ウズベキスタン・サマルカンド観光完全ガイド!おススメスポット13ヵ所!

こんにちは!はねうさぎです(@haneusagi_com)です。

中央アジアのウズベキスタンに位置するサマルカンドは、古代シルクロードの宝石と言われる人気のある都市です。

その歴史的な遺産と美しい建築物は、世界中からの観光客を魅了しています。

この記事では、私たちが訪れた、サマルカンドの観光名所13選をご紹介します。

私たちの知るアジアでも、中東でも、ヨーロッパでもないとてもエキゾチックな場所で、特に青いタイルを施した歴史的な建物を見て回るだけでもワクワクするサマルカンドの魅力にぞっこんです。

皆さんも一緒に、サマルカンドの魅力に触れる旅への準備を始めましょう♪

目次

ウズベキスタンの基本情報:旅する前に知っておくともっと旅行を楽しめる!

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楽しく実りある旅行はその国を知ることから!ということで、サマルカンドの見るべきスポットをお話しする前に、いつものウズベキスタンとサマルカンドのうんちくから始まります。

ウズベキスタンの歴史は古代から続き、シルクロードの交易で栄え、オアシス都市が繁栄してきました。

シルクロードってロマンがありますよねぇ♪

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8世紀にアラブ人に征服され、イスラム化が進行し、10世紀にはテュルク系民族の進出によりテュルク語化が進みました。

13世紀にはモンゴル帝国に征服され、その後ティムール朝が興り、大国家として発展しましたが、ティムール朝が衰退した後には、ウズベク人が進入し、ウズベク3ハン国を建国。

19世紀にはロシア帝国に征服され、ソビエト連邦の一部となり、ウズベク・ソビエト社会主義共和国となりました。

1991年にソビエト連邦が崩壊し、1991年8月31日に「ウズベキスタン共和国」として独立を宣言。

イスラム・カリモフ大統領のもとでほぼ独裁政権として統治されていましたが、2016年にカリモフ大統領が死去し、シャフカト・ミルジヨエフ氏が大統領代行を務め、その後に行われた大統領選挙でも勝利したことで第2代大統領に就任した事により、市場の自由化や民主的改革が進められています。

2016年に独裁政権が終わったことにより、その後の改革では、日本を含む一部の国々からの観光目的での入国のビザを免除したり、関係の悪かった隣国タジキスタンやその他諸国との外交政策により、他国との関係改善を図るなど改革が進められているようです。

ですので、日本人がビザなしで観光目的でウズベキスタンへ旅行できるのはこの改革の一環とも言えるでしょう。ありがたや~♪

【ウズベキスタンの基本情報】

  • 首都:タシケント(Tashkent)
  • 公用語:ウズベク語(旧ソ国ということやロシアに働きに行く人も多く、ロシア語も広く使われている)
  • 人口:約3,300万人(2021年推定)
  • 通貨:ウズベク・ソム(UZS)
  • 政体: 大統領制共和国
  • 地理: 中央アジアに位置し、隣国にカザフスタン、キルギス、タジキスタン、アフガニスタン、およびトルクメニスタンがある。
  • 民族:主要民族のウズベク人が全人口の84.4%を占める。タジク系(4.9%)、カザフ系(2.4%)、カラカルパク系(2.2%)、ロシア系(2.1%)等(2021年:ウズベキスタン大統領付属統計庁)。ソ連時代に、ウズベク語を話すことのできるタジク人はウズベク人と分類されたため、タジク人は実際には20~30%いると見られている。
    ※私達のタクシー運転手も、祖父がタジク人、祖母がロシア人、父はタジク×イラン系、母はウズベキ人で5か国話せるという人でした。
  • 宗教:主としてイスラム教スンニ派、他にロシア正教など少数派も。

ウズベキスタンの第二の都市サマルカンドについて

「青の都」と呼ばれるにふさわしいサマルカンドのシャーヒ・ズィンダ廟群と抜けるような青空 ©haneusagi.com

サマルカンドは、紀元前10世紀ごろからオアシス都市として発展し、中央アジアの商業の中心地として栄え、ソグド人のオアシス都市として繁栄した、現在ウズベキスタン第二の都市です。

