ドイツのアパート生活「騒音問題」について

ドイツの習慣・風習・イベント
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こんにちは!はねうさぎです(@haneusagi_com)です。

私達は、マンション住まいなのですが、先日下の階の方から「お手紙」をいただきました。

その内容は「音がうるさくて眠れない!」という苦情のお手紙でした・・・汗

さあ、こんな時はどうするか。

そう、ドイツ人は話すのが大好きなので、はねうさ夫と相談して、「直接その方と話をした方が良いよ」と思い、2人で下の階へ行ってきました。

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ドイツ生活での「静か」と「騒音」の見分け方

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日本でも、特有の風裕や習慣はありますが、ドイツでも、ドイツ特有の暗黙の了解・習慣がいくつもあります。

例えば、この「騒音」問題。

まずは騒音を立てても良い時間帯に関しては、州によっても違いはあるようですが、朝の早いドイツ人なので、朝は6時~7時など、かなり早い時間からある程度の騒音は許されているようです。

これには少しびっくり!

賃貸契約書に記載されていたりすることもあるらしい。驚

先日は、土曜日の朝7:55分に下から、何か工事中なのかドリルの音や「シャーー!」という何かを削る?音でびっくり目が覚めてしまった私ですが、日本のアパート・マンション生活で、土曜日の朝8:00にドリルの音って、結構早い気がします。

日本だと、金曜日に飲みに行ったり、友人と出かけたりすると思うので、帰宅が夜遅かったりすると、どうしても土曜日(または日曜日)の朝くらいゆっくりしたい、と思うはずです。

日本だったら、私は間違いなく苦情してます!

さて、夜なのですが、夜は、22:00以降は静かにするのがドイツでは一般的です。

そして、この「静かにしなければいけない時間帯」のことをRuhe Zeitと言うのですが、ドイツ語学校でも、Ruhe Zeitについての授業があった時に、「22:00過ぎにご近所様が騒音と思われる音を継続的に発した場合は、警察に電話することができる」と習いました(!!)

ちなみにRuheというのは英語の「Quiet」や「Calm」「Rest」に当たる意味の言葉で、ドイツでは一般的に日曜日はRuhe Tagとされていて、日曜日に電動ドリル、掃除機などは使わないように気を付けましょう。

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そして、一番気になる「静かか?うるさいか?」の騒音のレベルに関しては、個人差はあるものの、例えば掃除機を回す音やシャワーの音、電動ドリルの音はうるさいレベルに分類されます。

とは言え、ドイツ人は夜に長くシャワーを浴びたりしない(朝のシャワーが多いと思います)ですし、水の音に関しては、今住んでいる建物はあまり水の音は響かないので、私は、シャワーや洗濯機(これも、最近のものは静音で、ドアを閉めるとほとんど音が聞こえません)も普通に使っています。

問題は、電動ドリルでしょうか。

電動ドリル?!と思う方もいるかもしれませんが、DYIが大好きなドイツ人は、マメに模様替えや家具の入れ替えをするようで、以前、平日ではありましたが、毎日夜の21:00時過ぎに電動ドリルを通路側でかけ続けていた近所の方に対して、はねうさ夫が怒鳴ったことがありました・・・。

それと、両隣のお部屋ともにカップルが住んでいるようなのですが、よくケンカしてますね。

「クソ―コノヤロー!」とか「ろくでなし!」とかの罵倒言葉も聞こえてきますし、男性が感情的になり、泣き叫んで?!いるときもあります・・・汗(やっぱり、ドイツ人女性は強いのかな?!)

なので、ドイツでは、平日の早朝、例えば6時や7時に掃除機をかけたりシャワーを浴びたりするのはOKですが、夜の22時以降の機械的な音を発するような行為や、言い争いは控えるようにするのがマナーですw

但しこれも、個人差があったり、うちのように音が響かなさそうな場合などのケースバイケースで、ご近所様が神経質だったり、その時間帯にほとんど家にいないとか、あるいは耳の遠いお年寄りであるなどと、ご近所さんの「性質」にも関係してきます。

ご近所から「うるさいんですけど」と苦情のお手紙をもらったら

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ドイツ人はディスカッション好きです。

こんな時は、直接お話をするのが一番良いと思います。(もちろん冷静に!)

興味深いことに、日本に住んでいた時に、お隣さんがうるさくて、管理会社に相談したことがありました。その時に言われたのは、「トラブルのもとになる可能性もあるので、絶対に直接話さないでください」と言われました。

さて、ドイツはどうかな・・・。

「ご近所付き合いを良くしておこう」とかそんなことはお構い無し!なのがドイツ人。

でも、ドイツは、直接話して自分たちで解決する方が、わだかまりが無くなる気がします。直接会って、顔を見て話してみると解決されることや改善されることも多いと思います。

また、話すことにより、他人の考えがわかり、自分たちの視野が広がるんだそうです(by私のドイツ人友達)

実は、お手紙をもらった時、私は在宅していたのですが、月曜日の17:00にドアのチャイムが鳴ったので、宗教勧誘かセールスだと思って、無視しちゃったんです。

まあ、実際にドアを開けたとしても、私のドイツ語力ではまともな会話にならないし、お手紙をいただいてよかったです。

はねうさ夫が仕事から帰ってきて、「誰か来たの?」と質問してきたので、「多分来たけど居留守したよ。なんで?」と言ったら「入り口に手紙があったんだけど」と、苦情の紙切れを見せてくれました。

とてもきれいに書いてあったけど、手書きだったので全部を理解するのはとても難しかった・・・・。

夫曰く、「あなたたちの部屋の真下に住んでいる者ですが、夜になると音がうるさくて眠れない」、「仕返しに朝の3:30に入り口のベルを鳴らしてやりたい!」などと、とても感情的なことが書かれていたらしく、自分たちとしては、音など立てていないつもりなので「何のことを言ってるんだろう?」という気持ちでいっぱいでした。

