【2019年カーニバル】クライマックスは嵐の中でのパレード

こんにちは!はねうさぎです。

昨日カーニバルのクライマックスであったバラの月曜日(Rosenmontag)を終え、今日は雨降りの火曜日。

昨年は、ドイツ最大級と言われるケルンのカーニバルパレードに行ってきたので、「今年は別の都市に行こうか?」なんて話していたのですが、天気予報では「月曜日に嵐がやってくる」ということで、デッュセルドルフは2時間遅れのパレード決行を発表。

ケルンとマインツは、「パレードの規模を縮小する」という措置が取られました。

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©オリバーバーグ(dpa)

宗教的な意味合いが強いカーニバル(ただバカ騒ぎしてるだけじゃないんですねw)なので、「延期」と言う言葉は彼らの辞書にはありません。

この日のために準備してきた人々はもとより、世界各国からカーニバルを楽しもうと遠方からドイツへ来る方もいるでしょう。

これらを考えると、残念ではありますが、カトリック上重要なこの日、このバラの月曜日がカーニバルのクライマックスなので、次の日に持ち越し・・と言うわけにいかないところが辛いですね。

結局我々は、天気を考慮してカーニバル三大都市にはいかず、週末行われた地元のカーニバルパレードに行って終わりとなりましたが、気分を盛り上げるために?!ケルンのパレードについて少し情報をシェアします。

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やっぱりライバル同士?!ケルンとデッュセルドルフのカーニバル

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先日ケルン出身の友達と出かけたときのこと。

彼女が、「ヴュルツブルク近辺では、誰もカーニバルについて語りもしないし、騒ぎもしない、そもそもカーニバルじゃなくて「ファッシング」とか言っているし・・・ファッシングって何?!ここはどうなってるの?!」とぼやいてました(笑)

確かに、バイエルン州はカーニバルには力を入れてません・・・というかそういう伝統が無いんでしょう。

とはいえ、ヴュルツブルクは、バイエルン州の中でもカーニバルの中心的街だと聞いているので、この地域ではなかなか大きい方なんだと思います。ヴュルツブルクでは、パレードは日曜日に行われました。

そして彼女は今年は、土曜日に仕事をしなければいけない関係で、ケルンのカーニバルには戻れないのだとか。

私が、「昨年ケルンのカーニバルに行って、とっても楽しかった!また行きたいけど、はねうさ夫が、2年連続でケルンに行くのは・・・(もうお腹いっぱい?)みたいな感じだったので、もう少しうちから近いマインツに行ってみようか、と話しているんだ~。」

と伝えたところ、

「マインツはわからないけど、デッュセルドルフだけは行っちゃダメ!」

と言われました(笑)

カーニバルやサッカー、ビールの好みの違い等、ケルンとデッュセルドルフはライバル同士で仲が悪いことは一般的に知られているので、「あ~、なるほど」と思い、納得してしまいました(笑)

「デッュセルドルフのカーニバルなんて小さすぎて観る価値無いし、ぜったいつまらないから行かない方が良いよ!でも、デッュセルドルフの日本人街は超楽しいから行った方が良いよ!」とのアドバイスをいただきました~(笑)

私はいつか、ケルンとカーニバルの姉妹協定を結んでいるリオデジャネイロのカーニバルに行ってみたいです^^

カーニバルの風習はどこからやってきたのか?

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ケルンのカーニバルガイドによりますと、ケルンの方言で「Fastelovend」または「Fasteleer」としても知られているカーニバルは、もともとは、“the world turned upside down”(直訳で:世界は逆さまになった)ことをお祝いするイベントらしい。

古代ローマ時代のお祭りであったサートゥルナーリア祭(農神祭とも言われる)では、「馬鹿騒ぎすること」と「社会的役割の入れ替え」を特徴とし、例えば、奴隷とその主人がこの期間だけ表面上役割を入れ替えて振舞ったことにも関連していると言われています。

中世では、キリスト教の厳格な原則が日常生活を支配していたため、このカーニバルの起源と言われるイベントでは、キビシイ規則から少し離れることのできる期間として、人々にとっても、聖職者にとっても歓迎されました。

そのことを証明するものとして、ある僧侶が、修道院の住人たちが長い期間の断食の前夜に踊り、キスをし、お酒を飲んだりしたときの「狂った」日を書いた文書が残されているとのこと。

