ドイツでキノコ狩りへ行ってきた!ドイツ人も大好きな秋のアクティビティ

ドイツの習慣・風習・イベント
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こんにちは!はねうさぎ(@haneusagi_com)です。

日本の秋の味覚のひとつにキノコがありますが、ドイツでもキノコを食べる習慣があります。

それと同時に、森へ行ってキノコ狩りをする習慣もあります。

毎年義理両親が森へ行くというので、義理両親にお願いして、キノコ狩りへ連れて行ってもらいました。

そう、彼らは毎年数回キノコ狩りへ行っているベテランです。

「キノコはヘルシーだし!」と言ったら、義理母から「人によってはチェルノブイリの放射線が飛んでるからキノコは不健康って思ってる人もいる」と聞き、驚いたと共に、「なるほど・・・」と思ってしまったのも事実。

今回は、ドイツの秋のアクティビティのひとつ、キノコ狩り体験をお伝えします。

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ドイツ人も大好きなキノコ狩り

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皆さんはキノコ狩りへ行ったことがありますか?

私のドイツ人義理両親は、毎年数回キノコ狩りへ行っています。

「先週末は森に行ってキノコを採ってきたの。今年は良質かつ大量なのよ!30分も森を歩いただけでカゴに一杯になったの!」と、興奮気味に話す義理母。

過去数年は、「ふ~ん・・」なんて他人事のようにお話を聞いていましたが、「よくよく考えてみたら、自分でもできるんじゃ・・・?!」と思い「キノコ狩りへ行ってみたい!」と伝え、森へ連れて行ってもらうことにしました。

ちなみに、私の両親と叔父夫婦もキノコ狩りが大好きで、私が小さい頃は、ほぼ毎週キノコ狩りへ行っていたのを思い出します。

小さかった私たちは、行く森のエリアの危険度によっては、家で従妹たちと遊びながら留守番したり、たまには一緒に連れて行ってもらって、どのようなキノコのがどのように生えているのかを教えてもらったりしたものでした。

なんだか懐かしい。

アメリカのマサチューセッツ州に住んでいた時も、職場の上司が「キノコエキスパートが知り合いにいて、キノコ狩りのイベントがあるんだけど興味ある?」と聞いてくれ、キノコのTシャツを着てきた「キノコエキスパート」さんや友人と一緒に森へ散策に行ったことを思い出します。

その時に、「今日、日本からの参加者がいると聞いて、君に特別なキノコを持ってきたんだ。昨日バーモント州の森に行って見つけたマツタケだよ!噂によると、このキノコは日本ではすごく高価だと聞いたから君にプレゼントしようと思って」と、たくさんの北米マツタケをいただき、炊き込みご飯にしたのを覚えています。

忘れかけていたけど、とってもいい思い出です。

そういえば、ドイツの田舎へ引っ越してきたけど、積極的にこの田舎暮らしを楽しんだことないかもなあ・・なんて日々の自分を反省しつつ、過去の体験を思い出し、「その辺の森へ行ってキノコが採れるなら、いいんじゃない?!」と楽観的に考え始めた私。

しかし、その背景のひとつには、どうやらキノコの王様と言われるポルチーニ茸(と同種のキノコ)が森でとれる、と聞いたことも興味を持った理由のひとつです。ムフッ

「そんなチャンスがあるなら森へ行ってみたい・・・!!」なーんて私の根性、こんなもんですw

森の場所は人には教えないのが鉄則

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キノコ狩りへ行ったことのある方はわかると思いますが、おそらくこれは万国共通で、キノコが生えている場所は、家族以外(またはとっても親しい友人以外)には教えないのが、ドイツでも鉄則らしい。

ドイツ人も、今日高級キノコと呼ばれているキノコを見つけた場所は、家族にも教えないのだとか。

確かに、「たくさん生えている」とは言え、10月の朝晩冷え込む時期になると、多くのドイツ人はキノコ狩りのために森へ入っていくので、たくさんの人が知っている場所は争奪戦になってしまい、天然資源であるキノコの乱獲?!なんてことにもなりかねないので、森の場所を他人に教えないのは自然なことでしょう。

そして、食べる分だけ採るものお約束。思った以上に採れた場合には、乾燥させたり冷凍したりして保存します。

ちなみに、ドイツの場合、ちょっと車で走ると雑木林のような場所がいくつもあるので、私有地や、キノコの業者として支払いをしている場所以外であれば、その辺を散策してキノコを探すのはOKとのことです。

日本と一緒ですね。

ドイツで採れるキノコの種類

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© haneusagi.com

今回、私たちがゲットしたキノコは3種類。

Maronenpilze(マローネピルツ)