チンギス=ハンによって破壊されましたが、ティムールによって再建され、ティムール朝の首都となりました。

このティムール朝が凄くて、この時代にモスクや「マドラサ」と呼ばれる神学校が建設され、当時の超最先端を行く数学、天文学、建築学などが世界各国からサマルカンドに集まりました(実際に古い書籍が発見されており、東は中国から西はフランスから集められ、学びの為に翻訳されたそうで博物館で見る事ができます)。

サマルカンドのネーミングは、「サマル」は人々が出会うという意味で、「カンド」は町という意味があるそうで、人々が常に行きかう商業と学芸の中心として栄えた街の歴史があるからなのか、サマルカンドは、ウズベキスタンの他の街に比べると人がオープンマインドでフレンドリーなのだと聞きました。

事実、ウズベキスタンはイスラム教国家と言えますが、サマルカンドでは普通にビールなどお酒を飲むことができますし、女性もスカーフをかぶっていなかったりパンススタイルだったりと私達とさほど変わりませんでした。

サマルカンドは、歴史的遺産が豊富な文化都市ですので、ぜひ街にあるいくつかの世界遺産を一等に様々な場所を堪能したいものです。

ティムール朝の建造物や「サマルカンド・ブルー」と呼ばれる青色のタイルで覆われた建物には感激するばかり!

サマルカンドは2001年に「文化交差路サマルカンド」として、ユネスコ世界文化遺産に登録されました。

  • 位置: ウズベキスタンの中部に位置し、シルクロードの重要な都市の一つ。
  • 歴史: 古代から栄え、ティムール帝国の首都として栄華を誇った。
  • 世界遺産: 世界遺産に登録されている多くの歴史的建造物がある。
  • 観光: 美しいイスラム建築や庭園、歴史的な広場など、観光名所が豊富。
  • 経済: 観光業が主要な経済活動の一つであり、また農業や織物産業(ウズベキスタンは綿花生産)も盛ん。

1.レギスタン広場(The Registan):ウズベク建築の傑作が並ぶ歴史的な広場【夜のライトアップも絶対見逃すな!】

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レギスタン広場は、サマルカンドにある世界的に有名な歴史的広場で、ユネスコの世界遺産に登録されていますす。

中央アジアで最も壮大な広場の一つとして知られ、かつてはこの広場が主要道路の交差する地であり、公共の広場でありましたが、現在は、サマルカンドの象徴的なランドマークの一つですから、サマルカンドに行く際には絶対に行くべきスポットの一つと言えます。

レギスタン広場には、3つの主要なマドラサ(イスラム神学校と呼ばれる超エリート大学)が建っています。

ウルグ・ベク・マドラサ(Ulugh Beg Madrasa)シェル・ドル・マドラサ(Sher-Dor Madrasa)、そして、ティラカリ・マドラサ(Tilya Kori Madrasa)がそれぞれ広場の一角に位置しています。

これらのマドラサは、ティムール朝時代に建てられ、その美しいイスラム建築様式と青いタイルの装飾で世界的に知られています。

現在では、すべて修復されており、観光客や地元の人々が訪れる人気の観光スポットになっています。

昼間もとても美しいのですが、夜にはライトアップされた美しい姿も見逃せません。

レギスタン広場の美しい夜のライトアップ ©haneusagi.com

ライトアップの時間は、日没の時間によるようですが、毎日夜20:00以降から始まり、レギスタン広場のライトアップを目指して夜周辺を散策したり集まったりする人が多くいるため、暗くなるとライトアップを見にくるお客さんがレギスタン広場に集まります。

また、私たちはめちゃくちゃラッキーだったのですが、後で調べたところ、毎週金曜日の夜は?(もしかしたら不定期、または毎日?)プロジェクションマッピング・ショーもあります。

私たちは、たまたまサマルカンドに宿をとった日程で、偶然金曜日が含まれていた事、金曜日の夜にレギスタン広場の近くのレストランで夕食を済ませてたままた歩いているところで、人だかりを感知してみる事が出来たプロジェクションマッピングでした。

毎日ショーが行われているわけではない様ですし、私も公式サイトなどの情報を得られなかったので、もしかしたらスケジュールが変わっているかもしれませんが、このプロジェクトマッピングは一見の価値ありです❣

こんな巨大な世界遺産に登録されている歴史的な場所で、プロジェクトマッピングのショーが開催されている(それも当然敷地外でも鑑賞できるので無料!)なんて、絶対に見逃してはいけません!

