【若いワインの季節がやってきた】ドイツで秋の味覚フェーダーヴァイサー(Federweißer)を楽しもう!

ドイツの習慣・風習・イベント
©haneusagi.com
スポンサーリンク

こんにちは!はねうさぎ(@haneusagi_com)です。

9月ももうすぐ中旬に差し掛かりますが、スーパーやマルクトでは、フェーダーヴァイサー(Federweißer)と言われる、いわゆる「若い発酵途中のワイン」を見かけるようになってきました。

これは、私の住むフランケン地域の大きな特徴で、季節を肌で感じることのできる素晴らしい光景。

ワイナリーが立ち並ぶ小さな町を車で走っていると「Wein Verkauf(ワイン売ります)」の看板とともに、「フェーダーヴァイサー(Federweißer)あります」の看板を見かけることも。

フランケン地方では、ワインぶどうの収穫が8月末ごろ~10月中旬ごろまで行わているので、9月は、このフェーダーヴァイサーと共に「玉ねぎパイ(Zwiebelkuchen)」を食べて秋を感じるのがこの季節の定番となっています。

スポンサーリンク

ドイツのご当地グルメ?!期間限定のフェーダーヴァイサー(Federweißer)を楽しむ

IMG_4935.JPG

© haneusagi.com

フェーダーヴァイサー(federweißer)とは、アルコール度5%程度(発行途中によりアルコール度数は変化する)の「発酵途中ワイン」。

およそ瓶に入れて2週間ほど発酵させたものが、スーパーの店頭や各ワイナリーで購入することができます。但し、スーパーに並んでいるのは大規模ワインメーカーのもので、中小規模のワイナリーの物は、そのワイナリーに行かないと飲めないレアものです。

発酵途中の為、ビンのキャップには穴があけられていたり、キャップが閉まらないような構造になっていたりします。

つまり、ほぼほぼ日本への持ち帰りは不可能、プラス、季節ものの為、基本的にワインの地方でしか飲めない(最近は大都市のスーパーで売っている場合もあるようです)若いワインなのです。

また、ワインを生産している地域のスーパーなどでは、プラスチックの樽から直接ボトルに注ぐ量り売りを実施しているところも。

フェーダーヴァイサーは、白が大多数を占めますが、赤やロゼのフェーダーヴァイサーもあります。

【ドイツの若いワイン】ブレムザー(Bremser)とフェーダーヴァイサー(Federweißer)は同じ?

このページによりますと、ブレムザー(Bremser)は、フェーダーヴァイサー(Federweißer)の前身である、濁った発酵中のブドウ果汁を指す方言ということです。

サイトはラインヘッセン地域の物ですが、フランケン地域でもこの方言が使われています。

若い発酵途中のワイン味は甘く、ビタミンが含まれているため非常に健康的な飲み物で、血液を浄化し、自然な方法で体内のデトックスを促進します。

ブレムザーの季節は、ワイン作りの一年を通して最も美しい時期のひとつです。

ブレムザーという名前は発酵が始まる音に由来しています。

若いワイン秋の味覚フェーダーヴァイサー(Federweißer)はどんなお味?

Fotolia_178813489_Subscription_Monthly_M__1533546239_46.142.222.6-900x558.jpg

Foto: Tanja/Fotolia

ビールや辛口アルコール好きのはねうさ夫曰く、「フェーダーヴァイサーはマズい!!あんなの飲み物じゃない!」と言い張っていますが、ワイナリーや発酵具合、ブドウの種類などによって味わいは大分変ります。

基本的に、フェーダーヴァイサーは甘く、その色は濁っていて、発酵途中を感じることのできる細かい微発砲が見えます。

その甘みの中にもスッキリ感や酸味、苦味などがあり、一概に全部がおいしいとも言えないし、全部がマズいとも言えません。

私は結構好きです!

なんてたって「季節モノ」には弱い日本人w

少し肌寒くなってきたこの季節にぴったりの飲み物だと思います。

フェーダーヴァイサーは、アルコール度数が高くないうえ、ジュース感があり、甘くて飲みやすいので、ついつい飲みすぎて気づいたら結構酔っ払っていた・・・なんてこともあるので、要注意です!

今まで飲んだフェーダーヴァイサーでは、フランケン地域の中でも著名で素晴らしいワイン畑のひとつであるEscherndorfer Lump (エッシェンドルファー・ルンプ)の赤のフェーダーヴァイサーがとても美味しかったです。

これは、ヴュルツブルクでも買えないので、その土地のスーパーやワイナリーに行くしか手段がありません。

白では、実は先週、「飲み物スーパー」(ビールやお水などの飲料のみを販売しているGetränkemarktと呼ばれる場所)で樽から買ったフェーダーヴァイサー。

こちらはラベルもなく、どこのワイナリーのかわからないけど、とても美味しかったし安かった!なんと、1リットル2.99ユーロ。

他のワイナリーで飲んだものは、香りもいわゆる「発酵!」っぽい香りと酸味、苦味を感じたのですが、このフェーダーヴァイサーは香りも良く、甘みの後に追いかけてくるアルコール感が良いバランスでした。

2018年のフェーダーヴァイサーはオススメなのでもちろんこの年のワインも?

P1020414.JPG

© haneusagi.com

ことし2018のドイツ(だけでなくヨーロッパ)の夏はとても暑かったので、ブドウが予想以上に早く熟成し、甘みがあるようです。

フルーティーで甘め、ジュース感がお好きな方には特におすすめです!

この天候のおかげもあって、ワインメーカーは、素早く収穫しなければならず、とても大変らしいです。
ただ、今年の夏は雨があまり降らなかったので、実際どのくらい天候の影響があったのか、詳細は不明。

フェーダーヴァイサーは、ワイン地域の街中にあるマルクトやワインフェスティバル、イベント、ホテルやレストランで飲むことができるので、「Federweißer」の文字を見つけたら、ぜひ飲んでみてください。

>>あわせて読む

コメント

タイトルとURLをコピーしました