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栗色で大きな傘を持ち、スポンジ状で黄緑色のキノコ。

Wikipediaで調べると、このキノコは「ニセイロガワリ」と言うらしい。

個人的には、こんな大きなキノコを採るのは初めてで、スーパーマリオブラザーズの世界にしか思えなかったです・・・・。

さらにこのキノコ、粘りがあるんですよね。

なので、私はお味噌汁やスープに入れるのがいい調理法だと思います。

また、先日はハヤシライスにも使ってみて、おいしかったです。

キノコの粘りが気になる方は、ハヤシライス、ビーフシチュー、カレーなどに使ってもおいしく頂けると思います。

義理母は、お肉と合わせるキノコソースとして使用することが多いです。(クリームだったり玉ねぎと一緒だったりと色々)

Steinpilze(シュタインピルツ)

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ドイツでは最も高級キノコのひとつで、マーケットでも高価な価格で売られているポルチーニ茸の一種「シュタインピルツ」。

シュタインは石を意味し、ピルツはキノコを意味します。(語尾にEがつくのは複数形)

こちらは香りもよく、新鮮なものは生でサラダとしてもいただける高級素材。

はねうさ夫と私で2個見つけ、義理母から「SUPER!(すごいわ!)」と絶賛されました。

大きく成長しすぎてもいなかったので、リゾットとサラダにしていただきました。野生のキノコだったので生食は緊張しましたが、少しバナーで炙ってルッコラ、パルメザンチーズとシンプルなドレッシングでいただきました。

おいしかったです♪

Rotfußröhrling(ロートフースリューリング)

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カタカナにすると若干発音が違うのですが、茎の部分が赤い色のキノコで、こちらもマローネンピルツと同様、傘の裏側がスポンジ状の黄緑色のキノコです。

マローネピルツよりも小さめで、傘の表面が少しひび割れているような形状。

味の違いはあまりわからなかったので、マローネピルツと一緒にスープにしちゃいましたw

ドイツで人気のキノコの種類

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今回のキノコ狩りでは見つけることができませんでしたが、ドイツの秋と言えば「アンズダケ」です。(写真のもの)

ドイツ語でPfifferling(e)プフィファーリンゲ(複数形)と言います。(プの発音は短く発砲される感じで弱め)

地域によっては、この頭文字のPの後にFが続くと発音できないドイツ人もいるようで、その場合は、フィファーリンゲとなるようですが、私の住んでいる地域では、Pも発音します。

このPFサウンドが日本人にはめちゃくちゃ難しい・・・いまだに、はねうさ夫に笑われています。苦笑

さて、このアンズダケですが、王道は、クリームパスタ、スープ、お肉のソースなど、クリーム系、バター系との相性抜群で、ドイツ人はクリーム系のソースやスープにしていただくことが多いようです。

秋のドイツを旅すると、レストランのお勧めトップメニューに必ずありますので、秋にドイツを旅行で来られる方は、食べてみるのをお勧めします。

私は、クリーム系はそんなに大好物でもないので、他のレシピも検討したいのですが、なかなかバリエーションが無くて困っています。

インターネットで「pfifferlinge rezept」で検索すると、Youtubeからお料理ブログから色々とレシピのアイディアを検索することができるので、調理法に困ったときには参考にすると良いですよ。

アンズダケのほかにドイツのスーパーで売られているモノは、「Kräuterseitlinge」そう、エリンギ!や「Shiitake」シイタケです。

たまにシメジ系のヒラタケのようなキノコも売っています。

エリンギはアジアンスーパーでも売っていることもあり、その場合はスーパーよりも安かったりもするので、爆買いですねw

鉄板焼きのおともにしたり、バター炒めにしていただくのが好きです^^

もちろん、アジアンショップには、エノキやシメジも売っていてありがたいです。

ドイツで初めてのキノコ狩りを終えて

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ドイツに来て早3年目に突入し、初めて連れて行ってもらったキノコ狩り。

雑木林に入ってから約1時間半で、かごに一杯のキノコが採れました。

日本で記憶しているほどキノコの種類も多くなく、どれが食用可能なキノコなのかを判断するために、必ず知見のある人間と行く必要があります。(義理両親はキノコ狩り歴25年以上)

ドイツ人は、自分の知らないキノコは絶対に採りません。

他の視点にフォーカスすると、整備されていない森をひたすら歩いたのも久しぶりで、キノコ狩りそのものはもちろん楽しめましたが、自然の中を歩くのも気持ちいいものだなあと実感しました。

ドイツ人が自然大好きなのもなんとなく理解できて来たというか・・・そのうちドイツ人化するかな(いや、しないだろう)などと思いつつ、自宅に帰ってキノコをきれいに掃除しながら森からの恵みをありがたーくいただくことの幸せを感じました。

今年もキノコ狩りはもうシーズン的に終了ですが、チャンスがあれば来年また連れて行ってもらいたいと思っています。

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