それも結構長いショー(15分くらい?)で、とにかく、感動しました。

色々と調べましたが、公式な情報を見つける事が出来なかったので、時間は目安。そのくらいの時間に広場にわらわらと地元民や観光客が集まっているので、ショーが始まるまで辛抱強く待ちましょうw

※詳細不明なので、もしかしたらハイシーズンは毎日やっているのも?

ちなみに、レギスタン広場内に入場するには入場料がかかり、ナイトチケットもあるようですが、柵の外からライトアップやプロジェクトマッピングを見る事ができます。

私たちが行った2023年5月では、非ウズベク国民は、大人1人50000 UZS(2024年3月時点の日本円で約600円)。

2024年の価格は上がっている可能性ありますが、入り口のところにチケットカウンターがあり、張り紙で金額が書いてあります(大人、子供、動画撮影したい場合、グループ料金などなど)。

確か、カード払いもOKだったと記憶していますが、ウズベキスタンは、この前に旅行していたカザフスタンとは違って、比較的現金払いという印象でしたので、できる限り現金を用意しておいた方が良い国でもあります。

所在地:Registon ko’chasi, Samarqand, Samarqand viloyati, ウズベキスタン

2.ウルグ・ベク・マドラサ(Ulugh Beg Madrasa, Samarkand):レギスタン広場に位置する現存する中央アジアで最古の神学校

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レギスタン広場の正面から左に位置する最も古いウルブ・ベク・マドラサは、ウルグ・ベクによって1417年から1420年に建てられました。

このマドラサには、モスク、講義室、寄宿舎があり、学生が当時ここで生活していました。

17世紀までイスラムの教育施設として機能し、その後一時的に穀物倉庫として使用されましたが、20世紀になって再び神学校として復活しました。

現在、このマドラサはウルグベクの功績を称える博物館として利用されています。

また、カリグラフィー店やタイル工房、コーヒーショップなどのお土産屋も入っていて、タイルの工房には日本人も良く来るのか日本語の看板もありました。

タイル工房 ©haneusagi.com

その美しい建築様式と彫刻、カラフルなタイルの装飾は、多くの観光客や歴史愛好家を魅了しています。

3.シェル・ドル・マドラサ(Sher-Dor Madrasa):ライオンの絵が描かれているレギスタン広場に位置する神学校

奥にライオンが2匹いるファサードが見える ©haneusagi.com

このマドラサ(神学校)は、サマルカンドのレギスタン広場を訪れる観光客にとって人気の観光スポットの一つで、ウズベキスタンの観光ガイドの表紙などになっていることが多いです。

人気の理由の一つとして、イスラム今日では偶像崇拝はタブーとされているにも関わらず、イスラム建築に動物(ライオンとされています)が描かれていることは珍しいからです。

マドラサの名前「シェル・ドル」は、ペルシャ語?タジク語?で「ライオン」を意味すると言い、これは、王の権力を誇示するための装飾が施されているのが理由だと言います。

ファサードのライオンやタイル装飾が見どころです!

自分で撮った拡大写真がないので、ご参考までにPhotolibraryから見つけたものを以下に貼っておきます。

©yuzu2020

シェル・ドル・マドラサは、アラビア語やイスラム法学などの宗教教育を提供するための施設で、マドラサでは哲学者や神学者が研究していましたが、その美しい建築様式と彫刻は、目を見張るものがあります。

4.ティラカリ・マドラサ(Tilya Kori Madrasa):金箔の礼拝場があるレギスタン広場の北側に位置する17世紀の神学校

ドーム型に見える礼拝堂の天井は実は平面。素晴らしく繊細な描写 ©haneusagi.com

ティラカリ・マドラサは、レギスタン広場正面に位置する最も新しいマドラサで、ライオンの絵が描かれているシェル・ドル・マドラサ(Sher-Dor Madrasa)の建設から10年後の1646年から1660年にかけて建設されました。

