ドイツのサウナは「男女混浴」!ドイツの温泉サウナ体験その2

ドイツの習慣・風習・イベント
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こんにちは!はねうさぎ(@haneusagi_com)です。

以前、ドイツのサウナ(温泉施設)について書きましたが、今週は前回と別のサウナ施設に行ってきたので、前回との違いなども含めてご紹介したいと思います。

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ドイツのサウナは「男女混浴」!ドイツの温泉初体験
ドイツのサウナは「男女混浴」。衝撃的なドイツ人の自由さに驚かされつつも、ドイツのサウナを体験しました。日本とは基本的な温泉に対する概念は違いますが、健康ランドが大好きなドイツ人と一緒にドイツのサウナへ行ってきました。
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【ドイツの温泉/サウナ体験】バート・キッシンゲン(Bad Kissingen)

今回訪れたサウナは、バート・キッシンゲン(Bad Kissingen)という由緒ある温泉タウンにある「KissSalis Therme」という複合施設。

以前も書きましたが、Thermeとは日本語では「温泉」と訳されるのですが、英語のtherm-と同系の言葉で言葉そのものは「熱」という意味を持っています。語源はギリシャ語で、ラテン語を経てドイツ語や英語になったのだそうです。

バート・キッシンゲンは、バイエルン州の南東に位置し、ドイツ国内でもひと際格式高い温泉保養地として有名です。

地図を見ればわかりますが、ちょうどフランクフルトとニュルンベルクの間の北側あたり。

その歴史は古く、街自体が初めて文書の中に登場したのは、なんと801年。「794(ナクヨ)ウグイス平安京」ですので、日本の歴史と照らし合わせて考えてみても、大分歴史の古い町であることが理解できると思います。

街は、山に囲まれた大自然の中にあり、昔から格式の高い保養施設として世界的に有名です。イタリアの作曲家ロッシーニや、オーストリアのエリザベート女王、ロシアのツァール・アレクサンドル2世、バイエルンのルートヴィヒ2世、ドイツ人貴族であったビスマルク(Otto von Bismarck)も、このバート・キッシンゲンを気に入り、何度も訪れました。

日本人にとってはドイツの格式高い温泉保養施設と言うと「バーデン・バーデン」を思い浮かべる方が多いかと思いますが、バート・キッシンゲンも世界的に有名なドイツの保養施設として知られているのです。(「KissSalis Therme」の姉妹施設が、バーデン・バーデンにもあるようです)

泉質は、保温効果が高く、血液循環を良くするとされている炭酸塩化物泉。また、温泉で裕福になった街としても知られているため、大きなオーガニックフードのスーパーや、富裕層の別荘などもあり、温泉だけでなく、かわいらしい旧市街地も街歩きとして魅力的。

ちなみに、ドイツで「Bad」という地名が付くところは、温泉タウンであることがほとんど。

また、毎年6月中旬から7月中旬に「キッシンガー・サマー」という国際的な夏の音楽祭も開かれており、温泉だけでなく音楽も楽しめる、心身ともにリラックスする事ができるイベントになっています。

今年は、6月15日から、このイベントが始まるようなので、チェックしてみたいと思います。

◯キッシンガー・サマー(Kissinger Summer)公式サイト(英語版)
https://www.kissingersommer.de/en/

KissSalis Therme Bad Kissingen

所在地:Heiligenfelder Allee 16, 97688 Bad Kissingen

【ドイツで温泉/サウナ体験】「KissSalis Therme」(キスサリス・テルメ)に行ってみた

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©KissSalis Thermal Spa

2004年にオープンした「KissSalis Therme」(キスサリス・テルメ)。

前回訪れた「フランケン・テルメ」(Franken-Therme Bad Windsheim GmbH)と比べて、個人的には、キスサリス・テルメの方が良かったと思います。こちらの方が、施設全体の設計デザインが良くて、オススメ!

プールエリアとサウナエリア、湯治エリア、ウェルネスエリアと別れており、プールの水温は32℃~38℃に設定されていて、こちらも日本人には少しぬるめですが、水着着用でなかなか楽しい。

プールエリアは、1000㎡もの広さがある大規模な屋内プールや屋外プール、ホット&コールドプール、流れるプール、ジャグジー、キッズエリア、塩水プールなどの設備があります。

サウナは、スチームサウナ、ホットサウナ、低温サウナ、ガーデンサウナ、ロフトサウナ、パノラマサウナ等があり、屋外公園にベンチがあったり散歩できるようになったりしていて、夏には日光浴もできそうです。

ウェルネスエリアでは、様々な種類のマッサージやアーユルベーダ等が受けられるほか、テラピーエリア(おそらく湯治やマタニティテラピーなどではないかと思われます)、サンルーム(いろいろな色の光でリラックス効果を高める施設)もあり、もちろん、レストランやカフェも併設されています。

泉質は、炭酸水素塩泉。(炭酸水素1709mg、塩化物3924mg)

1000年以上前から湧き出ている源泉は、鉱物やミネラルがとても豊富で、ナトリウム・リチウム・カルシウムなどが沢山含まれている「癒しの水」といわれていて、確かにプールにつかると少ししょっぱいというかミネラルを感じることのできる柔らかいお湯でした。

【ドイツのサウナはウェルネスエリアも充実】ウェルネスエリアでマッサージを堪能

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私たちは、ギフトクーポンがあったので、20分間の「アンチ・ストレス」マッサージを受けました。

