ドイツ本場のクリスマスマーケットに出店!買う立場から売る立場に

ドイツ生活
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こんにちは!はねうさぎです。
今年、ある日本人友達と3人でたまたま会話していたことを発端に、日本の折り紙を使った日本啓蒙活動?!のようなプロジェクトが発足し、何度か折り紙のワークショップを開催してきました。
もちろん、私はドイツ語イマイチなので、歳は下だけどドイツ生活の先輩お2人と協力し、1人は日本折り紙協会の講師のサーティフィケーションも取得していたので、親子や老人ホーム、学校などで教えている彼女が講師となり、折り紙ワークショップを行ってきました。
そんな中、「折り紙を使った作品を販売してみたい!」(ボランティア活動ではないので、ある程度の運営資金や個人的なモチベーションも必要なため)と言うことで「ドイツ人が年間で最もお金を使うシーズンのクリスマスマーケットで商品を売ってみたい!」というアイディアが浮かびました。
今回は、実際にドイツのある村のクリスマスマーケットに2日間という日程でしたが、商品を販売してみて感じたことをお伝えします。

クリスマスマーケット出店構想から実現まで

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© haneusagi.com
「クリスマスマーケットに出してみたいね」。
私たちが作ったものがドイツ人にどのくらいの反響があり、いくらくらいで売れるものなのか、興味がありました。

もちろん、その先には「このアイディアがうまくいけば、メインの仕事としてやっていけるのではないか・・・?」というかすかな期待もありました。(甘かったけど!)
でも、クリスマスマーケットに行って買い物したりグリューワインを飲んだりしたことはあっても、「小屋で商品を販売する立場になる」という事は考えたこともありません。
(そして、まさかドイツに来て家でせっせと折り紙を折ることになるとも思ってもいませんでした!)
まずは、モノを売ってみたいけど店舗が無い、ネットでの販売も微妙・・・と言うことで、クリスマスマーケットをリサーチするところから。
ハンドメイド商品を中心にクリスマスマーケットを出している市町村というのは、大体決まっており、さらに小屋の出店費用がかかります。
私は、義理両親や夫からも大反対され(絶対儲からない!やるだけ無駄)たのですが、まず、住んでいる地域で最も規模の大きなヴュルツブルク市役所に問い合わせてみることにしました。
実はヴュルツブルク市は、日本の大津市と姉妹都市で、今年あったマインフランケンメッセという見本市で、市のブースで日本人として日本の啓蒙活動の一環として、折り紙のデモンストレーションやワークショップの宣伝をさせていただいたことがあり、そのコネクションを生かして担当者と連絡が取れたのですが、結果として出店にはこぎつけませんでした。
と、いうのも、すでに今年の1月時点で応募が締め切られているとのこと。
え?!!そんなに早く準備するんだ・・・。

クリスマスマーケットが終わってすぐ次の月には次回の応募・・・と言うわけです。
仕方ないので、他の市町村のスケジュールを確認し、私達3人が確実に働ける週末または日にちと照合できるかを考え、ある友達がSNS経由でファイツヘーヒハイム (Veitshöchheim)という村で、週替わりに小屋を貸し出しているという情報をゲットし、出店OKのお返事をいただくことができました!
それも、初めての出店ということで、なんと小屋代金無料で出店してよいとのこと!
その村では、アドベントの4回の週末にそれぞれクリスマスマーケットをやっているそうで、平日は開催していません。
そのうちの第三週目の週末に小屋を貸し出してくれるとのことでした。
一度は歓喜に沸いた私達だったのですが、その後「で、準備どうする??!」となりまして・・・詳細情報もまばらな中、どうやって準備していくのか、何度も打合せを重ねました。

クリスマスマーケット出店には規則や事前説明会がある

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まず、メールにて事前に「出展者規約」なるものがドイツ語で数ページにわたり送られてきます。
「正式なマーケットの時間はこの時間帯なので、1時間前には準備をすべて完了すること」とか「搬入のための車両はこの区域に駐車してはいけない」とか「商品をお客様に受け渡す際にはプラスチックバック(ビニール袋)の使用は禁止する」とか「すべてハンドメイド商品でオリジナル(コピー商品ではない)とする」などなど。
出展される小屋の販売商品は、クリスマスマーケットの管理組合のようなものが、同じような内容の小屋やスタンドばかりにならないようにしっかりと調整していて、食べ物を扱う小屋の場合にはそのように申請しないといけないそうです。
※その自治体のクリスマスマーケットのポリシーによって色々と違いはあります。(例えばMade in China製品はダメとか)
頑張って斜め読みしましたが、ドイツ語をすでにあきらめている私ですから、10分くらい読んで「ま、なんとかなるか!」と楽観的に考えました(笑)
また、出展者を集めた事前説明会が11月初頭にあり、これも3人全員が説明会に行くことが厳しかったので、友人にお任せしました。(私、どうせ行ってもドイツ語理解できませんし!)
事前説明会は、平日の夜に行われました。
友達2人はそれぞれ、小さなお子さんがいるので、説明会の時間帯が厳しいね・・・と話していました。皆色々事情がありますね。

クリスマスマーケットの小屋の中は極寒?!