レギスタン広場の3つのマドラサの中央に位置しており、正面ファサードは南を向いています。

このマドラサは、サマルカンドで最大とされたビビハニムモスクが破壊された後、教育機関としての機能だけでなく、サマルカンドの主要なモスクとしても機能しました。

モスクの建物は中庭の西側に位置し、その礼拝堂は豪華な金箔が施されています。

金とブルーのハーモニーが美しい ©haneusagi.com

このペルシャ語で「金色のマドラサ」を意味するティラカリ・マドラサは、建設当時は5kgの金箔が使われていたとされ、後の修復時にも3kgの金箔が使われたそうです。

そして、興味深いことに、礼拝堂の天井自体は平面なのですが、遠近法を用いたペイントの手法により、ドーム型に見える様な描写になっています。

金と青のコントラストがなんとも美しく、神秘的な雰囲気を醸し出していました。

そして、礼拝場所の右手の方に進んで行くと、ちょっとした博物館のように昔のレギスタン広場の写真やモザイクタイルなどが展示されていますので、興味深いですよ。

ちなみに、こちらのお土産屋さんのひとつで、手つくりの金箔が貼ってある木製ピアスと、壁に飾るような木工細工のプレートを購入しました。

手作りなので全て一点もの。木製なので軽くて付け心地が良い ©haneusagi.com

身近にある物で素晴らしく美しいものが製作できるというこのアイディア、本当にすごいです。

製法をぱぱっと説明していただいたのですが、記憶力が・・・パッと見た感じでは、とても薄い木製版に図面を写し、そこから木を彫って?凹凸をつけ、色を塗って仕上げにニスのような物を塗り、裏面に新聞紙を貼ってもう一枚の板とつなぎ合わせて縁取りしてある感じ。裏面には壁に掛けられるように穴が開いており、新聞紙が見える・・・(・・?

また、言語の壁があったため、定かではないのですが、このおじさん、礼拝堂の修復にも貢献したとかなんとか?(金ぴか礼拝堂の方を指して自分が描いたと言っていたようなw)

すべて細かい手作業による木工細工の数々。日本のみなさーん、ぜひお待ちしています♪ ©haneusagi.com

いずれにしても、とても細かい手仕事で、色も美しく、細密画の柄も素敵だったので、じ~~~と見ていると、「もしかして日本人?」と質問され、なんとそのおじさんのショップが、ガイドブックの『地球の歩き方』に載っているということで、本をを広げて見せてくれました(驚)←きっとここに製法が書いてあるはず!

日本人が好きな絵柄とか仕上がりとかあるのでしょうか。

一目ぼれで購入した木工細工のプレートにはアラビア文字が書いてあり、意味を聞いたところ、おじさんは英語ができないけど息子さんが翻訳してくれて、プレートの裏に英語で意味を書いてくれました。

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「The Life is a short And Spend this time for goodness!」

※アメリカ人の友達と話したのですが、おそらく、“Life is short, so spend your time for the sake of goodness.”

日本語でどう解釈するか・・・によると思うのですが

「人生は短い だから その時間を有意義に使おう!」

ただ、有意義イコールGoodnessとは少し違うかなあと思うので、感覚的には以下のような概念になる気がします。

「人生はあっという間に終わってしまうので、徳を積む志を持って毎日を過ごしましょう!」

ザクロの木と実と美しいブルーの色合いがとても素敵な絵柄だし、ちゃんとSamarkandと書いてあるし、書いてある言葉も素敵で一気に気分が上がりました❣

※どなたかこのアラビア語が読めれば、ご意見をお聞かせください♪

とてもいい思い出になったので、時間に余裕があれば、金ピカピカの礼拝所のだけではなく、こちらのお土産コーナーも是非立ち寄ってみてくださいね♪

※似たようなお土産(このおじさんが作ったものかな?)がサマルカンドの空港にも売っていたのですが、10~15ドルほど高かったです。

5.ウルグベグ天文台(Ulugh Beg Observatory):中世の天文学の中心地として天文観測が行われた場所

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ウルグベグ天文台は、サマルカンドにあるかつての天文台であり、15世紀初頭にティムール朝のスルタンであるウルグベクによって建設されました。

