こんにちは!はねうさぎです。
ドイツでは、復活祭(イースター)ホリデーが始まっています。2020年は4月10日~13日まで。
ドイツ語で、復活祭は「オースターン(Ostern)」と言います。
復活祭は、日本ではあまり馴染みのないイベントですが、キリスト教国にとってはとても重要なイベントです。
「キリストは、十字架にかけれて亡くなった後に復活した」というストーリーを何となく聞いたことがある方もいることでしょう。
イースターについては、過去の記事がありますので是非読んでみてください。
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話を戻しますと、ドイツではイースターホリデー開始の2020年4月10日は祝日ですが、今年はソフトロックダウン(外出制限令)中のため、イースター・ホリデーをどのように過ごすかは、各州の条令によって多少違いがあるようです。
私の住むバイエルン州では、「家族に会うかどうかは自己判断に委ねる」とされてはいるものの、実家に帰ったり、別荘へ移動して過ごしたり、家族の集まりを開く等はできるだけ避けるようにと言われています。
「家族の集まり」と言っても人数にもよるとは思うのですが・・・同居している家族以外の集会は、基本的に禁止されています。
実際、はねうさ夫も数日前に実家から電話を受け、「本当にイースター来るの?!」と質問されたようです。
私もイースターは2人で過ごした方が良いのではないかと考えていましたが、はねうさ夫は「イースターは伝統だし、バイエルン州の条令をよく読んだけど、大丈夫」ということで、私たちは1日だけ義理両親宅へ行くことになりました。
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イースターには何を食べるの?聖金曜日(独:Karfreitag、英:Good Friday)の食事

©haneusagi.com
ドイツ語で、「ハッピー・イースター!」の事を「Frohe Ostern!」と言います。
Karfreitag(カーフライターク)は、キリストが十字架にかけられた日、そしてその時彼は全く飲み物を口にしなかったということで、とてもまじめなクリスチャンの方々や、もちろん昔の方々はこのKarfreitagに飲み物を全く飲まない、またはお酒を飲まない、という習慣があった(ある)そうです。
通常は、教会でミサが行われますが、今年は、新型コロナウイルスの影響で、宗教的なイベントも禁止されていますので、ミサはテレビやオンライン配信となりました。
もう一つ興味深いのは、Karfreitagでは、お肉を食べない(お酒も飲まない)習慣があります。
何を食べるかというと、お魚や、パスタなど。
お野菜は勿論OKです。
チーズはご家庭や個人の見解によって違うようですが、はねうさ夫は「我が家はチーズはOKだった」と言っていました。
もともと、カトリック系のご家庭は金曜日にはお肉を食べない習慣があった(ある)ようですが、いちおう「なんちゃってカトリック」の、はねうさ夫から「今日はお魚料理にしてほしい」と、リクエストがあったので、白身魚にハーブ、チーズとパン粉をまぶして、オーブンで焼きました。
これだとちょっとボリュームが足りないので、チーズを追加したサラダを添えました。
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聖土曜日(Karsamstag)の食事と過ごし方
イースターホリデー習慣ではありますが、スーパーなどは午前中はあいているようです。
基本的に「祝日扱い」ではないので、お買い物はできますが、木曜日の時点でかなりスーパーは込み合っていたようです。(外出制限令中のため、仕事帰りに夫に買い物に行ってもらいました)
また、食事に関しては、特別な「これ」と決まったアイテムは無いようで、またイースター前ですので、お肉を食べない、飲酒しない、甘いもの(バターやクリームを使ったケーキ類など)を食べない、ということは変わりがないようです。(うちは食べちゃうと思いますが・・・)
そして、「この日は何をするのか?」というと、ドイツの場合には地域によって差があるようです。
地域によっては「イースターファイヤー」と呼ばれるキャンプファイヤーや、焚火のイベントが行われます。
焚火は、魔除け、悪霊除けの意味があると言われているそうですが、地域によって色々な風習があると言われています。
もちろん、2020年には、このイベントが行われることはありません。(家族で焚火する方はいるかもしれませんが)
ドイツの復活祭(イースター)当日にやる事・食べるものの代表格は?