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驚いたのが「クリスマスマーケットの出展者は、火の出るものを使ってはいけない」とのこと。
暖房器具の使用は禁止、キャンドル点灯もNG。
え・・・・?!うちら死んじゃうんじゃない?!
と、恐怖におびえました。
マイナス10度またはそれ以下になることもあるドイツの冬。
たとえ着込んだとしても、小屋に立っているだけでは絶対に寒さに耐えられないのでは?!と、恐怖が湧いてきました。
そこで私たちが準備したのもは以下:
●湯たんぽ2個
●ホッカイロ(靴下用も!)
●湯沸し器(お茶を飲んで温まる作戦)
●ひざ掛け(椅子も小屋に搬入)
もちろん、ユニクロさんのヒートテック、極暖、あったか靴下、手袋、帽子などの防寒具はしっかりと!
実際の2日間(12/14~15の土曜日と日曜日)は雨が降り、気温は7~8度と割とマイルドだったので、不思議と小屋の中にいると、暖房は無いのですが想像したよりは寒くなかったので意外でした。
小屋の中って、本当に木の板でできた・・それ以外は何もない空間だったのですが、雨風がしのげるだけでも、こんなに体感温度って違うモノですね。
小屋・・・恐るべし!!

本場ドイツのクリスマスマーケットに行きたい!服装や注意点など

クリスマスマーケットで販売したもの

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私たちが販売したものは、
●折り紙で作ったピアスやイヤリング
●折り紙で作ったオーナメント
●折り紙で作ったモビールデコレーション
●折り紙で作ったポチ袋
●多角形(立体多面体)の折り紙デコレーション
●折鶴のパッケージ(その他折り紙のパックも)
●着物の記事を使ったリボンゴム
●シュシュなどの髪留め
●子供用の帽子
●子供用のリングマフラー
●切り絵
●ちりめん等の布素材を使った人形
です。
悩んだのは、在庫数と価格設定です。
何を何個作っていくらで売るのか?
ここが、各自意見が違うところもあり、最終的には価格は商品の(制作)担当者が独断で決めるということになりました。

いよいよクリスマスマーケットの当日

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3人でシフトを組んで挑んだクリスマスマーケットの2日間。
友人の友人や、はねうさ夫にも協力していただきました。
この村のクリスマスマーケットは、「固定出店」と「一週末出店」と分かれており、アドベントがスタートしてから毎週末同じ場所でお店を出している人(や会社)もいれば、私たちのように一回の週末だけ出店する人もいるのです。
私は、土曜日の初日を丸一日と、日曜日の18:00~20:00閉店まで小屋に立ちました。
準備の日はあいにくの雨と風で、車を乗り入れてから搬入準備が大変でした。照明器具を借りて設置したり、ねじくぎを打ってオーナメントを飾ったりしているうちに汗が出てきました。
小屋・・・意外と寒くないんじゃ?!っていう感じでしたね。
お天気のせいか、人の流れもまちまちで、その日は商品個数だけで数えると16個しか売れませんでした。
お客様に日本の折り紙の話をしたり、どうやってハンドメイド製品を作っているかなどを説明たりして、会話を楽しむことはできましたが、立ちっぱなしでたくさん売れるわけでもなく、さらに疲れているところに追い打ちでドイツ語で会話しなければいけないというダブルパンチ!
かなーーーり、最後は疲れましたが、思ったよりも時間が経つのが早く感じられたので、想像よりは「意外とあっという間だった!」というのが率直な感想です。
土曜日の夕方からは友人に代わり、はねうさ夫が手伝ってくれたので、夫婦で小屋にいたのですが、偶然夫の友人ご夫婦が来て「あれ~~~~~?!!!」となり、大盛り上がりでした(買ってはくれなかったんですけどね)。
ドイツ人の中には、折鶴(千羽鶴)の歴史の話を知っている方も何人かいて、「これってあの第二次大戦後の・・・」とお話してくれる人もいました。(買ってはくれないんですけどね)
日曜日は、土曜日の3倍くらいの人出となり(感覚的に)、販売商品数も土曜日の約3倍ほどになりました^^
とは言え、「儲かった」というところまでは行かなかったかなあ・・・。
日曜日は、土曜日よりはとても忙しかったので、友人ともども何とか満足(出店だけして満足・・みたいな)しました。

終わってみればいい思い出になったクリスマスマーケットの出店

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自国を離れて海外生活している人の多くの方が思う事のひとつに「日本にいたら絶対知り合わないよね」という方々と知り合う機会があるのが海外生活をしている日本人あるある、ではないでしょうか。
現地に住む日本の方と協力して楽しく生活していくというのは、海外生活を快適に過ごす一つのヒントのようなものでもありますよね。
自分の趣味や大学などで移住してきた人はあまり当てはまらないかもしれませんが、私にとっても、日本にいる私の友達(日本人はもちろん、日本人でない友達に関しても)とは全く違ったタイプの友人たちと、一緒に商品を作って販売する、というのは色々な面で挑戦がありました。
やはり、価値観、経験値、ビジネスに対するマインドセット、タイムマネージメント(子供有り無しもしかり)等々において、ぶつかることもあります。
今回、クリスマスマーケットに出してみて、結果としては「良かったな~。いい経験ができたな~」という気持ちはありますが、モノを販売して結果を出せたか?という観点で見ると、不発で経験不足だったことは否めません。
こう見えても一応ビジネススクールを卒業しているので・・・、自分的には反省点は沢山あるなあと感じています。

社会人からのチャレンジ!私がアメリカの大学でMBAをとろうと思った理由

友人の一人が日本へ帰国してしまう可能性もあり、来年も出店するかどうかは不明ですし、今後もそのように活動していくかは未定ですが、「ドイツのクリスマスマーケットに出したぞ!」という経験を積めたことは、今後の私のドイツ生活において心の糧ともなりますし、いいネタになったと思っています(笑)
今度は、別のイベントやフリーマーケットなんかで販売してみようかな・・と思い始めてみたりしています^^

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