この天文台はその時代において驚異的な天文学的観測と計算を行い、多くの星座や天体の位置をほぼ正確に記録しました。

博物館内の説明 アプリを使えば日本語にも対応 ©haneusagi.com

特にウルグベクは、大規模なクアドラント電子機器を用いて、赤経と赤緯の観測を行い、その結果を星表にまとめました。

彼の観測データは後世の天文学の発展に大きな影響を与え、彼自身もその天文学的業績から「天文学の王」と称されました。

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ウルグベク天文台はその後数世紀にわたって放置されましたが、20世紀に再発見され、修復が行われました。

現在、ウルグベグ天文台の一部しか残っていませんが、かつては半径46m、高さ30mの建築物に囲まれていたというので驚きです。

この施設には、当時としては珍しい天体観測装置が設置されており、当然ですがこれがかなり巨大!

なんと、天頂儀の半径は約40mで、円弧は63mあり、主要な6分儀は、驚異的な正確さで子午線を示していました。

ウルグベクの天文台では、星の軌跡が1018もの星について詳細に記録されており、それは当時の望遠鏡がない時代にしては驚くべき記録です。

彼は1年を365日6時間10分8秒と計算したそうなのですが、現代の技術による計測では365日6時間10分9.6秒とほぼ一致し、誤差は1分未満。

マジでスゴイよ、ウルグベグさん!

天文台の地下部分を見る事ができるのでぜひ当時にあのような物を作ったすばらしさを実感してください!(はじめは何かわからず、ただのトンネル?とか思ってみていた自分が恥ずかしい・・・博物館を見てから2度目に見たらそのすごさを実感しました)

現在、世界遺産として登録されたウルグベグ天文台は観光地として一般に公開され、天文学の歴史的な遺産として賞賛されています。

入場料:大人30,000 UZS

6.シャーヒ・ズィンダ廟群Shah-i-Zinda):霊廟群が織りなす「サマルカンドブルー」のイスラム建築は圧巻!

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シャー・ズィンダ廟群は、サマルカンドにある歴史的なネクロポリス(霊廟の複合施設)です。

名前は「生きている王」を意味し、この地域がイスラム教の伝説的な預言者ムハンマドのいとこであるクサム・イブン・アッバース (Kusam ibn Abbas, Qassim-ibn-Abbas)の墓があるとされている伝説に由来しています。

シャー・ズィンダは、14世紀から15世紀にかけて建設され、多くのマウソレウムや神殿から構成されています。

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ほぼすべての建物は、青いタイルや彩色の装飾など、美しいイスラム建築の特徴を持っていて、どこを歩いてもカメラのシャッターを切ってしまうほどの美しさです。

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まさに、サマルカンドが「青の街」と呼ばれることに納得してしまいます。

この複合施設は、歴史的にも宗教的にも重要な場所とみなされていて、サマルカンドを訪れる観光客にとって人気の観光スポットの一つです。

また、シャー・ズィンダは、ウズベキスタンの文化遺産としてもUNESCOの世界遺産に登録されています。

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シャー・ズィンダ廟へ行く際の注意点として、服装があります。

このシャー・ズィンダ廟は、いわゆる写真映えするスポットとして有名で、私たちが行った時に、超深めのスリットが入って歩くと足が丸見えになる袖なしの真っ赤なワンピースに真っ赤な口紅、赤の超ハイヒール(どんだけ赤だ好きなんだ?)、大きなつばの麦わら帽子にサングラスをかけた白人女性(多分ロシア人)とギャングみたいな上下白スーツを着た男性のカップルが、まるで結婚パーティにでも出かけるような雰囲気でやってきて、エントランスのところで入場拒否されていましたw

こちらは、イスラム建築群の簡単に言うと墓地でイスラム教の方にとっては神聖な場所ですので、かなり奇抜な目立つような服装や、過度に肌を露出する服装には注意しましょう。

看板には、肌が隠れる服装に女性はスカーフを推奨と書いてありましたが、天候で非常に暑い事もあると思いますので、私は半袖Tシャツ(念のため薄手の長袖カーディガン持参)にサンダルで何も言われませんでしたし、スカーフの注意も受けませんでした。

