こんにちは!はねうさぎです(@haneusagi_com)です。
南ドイツ暮らしの私。実は今日はちょっとドイツでも複雑な?祝日です。
はねうさ夫に「この祝日は何の日なの?」と尋ねると、「聖母マリアが天国に行った日」とのこと。
ドイツの祝日の多くはキリスト教に関連したものが多いので、一般的な日本人にはなじみのない祝日やイベントも多くあります。
もちろん自分がクリスチャンならもう少し理解度がたかまるのでしょうけど、神道を信仰している私としては「??!!」なことしかありません。
聖母マリア被昇天祭(Mariä Himmelfahrt)とは
聖母マリア被昇天祭(ドイツ語でMariä Himmelfahrt)とは、キリスト教の中でもカトリックに特化した記念日で、聖母マリアがその人生の終わりに肉体と霊魂を伴って天国にあげられた事を記念する日であり、ドイツでは、バイエルン州の一部とザールラント州が祝日となります。
聖母マリア被昇天祭は、1950年に当時のローマ教皇ピオ12世によって正式に教義となっているそうです。
イエス・キリストは自身で昇天したのですが、人間であったマリア様は被昇天、つまり天に上げられたという事です。
カトリックが多いフランスやマルタなどの南ヨーロッパでは、この聖母マリア被昇天祭の8月15日は、国の祝日となっているようです。
ドイツのカトリックに関わる祝日にするかどうかの決め方がスゴイ
面白いのは、祝日になるかどうかの決定についてなのですが、バイエルン州の場合?その市町村の信仰人口の割合で決めているそうです。(by はねうさ夫説)
その市町村の人口の60%以上がカトリックの場合には祝日となります。
「バイエルン州の一部が祝日」と書いたのはそういった理由からです。
例えば私の住んでいる地域では今日はお休みなのですが、隣町のニュルンベルクなどは祝日ではないとのこと(驚き)。
ドイツの祝日は先日も書いた「日曜日は何もしない日」と似ていて、(くわしくは「日曜日は「何もしない日」。ドイツ人の週末の過ごし方」をどうぞ)ほとんどのお店も閉まってしまうので買い物なんかには行けません。
ただし、今日のような一部の地域だけ祝日の場合は、仕事も基本的にお休みなので、例えばフランクフルトに行ってショッピングを楽しむ・・・なんてこともできるわけで、ちょっと不思議な気分です。
そして、この聖母マリア被昇天祭では人々は何をするのか質問したところ、「知らない~。そんなに重要な日じゃない」とのこと。驚
うーん。
重要じゃないことを祝日にはしないと思うのですがね。
信仰心の強い人ならミサくらいには行っているかと思いますが真実は知らず。。。
ちなみにフランスでは、おびただしい数の礼拝場所がマリアに捧げられ、聖母行列が開催されたり多数の巡礼者が有名な聖堂を訪れたりするそうで、一大イベントのようです。
在日フランス大使館のサイトによると、「フランスではクリスマス、昇天祭、諸聖人の日とともに4つのカトリックの祝日に数えられます」とのことなので、かなり重要な祝日のようなのです。
先ほど外を散歩してきましたが、いつものようにサイクリングを楽しむドイツ人ばかりで宗教的な意味合いのありそうな特別なイベントはしていませんでした。
謎ですが、ちょっと興味深い祝日だったので取り上げてみました。
>>あわせて読む


コメント