念の為、下の階にいって、ベルを鳴らしましたが、不在だったので戻ってきて夕食を取りました。

それから3日が経ち、私はなんだか下の住民が私たちが騒音を発している人だと思っているのが嫌で、モヤモヤしていました。

はねうさ夫に話すと「絶対自分たちじゃないから、考えるだけ無駄!その話はもう聞きたくない!」と、私の話さえ聞いてくれません。

とは言え、その翌日に「やっぱり直接話した方が良いよ」と夫を説得し、2人で下の階へ行くことにしました。

実は、もらったお手紙の紙が何かの通告書?で、お手紙そのものに差出人の名前は書いていていなかったのですが(そもそもなんで?!苦情を書いているのに自分の名前を書いていない!)、裏面に名前が印刷されていたので、その名前をもとに下の階へ行ったところ、実は私達の真下のお部屋ではなく、隣のお部屋だったのです!(つまり、お手紙をもらった日に訪ねた部屋の人じゃなかった!)

はねうさ夫は「こんなに離れていて、やっぱりうちがウルサイなんて考え難い」とのことでしたが、一応呼び鈴のベルを鳴らしてみました。

中から30代前半~中半くらいの、両腕にびっしりタトゥーを入れたイカツイ風貌のおにいちゃんが出てきました。

外見と内面のギャップに驚き!?ドイツ人はやっぱり綺麗好き

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下の階のお部屋は、うちの半分ほどのスペースで、1人暮らし用という感じの間取りでした。

部屋の入口のドアを開けて、お手紙を見せ「上に住んでいるんだけど」と言ったら、「中へどうぞ」と言われました。

入口のすぐ左手には、ハイグロス仕上げのベージュで統一されたきれいなキッチン。右手には掃除が行き届いたシャワーとトイレのバスルームがあり、奥に進むと、白いソファーとフラットテレビ、右奥にはベッドがありました。

ベッドの手前には、きっちり揃えられた靴が並んでいました。

「へ~~~~~!めっちゃ綺麗なお部屋!私もできるだけきれいにしているけど、ここまできれいじゃないわ~」と思いました。

おまけに、(おそらく)男1人暮らしなのに、その日アポなしで行って、テーブルには大きなキャンドルが2つ置いてあり、ちゃんと火がついていて、お部屋はメッチャいい香り!!

バルコニーがあるとのことで、外に出てうちとの位置関係を確認し、「う~~ん、でもここから見てもうちの部屋から遠いし、うちはメゾネットになっているから、夜遅くはすでに2階に上がっているはず」と伝えました。

バルコニーから中に入る時に、外が雨上がりで濡れていたので、「あ、靴濡れたままだけど、どうしましょう・・」と言ったら「あとで拭いておくから良いよ」と言われました。

でもバルコニーにも、足ふき用のモップ雑巾がかけてあったので、この人はすごくきれい好きなんだろうな~~と思いました。

あのイカツイ外見からは想像もできない繊細な?!人なのかも・・・というか、話してみて、結構いい人だったw

彼の話では、この部屋に引っ越してきたのは約8か月前。窓ガラスを拭く仕事をしていて、毎朝5時に起きないといけないので、夜は8時とか9時に寝てしまうという事。

ウルサイと思っているのは、その時間帯に、ベッドの真上から椅子を引く音がしきりにするので眠れない!という事でした。

ちなみに、このおにーさんに苦情を言いに行く前までは、はねうさ夫はずっと「苦情を言っているのは女性」だと思っていたらしい。

その理由は、「お手紙の内容がとても感情的だったから」らしいんだけど・・・確かにきれいだったし、お部屋はいい匂いだったし・・・ゲイか?!と思ったけど、彼女っぽい写真も飾ってあったし、ただ単にきれい好きのドイツ人なのかもしれません。

【ドイツの騒音対策】音を響かせない対策をする

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彼が主張したその椅子の音が私たちかどうかはわかりませんが、翌日、外から建物を良ーく見てみました。

彼のバルコニーの位置が確認できたのですが、意外にも、うちのキッチンの窓が割とすぐ斜め上に見えたので、「もしかしたら本当にうちの椅子の音かもしれない・・・」と思い始めました。

念の為、すぐに1ユーロショップで、家具や椅子の脚に貼る騒音防止のフェルトパッドを貼ってみたら、椅子を引きずる音が大分軽減されたと思います。

日本でも100円ショップなどで購入できますが、ドイツでも1ユーロで20枚以上のパッドが購入できるので、これはお勧めです!

騒音って、建物の構造や間取りで遠くまで響いたりもするし、音を立てている本人は意外と無意識だったりもするので、もしかしたら本当に私たちの椅子の音だったかも・・・と想像しています。

なぜならその時間帯は、食事が終わって、はねうさ夫が何度も席を立ってトイレに行く時間だからw
確かに、椅子の音が響くんだよね~

なので、ドイツでアパート・マンション暮らしをするときには、家具の下に引きずり防止のフェルトパッドを付ける、ラグやカーペットを部分的に敷いてみる、夜遅くにシャワーや洗濯をしない、パーティーをする場合にはご近所に事前に連絡しておく、などなど気を付けた方が良いですね。

でも、不思議なことに、朝早くの掃除機やドリルはOK!なドイツ・・・・(すっごーく謎)。

つまりは、早起きしろってことなのか・・・。

【2020年4月追記】

このストーリーには後日談があります。あわせて読んでみてください。

ドイツのアパート騒音問題!ある夜突然脅迫された
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