海外からの(イスラム教以外)ほとんどの女性観光客はスカーフは着用していませんでした。

はねうさ夫は、半袖のシャツを着ていましたが、長ズボンを着用。

地元の男性も当然足が出るような服装の人はいなかったと記憶していますし、写真を見返しても、ジーンズや長ズボン、長袖の人ばかりでした。

他にも一定数のロシア人とみられる若い女性が肌の露出多めのファッションでショート動画や写真撮影のため、同じ場所を長時間占領・・・という光景もみたので(なので、あまり写真が撮れなかった怒)、個人的にはなんだかなあという感想です。

人気の観光地なので、人がいない時間となると早朝一番を狙って行けば、邪魔されずに写真を思いっきりとれそうです(笑)

入場料:大人40,000 UZS(2023年5月時点)

7.グーリ・アミール廟(Gur-e-Amir):ため息が出るほど美しい装飾が堪能できる歴史的なティムール王家の墓

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グーリ・アミール廟は、ウズベキスタンのサマルカンドにある歴史的な霊廟であり、ティムール朝建国者のティムールや彼の家族の墓所として知られています。

グーリ・アミールとはペルシア語で「王の墓」を意味すると言います。

夕日が当たって美しい外観 ©haneusagi.com

この霊廟は、レギスタン広場から南東に徒歩15分ほどの場所に位置しており、ティムール帝をはじめ、彼の息子たちや、ティムール朝の第4代ウルグ・ベクも葬られています。

とにかく巨大すぎて全貌を写真に収めるのが大変でした(;^_^A

これだけ離れてみても凄い存在感 ©haneusagi.com

建設は1404年に始まり、完成後、ティムール帝の急死により彼自身もここに葬られることになりました。

廟内は、壁一面を埋め尽くす繊細で金ぴかな黄金の装飾で彩られており、その美しさに開いた口がふさがりません・・・見惚れて唖然としてしまいます。さすが王家の墓!

修復が完了した1996年には、3~4kgもの金が使用され、黄金を塗る下地にはサマルカンドの特産品であるサマルカンドペーパーが用いられました。(私たちが行った時にはまだ建物周辺のお庭部分などは若干修復中でした)

装飾には、コーランの言葉や花や星をモチーフにしたアラベスク模様が描かれています。

とにかく豪華!

中央の黒い墓石がティムール帝の墓の位置を示すものであり、周囲にはウルグベクやティムール帝の息子・孫の石碑が並んでいます。

これらの慰霊碑は実際の墓ではなく、実際にある地下室の棺の真上の位置に置かれているので、地下室にある墓石の位置を示しているだけのものです(地下室の入場は不可)。

また、グーリ・アミール廟は、イスラム建築の傑作であり、これは後に彼らの子孫たちがインドで建造したタージ・マハルなどのムガル帝国の建造物へと繋がるという点などで評価され、世界遺産に登録されています。

また、私たちは夕方近くに行ったのですが、霊廟の青のドームと、青と茶色のレンガの外壁が夕焼けに映えて、外観もとても美しかったです❤

入場料:1人30,000 UZS(2023年5月時点)

8.ビビハニム・モスク(Bibi-Khanym Mosque):かつてイスラム圏で最大規模を誇った巨大モスク

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ビービー・ハーヌム・モスク(Bibi-Khanym Mosque)は、ウズベキスタンのサマルカンドにある歴史的なモスクで、14世紀にティムールの妻から名前が付けられました。

モスクの外壁は高さ167m、幅109mであり、インドから運ばれたという480本の石柱によって支えられた屋根が特徴的です。

建設は1398年にティムールがインド遠征から帰還した後に始まり、1404年から1405年の間に完成したとされています。

その建設当時は、イスラム世界で最大かつ最も壮大なモスクの一つであり、中央アジアで最も高い建築物の一つでした。

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1897年の地震で一部が崩壊しましたが、1974年に再建が始まりました。

