美しいビアガーデンと醸造所を備えた人気のバイエルン料理レストランです。

こちらへ行く際には席予約するのがベスト!

電話してみましたが、WEBサイトから予約するようにとのことで、ホームページ(独・英)から予約しました。

オンライン予約で、座る席も選ぶことができ(例えば、外のテラス席、スタンダード席など)、私たちはスタンダード席を選びました。

時間通りにレストランへ。

ミュンヘンの旧市街地に点在するビアホールももちろん良いのですが、こちらはあまり観光客がホイホイ行くと言うよりは、地元民やドイツ人が行く印象で外国語は殆ど聞こえてきませんでした(偶然かもですが)。

建物自体も素敵ですが、エントランスから中に入ると巨大な吹き抜けになっているホールに大きなビアタンクが中央に2つあり、目の前にバーがお目見えします♪

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一緒に行った友人たちと「おお~❣」と声をあげて写真を撮りまくっていました^^

インテリアも素敵です♪

壁にかかっているアートがモダンだけれど、ところどころに並んでいる伝統的なバイエルン風の人形たちとのコントラストがかわいかったです。

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こちらからお店の中のバーチャルツアーをご覧いただけます。

ミュンヘンのパウラーナーで楽しめるのはビールだけじゃない!

フレッシュで飲みやすいパウラーナーのヴァイツェンビール(白ビール)©haneusagi.com

パウラーナービールがおいしいのはもちろんのことですが、ビアカクテルや、バイエルン(フランケン地域)産の美味しいワインもありますよ。

パウラーナーと言えばヴァイスビア!(Weizen)

ヴァイスビア一筋のはねうさ夫と一緒に、ヴァイスビアを注文。

友人はミュンヘナー・ヘラーや、季節限定のビールを頼んでいました。ノンフィルタービールもあります♪

そして、ビールだけでなく、お料理も美味しかったです❣

正直に言うと、バイエルン料理ってちょっとガサツな大味と言っちゃあ失礼ですが、どうしても大衆的な雰囲気で色も茶色メインwが否めないと思うのですが、ここは洗練されていてオシャレでしたよ♪

コルドン・ブルー ©haneusagi.com

私は、コルドン・ブルーCORDON BLEU(€25)、はねうさ夫は、シュバインブラーテン(ローストポーク)SCHWEINSBRATEN(€16,50)を注文。

友人たちは、フィッシュアンドチップス(€26)、スペアリブ(€24)、夏野菜のピカタ(ベジタリアン- € 22)などを頼んでいましたが、盛り付けも素敵で、美味しかったです(友人達のも少しずついただきましたw)

ドイツ生活になじみ切った私の胃にはOKな分量でしたが、日本の通常の分量よりは多めです。

シュバインブラーテン(ローストポーク)©haneusagi.com

メニューは季節ごとに変わるようですが、こちらからオンラインで確認できます。

友人同士、ビジネス利用、カップルなどにお勧めです。

結婚式や誕生会などの大きなパーティーにも対応しているようです。

※確認していないのでわかりませんが、私たちの時はメニューはドイツ語オンリー、店員さんは英語も話せました。

パウラーナービール醸造所レストラン「Paulaner am Nockherberg」の場所

パウラーナー醸造所ノッカーベルクは旧市街地から少し離れている場所にありますが、アクセスがさほど悪いわけでもないので、ミュンヘンに行く際には美味しいビールとお料理を楽しんでみてはいかがでしょうか。

Paulaner am Nockherberg

地下鉄U-Bahn Kolumbusplatzから徒歩約9分ですが、私たちは旧市街地から散歩がてら歩いて行きました。Marienplatzから徒歩約25分。

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https://www.haneusagi.com/art-design-munich-deutsches-museum2022

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この記事を書いた人

旅行、おいしいもの・ワインが大好きのドイツ在住40代。旅行、デザイン&アート、国際結婚ネタ、語学学習(英語・ドイツ語)のヒントをお届けします。20代後半にアメリカでインターン経験。現在はフリーランス翻訳家。ひょんなことから2017年7月11日より南ドイツ在住。干支と小動物風な行動により、幼少時に父親から「うさ」と呼ばれて育つ。その最愛の父は2021年に他界。気ままに書いてます~
プロフィール詳細は「はねうさぎ」をクリックしてね!
★TabiTabiさんに寄稿した「旅行記」
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