こんにちは!はねうさぎです(@haneusagi_com)です。
ドイツ在住の私が、キリスト教の国ドイツでの、実際のイースター期間の過ごし方や食文化、習慣についてご紹介します。
クリスマスと並んで、ドイツでとても大切にされている行事が「イースター(復活祭)」です。
キリスト教では、イエス・キリストが十字架にかけられて亡くなり、三日後に復活したとされる日を祝う重要な宗教的イベントです。
ドイツ語では「オースターン(Ostern)」と呼ばれ、春の訪れとともに家族で過ごす穏やかな休日でもあります。
イースターホリデー開始の金曜日は祝日で、週末をはさんで月曜日も祝日となるため、4連休でイースターを祝います。
カーニバルの終わりからイースターまでは繋がっています。以下の記事をご参考にしてください。

この記事では、ドイツのイースターの流れに沿って、各日のイベントや食事、実際の過ごし方を体験を交えてご紹介します。
Karfreitag(聖金曜日)|厳粛に過ごす祝日

イースターは「聖金曜日(Karfreitag:カーフライターク)」から始まります。
Karfreitag(カーフライターク)は、はイエス・キリストが十字架にかけられたとされる日で、とても静かな祝日とされており、音楽やイベントも制限される地域があります。
キリストが十字架にかけられ日には全く飲み物を口にしなかったということで、Karfreitagは伝統的には、お肉やアルコールを控え、魚料理やパスタ、野菜などのシンプルな食事を取る習慣があります。
カトリック家庭では金曜日にお肉を避ける習慣が残っており、我が家でも「今日は魚料理がいいな」と夫に言われ、白身魚のオーブン焼きにチーズサラダを添えてみました。
Karsamstag(聖土曜日)|準備と静けさの日

聖土曜日(Karsamstag:カーサムスターク)は、祝日ではないためスーパーなどは午前中営業しているところが多いです。
ただし、週末を迎えるため、木曜や金曜のうちに買い物を済ませる人も多く、混雑が予想されます。

ドイツ在住者は、連休になるので早めに必要な買い物を済ませておく必要があります!
食事については引き続き断食期間にあたるため、お肉や甘いもの、アルコールを控える家庭もあります。
地域によっては「イースターファイヤー」と呼ばれる焚き火のイベントが行われ、魔除けや春の到来を祝う意味があります。
また、食事に関しては、特別な「これ」と決まったアイテムは無く、またイースター前ですので、お肉を食べない、飲酒しない、甘いもの(バターやクリームを使ったケーキ類など)を食べない、ということは変わりないようです。
Ostersonntag(復活祭当日)|家族と祝うイースター

イースター当日(Ostersonntag:オースターサムスターク)は、通常は教会でミサに参加し、その後家族で食事を楽しみます。
我が家では、教会へ行くのは義理の両親だけで、私たちは庭でのんびり過ごすのが恒例です。
この日は「イースターエッグハント(卵探し)」が定番イベント。
チョコレートや小さなプレゼントを隠して、子どもたちが探すのを楽しむ習慣です。

わが家は義理母が隠して義理父が探すと言う、大人も楽しむエッグハントが行われます(爆笑)

義両親からは毎年大量のチョコが贈られますが、甘いものをあまり食べない私たち夫婦は毎年苦戦しています(笑)。
食事は、断食期間を終えたごちそうの日で、とてもゴージャスです。
ラム肉、ハム、ソーセージ、バターたっぷりのケーキなど、動物性たんぱく質のオンパレード。
地域によっては「オースターフラーデン」というイースター専用のパンも登場します。
我が家はくいしんぼうなもので・・・食べ物を制限することができず、イースター前もイースターもあまり変わらない気がします(-_-;) ←言っていいのかなこれ?
義理母も言っていましたが「あれは昔の人が考えたことだから、現代には向いてないわ!私たちは好きなものを選んで食べる権利があるのよ!」と(苦笑)
現在のイースターの意味とは?!
Ostermontag(聖月曜日)|のんびりと締めくくる祝日

イースター翌日の月曜日「Ostermontag:オースターモンターク」も祝日です。
イースターは、「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」と決まっているため、毎年日程が違いますが、必ず日曜日となります。
聖月曜日も教会へ行く人もいますが、多くの家庭ではこの日も家族で過ごし、森の散策や近所をのんびり歩く「Osterspaziergang:オースターシュパツィアガング(イースターの散歩)」を楽しみます。

何かにつけて散歩をするドイツ人たちよ…
外出が増える現代では、旅行に出かける家族も多く、春の陽気の中でリフレッシュする人が多い印象です。
私たちも義実家の庭でのんびりランチを楽しむ予定です。

まとめ:ドイツのイースターは「静」と「賑」が交差する春のイベント

ドイツのイースターは、キリストの復活を祝うという宗教的な意味合いを持ちながらも、春の訪れとともに家族との時間を大切にする温かな行事です。
地域差や家庭ごとの習慣の違いもあり、それぞれの過ごし方があるのがまた魅力。
「Frohe Ostern!(フローエ・オースターン)=ハッピーイースター!」の言葉とともに、春を祝うドイツの文化を実感する時でもあります。

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