今日のモスクは新しく建設され、以前のモスクの痕跡は残っていませんが、モスク近くのシヨブバザールはモスクが建設された当時と同様の活気を見せています。

地震で崩れ、再建することになったビービー・ハーヌム・モスクの写真も展示してあった ©haneusagi.com

やはり当時のモスクではないという意味で、大きな感動はありませんでしたが、とても大きく敷地内も色々な角度からモスクを見ると、美しかったです。

入場料:大人30,000 UZS(2023年5月時点)

9.サマルカンド・シヨブバザール(Siyob Bazaar):2000年の歴史がある中央アジアで最大かつ最古のバザール

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サマルカンドのシヨブバザールは、巨大なビービー・ハーヌム・モスクの近くに位置しており、シルクロードの交易があった時代から変わらず同じ場所にあると言われている2000年もの歴史があるという国内最大の市場です。

このバザールは、地元の人々や観光客に新鮮な果物、野菜、乾燥フルーツ、スパイス、衣料品などを販売しています。

特に買いたい物があるわけではないですが、食いしん坊の私は、旅先に行くと地元の市場に行って色々と見るのが大好き!

ウズベキスタンでは、イランとの交流がありそうかなーと勝手に想像し、ヨーロッパで買うととてもお高いスパイスのサフランを求めてバザールを物色しました。

気さくに写真撮影に応じてくれたこちらのお兄さんからサフランを購入 ©haneusagi.com

スパイスも良いですが、ドライフルーツやナッツも色々な物があるので、お土産にも良いと思います♪

ショブバザールは、活気に満ちた雰囲気と伝統的なウズベクの文化を体験するのに最適な場所の一つです。

10.ハズラティヒズル・モスク(Hazrat Khizr Mosque):伝説の預言者の名を取った歴史的なモスク

巨大なビビハニム・モスクからバザールをチェックし、その後シャーヒズィンダ廟群へ行く途中あたりの丘のようになった部分へ向かう通行者用歩道橋のすぐ近くにそびえ立つのが、ハズラティヒズル・モスクです。

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この建物は、モスクというには少しユニークな建築様式で、木製の柱と天井があるテラスのような部分が独特の雰囲気を醸し出していて、お寺や神社のような雰囲気さえ感じます。

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このモスクの敷地内には、かつてウズベキスタンの大統領であり親日家であったカリモフ氏の陵もあります。

このロープで囲ってあるのがおそらくカリモフ氏の陵。お祈りに来ている人たちがいた ©haneusagi.com

また、西側のテラスからは、サマルカンドの美しい景色を一望することができるとしても知られているので、夕方の日差しが強くない逆光にならない時間に足を運ぶと良いと思います。

私たちが行った時は、礼拝中だったのか確か女性は本堂に入れなかったのか忘れましたが、本堂には入らず敷地内を散策だけしました。

11. アフラシヤブ州立考古学保護区

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アフラシヤブ州立考古学保護区は、サマルカンドの古代都市の遺跡が広がる約200ヘクタールの地域です。

この地域は、古代シルクロードの交易都市として栄えた歴史的な遺跡が集まっています。

この場所は、古代のサマルカンドの街があった場所で、1220年のモンゴル軍による征服で破壊され、その後800年間忘れ去られており、現在も発掘作業が継続されています。

当時の街は城壁に囲まれた集落でしたが、現在では壁の一部や塹壕、記念碑のみが残っていて、何も言われなければただの草が生えている荒地のようにも感じてしまいます。

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私たちは、歩いて行ったのですが、サマルカンドの市内中心部から車で10分の距離に位置し、古代の宮殿や墓地などが発見されているので、歴史や考古学に興味のある人にとって貴重な体験となります。

この辺はあまり観光客が来ないのか(皆さん車で移動している様子)、広大な景色に古代シルクロードの想いを馳せながら歩くとロマンが広がります❤

博物館へ行く途中で見かけた古代シルクロード時代をイメージした像 ©haneusagi.com

敷地内に小さな博物館も併設されています。トイレは有料でした。

古代都市の面影を感じながら、ウズベキスタンの歴史と文化を深く理解できる場所なので、サマルカンド訪問の際には、ぜひ訪れてみてください。

公式サイト:https://samarkandmuseum.uz/en/muzei-dlya-menyu/museum-of-the-history-of-samarkand-and-the-city-of-afrosiab