そして、「カーニバル(英語:Carnival)」という用語は、断食の期間から派生した言葉なのです。

「Carne」はラテン語で「meat(肉)」を表し、 「levare」は 「奪う」ことを意味しています。

なので、もともと、「カーニバル(または) Fastnacht(断食の前夜)」自体は、「灰の水曜日」の前日前夜にお祝いされていました。

でも、現在のカーニバルシーズンは11月11日の11.11amに始まります。

そして最終日である灰の水曜日の前日である火曜日の「Nubbel」と呼ばれるカカシのような奇妙な人形を焼いて終わります。

この「Nubbel」という人形、大抵は、わらか雑巾で作られていて、カーニバル期間にバーやパブ、レストラン等の入口や窓によくぶら下がっているのに気づくと思うのですが、カーニバル期間中に人々が犯した?!愚かな悪事(お酒を沢山飲んだり、いろんな人にキスしまくったり、騒いだり等・・)を被ってくれているので、最終日前日にこの人形を燃やすことで、みなさんの罪をきれいさっぱり流してしまおう!ということらしい。

いや~、興味深い発想・・・w

Youtubeで、人々が焚火?たいまつ?のようなものを持って、この「Nubbel」を燃やす様子を見たのですが、ちょっと気味悪い・・・苦笑

興味のある方はYoutubeで検索して観てみてください!

そして、この火曜日には人々はお魚を食べるそうです。

なので!?私は今晩はお寿司にしようと思います~^^

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あのカーニバルの掛け声には意味があった?!

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昨年のケルンのカーニバルレポートで、ケルンのカーニバルで叫ぶ掛け声「Kölle Alaaf!」は何か意味があるのか?!、とはねうさ夫に聞いたところ、「おそらく意味はない。ただ叫んでるだけ、言い回しはただ伝統的にそう言っているだけ(だと思う)」と言っていたのですが、なんとなんと、ケルンのカーニバル公式ガイドにその意味が書かれていましたよ!

Alaaf is the call of Cologne’s carnival fools. It derives from the cry of “all af Kölle”, meaning “Cologne above everything”. Today the call is only heard in the context of carnival, now in reverse order: “Kölle Alaaf”.
(原文英文のまま引用)

つまり、「何よりもケルン!」「ケルン最高!」「どこよりもケルン!」「ケルンが全て!」ってな意味らしい。

ケルンっ子のケルン愛を叫んでいるわけです。

ちなみにこの公式ガイドには、「ほかの地域(例えばデッュセルドルフなど)では、Helau!(ヘラウ!)と叫ばれていますが、ケルンではタブーとされていて、決してケルンでこの掛け声を発してはいけません!」と書いてありましたw

やっぱりそうなんだ~(笑)

カーニバルでの「Kölsch(ケルシュ)」用語辞書

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「Kölsch」というのは、ケルンあたりで話されている方言のこと。

ドイツではいわゆる「標準語はコレ!」ということは決められておらず(もちろん、「ハイジャーマン」が一般語ではあるが、それがどの地域で話されているものである、という規定はなく、現在では、ハノーバーあたりで話されているドイツ語が、ハイジャーマンであると言われています)、州によって、地域によって、様々な方言があり、外国人の私はもとより、バイエルン州出身のはねうさ夫にとっても、このケルンの方言は「ほとんど言っていることがわからない!」らしい。

そこで、ケルンのカーニバルへ行く際にお役立ちになりそうな言葉をピックアップしてみました。発音は[ ]に表記します。

参照:Cologne Carnival Guide 2019

●Ich künnt dich bütze!  [ɪç ky:nt dɪç bytsə]
英語の「You’ve made my day!」に値するこの言葉。
「キミのおかげで、今日一日が良い日になった!」という意味を持っています。もちろん、これを言って相手のほっぺにキスするのがケルン流。

●Blötschkopp [ˈbløt͜ʃˌkɔp]
ウムラウトばっかりで発音しにくいですが・・・「あほ~、バーカ!^^」って言う意味です。
でも、これは真剣に捉えてはいけません。

●Decke Trumm [ˈdekə] [ trʊm˙]
大きなドラム。このドラムは、月曜日のカーニバルパレードで、バンドの先頭にある楽器のことを指しています。

●Kamelle [kaˈmɛlə]
バラの月曜日のカーニバルパレードで投げられるお菓子のこと。山車に乗っている人に向かって「Kamelle!」といってお菓子をねだります。

●Imi [ˈɪmɪ]
英語の「Immigrants」から来ているケルン方言。この場合は「移民」を意味するわけではなく、つまり「ケルン以外から来ている人々」のことを指します。「でも、ケルンビール(ケルシュビール)を飲み交わすことは、いつでもウェルカム!」とのことw

いかがでしょうか。

この記事を書いていて、やっぱりまたケルンのカーニバルに行きたくなりました(笑)

昨日は、寒い雨風の中、パレードで笑顔を絶やさずお菓子やお花を投げていたパレードに参加した人々には本当に「かわいそう」という気持ちと「すげープロ意識?!」という気持ちでしたが(ストリーミングで動画を見ました)、来年こそは良い天気の中多くの方々が、ドイツのカーニバルを楽しめることを願っています。

来年2020年のバラの月曜日(Rosenmontag)は、2月24日です!

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