イースター当日は、本来は家族で教会へ行きます。
我が家の場合は、義理両親だけ教会へ行っていました。
2020年の今年は、教会も閉まっていますし、義理両親がわざわざストリーミングやテレビでミサを見るとも思えないので、おそらく、お庭で食事をして終わりになるだろうと思います。
通常は、お庭や自宅内に隠された「イースターエッグ(チョコ)や現金」を、探すイベント「エッグハント」からこの日が始まります。
我が家の場合は、義理両親が、いつもカゴ一杯のチョコレートやスイーツの山を私達に各1つずつくれるので、正直あまり甘いものを食べない私たち夫婦は、このチョコレートを消費することに毎年頭を悩めせています・・・苦笑
イースター当日の食事はすごくゴージャスです。
基本的には、カーニバルが終了した後から断食やプチ断食、またはお酒を飲まない、お肉を我慢する、乳製品を食べない・・・などなど、何かを我慢して40日間生活してきたわけなので、イースター当日は、お肉メインの超豪華、山盛り食事が用意されています。
勿論お酒(や、たばこも?)解禁!ですので、飲んで食べて騒いで・・・・というのが通常ですが、今年は自宅で「STAY HOME」・・・ひっそりと、でも確実に豪華な食事を計画している方は多いと思います。
イースターでよくあるお料理は、ラム肉(羊)、鶏肉、ウサギ肉、ベーコン、ハム、ソーセージ、バターたっぷりのケーキ等の「動物性たんぱく質のオンパレード」が食卓に並びます。
地域によっては「オースター・フラーデン」と呼ばれるイースター仕様のパンを食べる習慣がある場所も。
ぶっちゃけ・・・我が家はくいしんぼうなもので・・・食べ物を制限するとか何かを我慢するとか、できないんですw
義理母も言っていました・・「あれは昔の人が考えたことだから、現代には向いてないわ!私たちは好きなものを選んで食べる権利がある!」と・・・苦笑
私達は、義理養親の家へ行くこととしていますので(家族合計4名のみの食事会、お庭で)、自炊から逃れられる幸せと、この時期においしい白アスパラガスが出てきたらいいな~!なんて期待しています。
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復活祭後の月曜日、聖月曜日(Ostermontag)は何をするの?
イースターは、「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」と決まっているため、毎年日程は違うモノの、必ず日曜日となります。
では、その次の日の「イースター・マンデイ(独:Ostermontag)」は何をするのでしょうか?
人によっては、この日も教会へ行きます。
多くのドイツ人は何もしないようですが、家族のだんらんを楽しんだり、家族で森を散策、近所を散歩したりするようです。
はねうさ夫曰く「イースターサンデーと基本的には同じことをする(飲んで食べてダラダラ・・・)。コンセプトは一緒」とのこと。
ただ、現在、多くのドイツ人は、イースターホリデーには旅行をする人が多いです。
まとまった休みが取れますし(会社からも学校からも)、気候も春めいてきて活動しやすいですし、家族旅行にはぴったりのシーズンです。
ただし、残念ながら大々的な「旅行」は2020年の今年は自粛となります。国境も閉鎖されていますしね・・・。
州をまたいで家族に会いに行ったり、別荘で過ごす小旅行は罰則に値しない、自己判断とする、と言うことになっている州が多いようです。
バイエルン州もそのように「若干グレー」ですので、私たちは義理両親宅(ドイツでの私たちの公式な住所は義理両親宅)、ロックダウンでかなり厳しく制限されている方には申し訳ない気持ちもありますが、家でのんびりとおいしい食事を楽しむつもりです。
もちろん、「今年は家族への訪問を見合わせる」というドイツ人もたくさんいらっしゃいます。
高齢の両親がいたり、子供が小さかったりすると、家族で集まることも躊躇する方が多いと思います。
世界も不安定な状況が続いていますが、皆さま、「STAY HOME」で、素敵なイースターホリデーをお過ごしください!
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