ウェルネスエリアを利用する場合には、入館前にマッサージなどの予約を取る必要があります。

平日だったこともあってか、運よく当日その場で予約をとることができました。

そういうコースが無いのか、日程的なモノなのかは定かではありませんが、カップル2人でマッサージを受けられないので個別にマッサージを受ける必要があると言われ、1人で予約の時間に行きました。

マッサージを担当してくれた女性から、まず、ここでマッサージを受けるのが初めてなのか質問されたので、初めてだというと、マッサージの説明をしてくれました。

まずはオイルを使って肩から背中、腰までほぐしてくれ、その後、温かいストーン(マッサージ用のハンドルのようなものがついたものでした)を使ってマッサージします、と説明してくれました。

日本式の指圧マッサージに慣れている自分としては、オイルマッサージは物足りないのではないかと思いましたが、この温めたストーンを使ったマッサージが思いのほか良くてびっくり!
もう少し力強くても良かったですが、総合的に満足できるマッサージの内容でした。

【ドイツのサウナ】もちろんアウフグースやパックのメニューも充実

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©KissSalis Thermal Spa

キスサリス・テルメでは、フランケン・テルメよりも広さのあるサウナが多いからか、アウフグース(Aufguss)やパック(Musk)のプランが多かったです。

15分~30分毎に何かしらのイベントがサウナで行われていて、飽きません。

私は、アウフグースを3回、パックを1回体験しました。

一番始めのアウフグースは、ロシアスタイルのもの。葉っぱがついている白樺の枝を束ねたものを使って水を厚い焼けた石にかけていき、木の香りを石に焼き付けるので、熱気と共に白樺の木の香りがサウナ中に充満します。私は最上段のコーナーに座っていたこともあって、ものすごく熱かったです!

2回目は、「アイス・アウフグース」。

こちらは、アウフグースが開始される前に棒状になっているアイスが提供され、アイスを食べながらクールダウンできると言うモノ。

また、実際のアウフグースでも雪や氷を使って焼石に水分をかけていくので、ジュージュー言いながら氷が解けていくのを見るのはちょっとしたエンターテイメント性があるなあと思いました。精油は、オレンジベルガモットでした。

3回目のアウフグースは「フルーツ・アウフグース」。

フルーツプレートが提供され、フルーツの精油を使ったアウフグースでした。この回も、精油がオレンジ系でした。

マスクは、ヨーグルトを柑橘系の物を使ったクリームタイプのマスクピーリング。

皆さん、顔や体にクリームを塗っていましたが、そのまま食べることもできる天然の食材で作られたマスクなんだとか。

キスサリス・テルメの良いところは、アウフグースプランに、アウフグースの熱さの度合いが示されていることです。

例えば、一番熱いアウフグースの場合は、炎のマークが3つで表示されているので、あまり熱いアウフグースが苦手な方は、炎のマーク2つのアウフグースに参加した方が良いです。

プランと度合いが一目でわかるのが、良いなあと思いました。

サウナのプランは曜日ごとになっているようで、ウェブサイトで確認できます。
◯キスサリス・テルメ、アウフグースプラン

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まとめ

もちろん、こちらのサウナでも男女混浴です。

しかし、ドイツ人は混浴に慣れているのであまり気になりません。

ドイツのサウナでは、タオルは身を隠すためではなく、汗を下に落とさないために使うもの。だから、タオルをきちんと下に敷いていないと注意されることもあります。

すでに、オールヌードのドイツの男女混浴サウナ、2回目にして慣れてしまった私・・・。

まあ、一度体験すれば勝手がわかるというものですよね。

また、プールエリアでは水着着用ですので、男女混浴のサウナに抵抗がある方はプールエリアだけでも楽しめるかと思います。(ただし、お湯はぬるめです)

実際に、夕方以降は、若いカップルもたくさんいましたし、男性だけ、女性だけのグループも結構見かけました。

ちなみに、はねうさ夫いわく、「ジャグジーの中で隣に座っていたカップルが、おそらくファーストデートで温泉に来た模様」とのこと。(笑)

ファーストデートで温泉って、なかなかオープンだなあ~ドイツ人、って思っちゃいましたw

ひとつだけ気になったのは、今回はこちらの施設が有名ということもあってなのかもしれませんが、デュッセルドルフに住んでいるというアラブ首長国連邦(UAE)出身という男性たちがグループで来ていて、かなり興奮気味にサウナに入っていたので、ちょっと気になりました。

勝手な想像ですが、きっと彼らの国の女性は男女混浴のサウナに来ることすら頭にないと思うので、若干「なんだかな~」という気分になりました。

気にしすぎかもしれませんが。

◯KissSalis Therme Bad Kissingen(キスサリス・テルメ)
公式ホームページ
https://www.kisssalis.de/en/

住所 :Heiligenfelder Allee 16, 97688 Bad Kissingen, Bavaria, Germany
営業時間 :9:00~22:00 金土は、9:00~24:00

利用料 :
2時間 14ユーロ
3時間 18ユーロ
4時間22ユーロ
1日券26ユーロ(2018年2月時点)

参考までに、私の受けたアンチ・ストレスマッサージは、20分で29ユーロ。

詳細は、ホームページで確認してみてください。
https://www.kisssalis.de/en/wellness/massages.html

アクセス:
フランクフルト空港から車で約1時間40分。(約160km)
ニュルンベルク空港から車で約1時間30分。(約140km)
電車の場合、ヴュルツブルグ(Wurzburg)、シュヴァインフルト(Schweinfurt)、フルダ(Fulda)やゲミュンデン(Germunden)経由でドイツ各地からアクセスできます。

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