入場料:大人20,000 UZS

12.フホフレンコ・ワイン博物館(Museum of Wine-Making named after Khovrenko)

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ブドウ栽培はシルクロードを経由して中央アジアに伝わったと言われており、ワインは、ウズベキスタンの人々の生活においても重要で、特にサマルカンドのワイナリーはその象徴とも言えます。

ウズベキスタンはイスラム教徒が多いですが、飲酒に関しては比較的ゆるく、ワインやビール、ブランデーが造られています。

ウズベキスタンは、ブドウの産地として旧ソ連時代から重要視され、ウズベキスタンの日照時間とも関連して、甘口ワインの製造が主流でしたが、今ではヨーロッパ品種も造られ、辛口ワインの需要も増えています。

1868年に設立されたサマルカンドの小さなワイン製造会社は、ロシアの実業家ドミトリー・フィラトフの尽力により、パリやアントワープの品評会で賞を受賞する等、国際的に評価されるようになり、ソビエト連邦時代の1927年には、工場の役員はロシアの化学者、M.A.ホフレンコに移りました。

ホフレンコの努力のおかげで、サマルカンドのワイン製造技術の向上やブドウの栽培方法や品種改良が行われ、サマルカンドのワインはさらに世界的な評価を獲得しました。

現在、フィラトフのユニークなコレクションは、ワイン醸造博物館で展示され、ウズベキスタンのワイン産業の歴史と重要性を見る事ができます(残念ながら英語表示は無し)。

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また、こちらでワインテイスティングを行う事もできますので、ウズベキスタンのワインやブランデーに興味のある方は、ぜひ予約して行ってみてください。

ワインテイスティング。左の白ワインやロゼから始まり右手前のポートワインのような熟成甘口赤ワインまで試飲 ©haneusagi.com

私たちは、サマルカンドのツーリストインフォメーションで予約していただいて、直接現地にタクシーで行きました。

所在地:MX32+GCM, Mahmud Qoshgariy ko’chasi, Samarqand, Samarqand viloyati, ウズベキスタン

13.アミール・ティムール像とセントラルパーク(Amir Temur Monument/ Central Park)

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サマルカンドには、アミール・ティムールの像があります。

この像はティムールの威厳と偉大さを象徴しており、地元の人々や観光客に親しまれています。

特記するような観光スポットではないかもしれませんが、王家の墓である「グーリ・アミール廟」から比較的近いので、お時間のある方は行ってみてください。

また、アミール・ティムールの像の近隣に、市民の憩いの場であるセントラルパークもあります。(結構広い!)

セントラルパークの近くには大学があることから、若者も多く、散歩やジョギングしている人も見かけたので、地元の人々の憩いの場として親しまれているのがわかります。

私たちは、ワインテイスティングの後に徒歩でレギスタン広場まで戻る際にセントラルパークを通りましたが、若者がアイスを買って食べていたりしてより地元の雰囲気を味わえたのが良かったです。

この近辺は主要観光地から離れていることもアリ、ほとんどが地元の方だと思うのですが、緑も多く、車両が入れない広い遊歩道になっているので、のんびりまったりしたい人にお勧めできます。

サマルカンドで時間がある、または観光地化され過ぎた場所を観るのに疲れた場合に市内でリラックスしたり散歩を楽しむのに良い公園だと思います。

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私たちは、カザフスタンのアルマトイから飛行機でサマルカンドまで飛びました。ルートは以下記事をご参照ください。

https://www.haneusagi.com/travel-central-asia-travel-routes-and-budgets2023

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この記事を書いた人

旅行、おいしいもの・ワインが大好きのドイツ在住40代。旅行、デザイン&アート、国際結婚ネタ、語学学習(英語・ドイツ語)のヒントをお届けします。20代後半にアメリカでインターン経験。現在はフリーランス翻訳家。ひょんなことから2017年7月11日より南ドイツ在住。干支と小動物風な行動により、幼少時に父親から「うさ」と呼ばれて育つ。その最愛の父は2021年に他界。気ままに書いてます~
プロフィール詳細は「はねうさぎ」をクリックしてね!
★TabiTabiさんに寄稿した「旅行記」
https://tabi-two.com/posts/9

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